紙の本
2度3度と読むことをおすすめする。その時々の心持ちでよむと、違った味わいが出てくる言葉がみつかる。
2019/01/13 17:11
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る
樹木希林の言葉をあつめた「一切なりゆき」
見た者の印象にいつまでも残る存在感のある名女優であり、破天荒な内田裕也との夫婦関係、もっくんを娘婿にもつ家族のことなど樹木希林には普通ではないオーラが発せられていた。 しかし、その役者魂は「一切なりゆき」なのだそう。
本書は生前のインタビューや雑誌に書かれたものを集めた希林さんの生き様である。 自分の始末は自分でするという日常。モノを持たない、買わない生活、存在をあるがままに認める。
語られる子育てや孫への対応もドライで突き放しているようにみえる。家族関係については、希林さんへのアンサーのように也哉子さん、裕也さん、もっくんが思いを語るモノを出版したらどうなるのかなとも思う。
迷いのない心の持ち主かと思えば、夫に謝りの言葉を残そうとする希林さん
晩年は、全身がんを患いながら演技してきた。しかし、病に対しても「一切なりゆき」の体で対応する。
役者としての演技は「誰もがやること」が一番難しいという。希林さんの演技を見ていた私には意外な言葉だ。
さらっと読めるのだが、言葉が深いので、2度3度と読むことをおすすめする。その時々の心持ちでよむと、違った味わいが出てくる言葉がみつかる。
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【人生の達人の心に沁みる154のことば】今年、惜しくも世を去った名女優が語り尽くした生と死、家族、女と男…。それはユーモアと洞察に満ちた希林流生き方のエッセンス。
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樹木さんは活字において、数多くのことばを遺した。語り口は平明で、いつもユーモアを添えることを忘れないのですが、じつはとても深い。彼女の語ることが説得力をもって私たちに迫ってくるのは、浮いたような借り物は一つもないからで、それぞれのことばが樹木さんの生き方そのものであったからではないでしょうか。本人は意識しなくとも、警句や名言の山を築いている
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樹木希林さんの言葉が集められた本。
晩年に発せられたものが特に心にすっと沁み込みました。
「人生を面白がる」は、ずっと心に留めておきたい。
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また読みたくなる本でした
樹木希林さんの死生観 がわかった
それに対して自分はどうなんだろう
っていう気持ちが押し寄せてきて
自分との対話が起こってきました
うまく 言葉が紡げない本となりました
感想を述べるより 自分の内面が揺すぶられて
落ち着くまで 本自体の感想はかけそうにない
よく かんで かんで また 書きたいなと
すごく 重みある いい言葉がたくさんの
ユーモアながら 実は奥深いものでした
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30代健康体独身としては10年後20年後にまた読みたい本。
人生に不安はつきものだし、「誰もが何かを背負っている」中で、「面白がって平気に生き」られたらいいなと思う
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樹木希林さん。本当に味のある方だったんだなあ。
1番心に響いたのは(結婚したということは、相手の嫌な部分も自分の中にあると言うこと)と言う感じのこと書いてあって、私もパートナーを愛おしむ気持ちが膨れ上がりました。
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仏教用語が出てきたり彼女の教養に驚かされる。自分の等身大で生きていく姿、ことばに自分の生き方を考えさせられる。
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故人を偲び、生前のTVの中の姿をイメージしながら一気読み。なんだろう、只の文章だと大して響もしないけど希林さんの語り口だとグッとくる。言葉にも重さがあることを再認識した良き出会いでした
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本好きの大親友からお年賀としてプレゼントされました。
読みたいけれど、品切れだったのでうれしくて
一気に読みました。
希林さんの言葉、心に刻み今年も一年、素敵に年を重ねたいと思います。
心に響く言葉、付箋がいっぱいになりました。
希林さんが出ている映画だから観に行ったわけでないけれど
希林さんが出ている映画をほとんど観ていたことを本の中で
知り、びっくりしています。
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良い。
一切なりゆき。樹木希林さんの生き方をまさに一言で表していると思った。私もこうありたい。
ものを買わない、持たない。物を持つことでストレスになる。不自由を受け入れる。歳をとるとはそういう事。
人それぞれ、色々、いろんな人生がある。それを否定する権利はない。その人が幸せと思う人生を送れば良い、と思った。
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2018年に亡くなった樹木希林さんのコメント集。なので大きな流れがあるわけではなく、読むときの気分で記憶に残るところは変わりそう。今回印象的だったのは2点。
・どの場面にも善と悪を受け入れることから、本当の意味で人間がたくましくなっていく。病というものを駄目として、健康であることをいいとするだけなら、こんなつまらない人生はないだろうと。
・「おごらず、他人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」
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樹木希林さんの折々に触れての発言をまとめた一冊。
舞台女優、テレビ、CM、映画とマルチに活躍した女性である。
見た目と演じるキャラクター、内田裕也氏との奇妙な夫婦生活があいまって、破天荒なイメージを持っていた。
が、違った。物事を俯瞰して見ることの出来る才能と、うちに秘めたマグマのような情熱。家庭を持ったことで得られた立場と、がんという大病。
実に思慮深い人なんだと思う。俯瞰してみるということは、一旦距離を置いて状況を考え、自分のおかれた立場を考え、他人との関係性を考えるわけだから。考えない人は、俯瞰など出来ない。
手元に置いておきたい、一冊だ。
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自分を持ってる人がとてつもなく魅力を持った存在になり、魅力的な人生を送っていけるのだなと感じました。
他人と比べない、人の意見に流されるくらいなら自分の道突き進んで自分で責任取れよと言われてる気がしました。
これからの人生の参考にしたいと思います
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2020年5月17日読了。
おもしろく読んだ。
人と比べず。
父と同じ年生まれの樹木さん。
最後に也哉子さんの弔辞が入っていたのも良かった。