東京まちなか超低山 ５０メートル以下、都会の名山１００を登る みんなのレビュー

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投稿者：キック　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

大名庭園に代表される｢築山｣、山岳信仰から生まれた｢富士塚｣、そして｢天然の山｣の中から比高50メートルに満たない、山と呼ぶには足らない山を｢超低山｣と定義。百にのぼる東京の超低山の中から選りすぐりの23超低山や5つの散策コースを紹介。都内で行ってみたい場所が増えました。本書でも紹介されている江戸川公園から椿山荘や芭蕉庵を巡り胸突坂を上るコースを散策した時、東京の中心にこんな素晴らしい場所があると感動したのですが、まだまだ他にもあると思うとワクワクします。中でも飛鳥山や等々力渓谷はすぐにでも行きたい場所です。

　私が、良く参拝する花園神社には、｢新宿富士｣と呼ばれる極小の富士塚があったとは…。不覚にも気がつきませんでした。知る人ぞ知る有名な富士塚とのことなので、次は見過ごさないように探します。また私も行ったことがある谷中の富士見坂ですが、かつてはダイヤモンド富士を眺めることができたらしいですが、2013年に高層マンションが建ち、富士山が見えなくなったとのこと。こうして昔からある眺望が失われていくことは、大変残念です。

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投稿者：銀の皿　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

東京の街中の山？良く行く人でもあまり思いつかないかもしれない。

山旅も長くしている著者が発見した「超低山」は三種類に分けられる。「天然の山」「築山」「富士塚」。小さな膨らみも「山」として残っているのは「地形好き」にも楽しめる所だろう。「築山」には大名たちの、「富士塚」には江戸庶民の生活の歴史を感じてしまう。読んでみると天然の「山」はさすがに少ない。それがこれだけの開発でも残っていることには感動してしまう。歴史散歩はもちろん、天然の山の三角点をチェックして回るのも楽しそうだ。

文章と沢山のイラストを並行して見ながら読んでいくと、著者と一緒に歩いている感じがする。とくにそれぞれの山の「解説イラスト」（手描きマップ？）はとても良い。見ているだけで楽しめる。実際に行く前にしっかり堪能してから出かけたい。
駅前からのちょっとした行き方なども役に立つ。駅前開発が今後なければ、だけれども。

著者の言うとおり、ちょっとした想像力があれば「思い立ったら行ける山」たちがまだまだ都会でも頑張っている。ずっと頑張っていてほしい。遠出が辛くなる年齢になった精なのかもしれないが強くそう思う。

同様な案内書を他の都会でもどなたか作成してくれないだろうか。日本全国に「もう大きな登山はちょっと・・」と思う年代の人は増えているだろうし。