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ある短編が北海道を旅し、偶然出会った人たちの手から手へと渡されていく。ここで終わりなの?!という絵美とハムさんの物語。でも、ちゃんと続きはあった!最後のお話が心に刺さる。おばあちゃんの孫へのメッセージに震えた。私にも同じようなことができるだろうか。気づけるだろうか。気づける人になりたいと切に願う。でも、自信はない。思っていた以上に素敵な1冊でした。
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ひとつの小説がバトンのように話を紡いでいくストーリー。それぞれによって解釈が異なるという人間模様と、その裏に流れる一筋のストーリーを味わえる作品
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2018018
この世界の向こうにある何かを知りたい。成長した女性は作家としてそれを試したいと願い黙って旅立とうとするが、そこに婚約者のハムさんが現れて。
結末のない物語が、ひとの間を駆け巡っていく。
自分達が置かれた境遇を物語の主人公たちに重ねる。
物語はテンプレートの様なものだと思う。事実や結果は同じだけど、ひとによって捉え方は変わる。読み手に不安があれば、その中の人物にそれな反映されるだろうし、幸せであるなら、ハッピーエンドを想像するかもしれない。
どう生きるかよりも、どう生きたか。生きていることが結局幸せそのものかもしれません。
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まさかこんな形で繋がっていくとは。
そしてああいう結末だとは。
物語の紡ぎ方はいつもの著者の感じだったけど、
意外性もあり面白かった。
みんなの書評が「北海道に行ってみたくなった」
っていうのが、読んだら納得。
数年前に行ったことがあるけど、
また行ってみるのも良いかなあ。
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久々の湊さん。話題になっていたのを自分で購入。
しみじみと面白かった。
どのお話もしみる。
とりあえず不器用なじいちゃんびいきな私としては孫とのやりとりとか切なくなる。
もう少しこのあとも読みたかったと思えるお話。
仕方がないので自分で続きを妄想しようかと思います。
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夢を追い求める人。
夢をあきらめる人。
夢を手助けする人。
夢を妨害する人。
アプローチはそれぞれで
結果も違うことはわかってるけど
それでも
夢に向かっていく物語は
どれひとつ“おわり”になんてならない。
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病の宣告、就職内定後の不安、子どもの反発…様々な悩みを抱え、彼らは北海道へひとり旅をする。その旅の途中で手渡された紙の束、それは「空の彼方」という結末の書かれていない小説だった。そして本当の結末とは。
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何とも、湊かなえらしい本。一つの未完の物語をベースに、北海道にて描写されるそれぞれのストーリー。
そして皆それぞれの悩みを抱えて、それぞれの答えを出していく。また自分の境遇と少し重なってしまった。人生それぞれ。幸せの形もそれぞれ。隣の芝は青い。散々悩むべし。
最後に印象に残った言葉→「自分がラクをする方法ではなく、相手が何を求めているかを考える。」
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帯にあるように新しい湊かなえの作品という感じ。
暗闇の中に光がある。
こんな連作短編小説好きです。
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未完の物語が読み手によって全く違う展開になっていくけどどのストーリーも前向きでいい雰囲気。そして最終章はこの物語の本当の結末や未完の物語がどうしてこんな運命をたどることになるのかも想像してなかった展開でミステリーではないけど驚く結末でした。道産子にとっては北海道の魅力を紹介してくれるうれしい内容でもあります。
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1つ未完の物語にいろんな人が関わって、それぞれの人生に照らし合わせ、結末を想像する。
登場人物が多いので、間を開けて読んでしまった私には内容がごちゃごちゃしてしまった。
少しモヤモヤが残る部分もあった。
未完の物語の結末は最後に知ることができ、それは良かった。
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イヤミスの異名をとる著者のイメージを覆し、読後感は『山女日記』に類する作品。
「空の彼方」という短編小説が、北海道を旅する旅行者の手から手へと渡される連作。
大きな事件が起こるではなく、北海道の各地の風景描写がリアルで、主人公たちと一緒に旅をする気分になれる。
一人旅の友としてこの小説を携えて、読者も主人公たちとともに、自らの来し方行く末に思いを致すのも一興か。
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本に影響を受けること、他の人にもぜひ勧めたくなる物語、というのは最近減っているかも知れない。羨ましくもある。
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解説を藤村忠寿氏が書いているのでという不純な動機から読んだのだが、いやあ〜良かったです。結末のない物語を手にした人々がその物語を読んで結末を考え、自分の新たな人生を歩んでいく。でも読む者にその先の事はわからない。北海道に行きたくなる一冊。
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なるほど〜と最後は ホロリときてしまいましたよ( ; ; )
湊 かなえさんは 本当に次を読みたくなる文章の上手い作家だと思う
他の作品を読んで ミステリー作家だとばかり思ってだけど、この作品は、私にとっては湊さんの新境地のような小説に出会った気分だった。
まるで ロードムービーのように流れてゆく作風で タイトルの通り 物語のおわりは どうなるのだろうか?と展開が気になりながら読んでしまった
主人公?もさることながら、ハムさん いいですね
「自分の気持ちがラクになる方法ではなく、他人が本当に求めているものとは何かを考えさせる」 後書き解説が改めて胸に痛かった。
そんなふうに考えて生きてるつもりでも、なかなか 人の視点に立って物事を受け止めるのは難しい それを受け止め伝えていけるから やはり小説家はすごいですね。