紙の本
帝都探偵絵図シリーズのスピンオフ
2019/06/27 12:17
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投稿者:たけとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルと作家名であのシリーズではとピンときて、裏表紙のあらすじで確認して購入。タイトル通り、あのシリーズと同じ下宿に住む別の人が主人公&探偵役の短編集。明治の風俗はさっぱりだけれど、とても面白い。装丁も良いよね。
下宿人全員集合&まさかの結末だった「怪しの家」も良いけど、担当との関係や高広との違いが分かる「妖怪白湯気」も捨てがたい。しかし同じ下宿の作家が事件を解決してると、帝都探偵絵図シリーズのあのキャラにバレたら大変なことになりそう…w
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
意固地な小説家が探偵役。そんな彼が料理の腕はピカ一で人間ができた大家さんには頭が上がらないのがおかしい。
気に入ったのは「怪しの家」。
美しい女が宿る硯箱…なんと麗しい夢!
紙の本
雰囲気で読ませるミステリ
2018/10/27 18:16
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
話全体の雰囲気はなかなかいい感じだった。ミステリとしても日常系ながらきっちり謎解き要素は盛り込まれていていいと思う。ただ、登場人物の性格づけというか、描き方に若干物足りないところもあった。
あと、タイトルがいまひとつしっくりこない。主人公は小説家の湧水だろうし、謎を解くのも湧水だ。その湧水がやたらありがたがっているのが、おいしい料理を出す下宿屋の主の桃介ということだが、話とは直接的関係がない。もう少し作品全体を表すようなタイトルはなかったのかな、と思った。
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ミステリー
2018/10/02 06:05
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリー要素が思ったよりも、しっかり書かれていたので、こんな感じの小説なんだなと読むまえといい意味で印象が違いました。
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明治時代の下宿屋「静修館」。世話好きの大家である梨木桃介(家事万能。料理が絶品)と、そこへ下宿する小説家の仙道湧水(普段はガラが悪いが大家の前では猫かぶり)が、静修館へと持ち込まれる謎を解決するために奔走する連作短編集。
湧水が小説を連載している新聞社の担当、坂口もこれまた良い感じに一筋縄ではいかない性格の白皙の青年で、この三人の下宿での描写を想像するだけで大変心が潤います。ブロマンス成分満載。
4編の短篇が入っていますが、どれも美しい物語でした。(この作家さんのお話はいつも、かならずどこかに『救い』のある物語なので心がほんわかするのです)
帝都探偵絵図シリーズの方のメインキャラであるあの人もお世話になってる下宿だけあって、チョイ役で出てきてくれてこれまた嬉しいくすぐりですね。
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良かったけど、買うほどでもないかなぁ。
謎自体はそそられるし、種明かしも良いのだけど湧水がどうにも微妙。桃介も湧水もいいのに、この二人が絡むとなんとなくちがうよなぁと感じてしまう
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【収録作品】永遠の市/障子張り替えの名手/怪しの家/
妖怪白湯気
〈帝都探偵絵図〉と同じ世界。「怪しの家」には、下宿人として里見高広も登場。
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『帝都』というタイトルに反応して読んでみた。
『帝都シリーズ』と同じ時期設定なのかな、と思いつつ読み進めていくと…正にその『帝都シリーズ』に登場するあの人が!こんなところに住んでいたのか。
ただ内容的にはイマイチ。
『帝都シリーズ』のようなテンポの良さと、一応人情的にケリをつける感じはあるものの、何しろ探偵役の小説家が好きになれなくて。
むしろ、大家の桃介を探偵役にして欲しかったような。ただそれだと出来すぎてて面白くないのかな。
『帝都シリーズ』でも高飛車なワトソンだから魅力的なのだし。
魅力的な貸家なのに借り手がいない『怪しの家』が一番面白かった。
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時は明治、銀座は南紺屋町にある古いけれど居心地の良い下宿屋「静修館」。5人の若者が住むこの下宿屋を舞台にした4つの連作短編。
家事万能の大家・梨木桃介の天真爛漫な人柄と美味い料理に心酔し、人気作家になった後も離れがたく下宿している仙道湧水が、何かと持ち込まれる日常の謎を明晰な推理とふとした会話の中から解き明かす。
表紙から、もしやBLもの?と少し期待したけれどさにあらず。桃介の万能ぶりと、彼の美味しい料理に胃袋を掴まれ猫をかぶっている湧水のやり取りが好ましい。
桃介と湧水、湧水と担当編集者・坂口、それぞれのやり取りにニンマリしながら、ラストは坂口の人生を変えた「小説の力」に感じ入り、読み終わる頃にはもう、このシリーズの次作が楽しみになっている。
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家事万能、何よりが飯がうまいと評判の下宿屋の大家と、下宿人、小説家。
日常の謎系ミステリー。雰囲気の良い連作でした。
大家さんにもうちょっと出張って欲しかった。笑。
シリーズになるのかしら?
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下宿に住む小説家が謎解きをする。男性大家の料理が美味しすぎて、作家として成功しているのに出ていけず、大家の前ではお行儀よくなってしまうという設定。それほどはまらなかったが雰囲気は好き。
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「帝都探偵絵図」シリーズの番外編。とは気づかないまま読み進み、最終話でようやくわかった。
探偵役は下宿屋「静修館」に住む小説家の仙道で、大家の桃介のために謎の解明に奔走する。
桃介が探偵活動には何ら関与しないのが珍しいタイプかも。
どの話も読後感がよい。
最終話では他の下宿人たちも登場するが、ほかにもスピンオフができるのだろうか。
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2019/02/07 読了。
図書館から。
あのシリーズにも出てくる下宿屋さんですね。
里見さんも出てて少しほっこりしました。
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帝都探偵絵図のスピンオフ?
口の悪い作家、出不精のようにいってましたが、フットワーク軽くいろいろ出かけてました。
三木笙子さんの書く人間が好き
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銀座は南紺屋町にある下宿屋「静修館」。若き大家の梨木桃介は無類の世話好きだ。家事万端を見事にこなし美味しい食事を作ってくれる桃介の元を追い出されるわけにはいかぬと、小説家の仙道湧水は我侭を封印して生活している。ある日、湧水は馴染みの記者から粗悪品の醤油を売っている店があるという噂を聞きつける。それは桃介とも縁の深い店だった。桃介の曇った顔は見たくない。湧水は探偵のごとく真相解明に乗り出すのだが―。明治の下宿屋を舞台に贈る、心あたたまるミステリ。