電子書籍
☆掟上今日子の推薦文☆
2024/06/04 23:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
掟上今日子シリーズの第2弾です。
今回は、美術館で警備業務に当たる青年の親切守が主人公です。
1枚の絵画に起こる騒動をきっかけに、親切の前に現れる3人の人物が、彼の今後の人生を大きく左右させます。
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[第1部]
大学を卒業し、大手警備会社に就職した親切守は、美術館で警備を行う毎日。その美術館には、いつも、ある絵をじっくりと眺めていく女性が来ていた。その女性の名は、掟上今日子。彼女は、この絵に2億円もの価値があると真剣に見ていた。
ところがある日、それまで真剣に見ていた今日子は、その絵を一瞥すると、さっさと通り過ぎていってしまう。訳を聞くと、この絵の価値は200万円程度だという。絵も特に変わっていないのに、一体どういうことなのか?
後に来る剥井少年、和久井老人も、物語に重要な関わりを持っていく。
今日子は、絵の価値の謎を、どう推理するのか? 「額が額を決める」?
[第2部]
無職になってしまった親切守に、和久井から電話がかかって来る。用件は、和久井の仕事部屋の警備だ。実際に行ってみると、そこはアトリエ荘という名のマンション。和久井の仕事場は地下1階にあり、地上階には芸術家の卵をタダで住まわせていた。
仕事の内容は警備が主なのだが、勤務形態等がハードだと感じ、今日子に打診。最初は断られるも、探偵という立場から警備の穴になりそうなところを探してくれることに。そうして2人がマンションに戻った時に、和久井が刺されるという事件が起こった。
救急車で病院に運んだだけで警察を呼んでいないので、警察が到着するまでの間に、事件の真相を解き明かすことを試みる・・・
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前作は、各章短編読み切り型となっていましたが、今回は、第1章読み切り、第2~3章読み切りと大きく2部構成であり、後半部は、前半部(第1章)を読むことでより深く物語を味わえます。
やっぱり面白いですね。
紙の本
☆掟上今日子の推薦文☆
2024/06/04 23:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
掟上今日子シリーズの第2弾です。
今回は、美術館で警備業務に当たる青年の親切守が主人公です。
1枚の絵画に起こる騒動をきっかけに、親切の前に現れる3人の人物が、彼の今後の人生を大きく左右させます。
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[第1部]
大学を卒業し、大手警備会社に就職した親切守は、美術館で警備を行う毎日。その美術館には、いつも、ある絵をじっくりと眺めていく女性が来ていた。その女性の名は、掟上今日子。彼女は、この絵に2億円もの価値があると真剣に見ていた。
ところがある日、それまで真剣に見ていた今日子は、その絵を一瞥すると、さっさと通り過ぎていってしまう。訳を聞くと、この絵の価値は200万円程度だという。絵も特に変わっていないのに、一体どういうことなのか?
後に来る剥井少年、和久井老人も、物語に重要な関わりを持っていく。
今日子は、絵の価値の謎を、どう推理するのか? 「額が額を決める」?
[第2部]
無職になってしまった親切守に、和久井から電話がかかって来る。用件は、和久井の仕事部屋の警備だ。実際に行ってみると、そこはアトリエ荘という名のマンション。和久井の仕事場は地下1階にあり、地上階には芸術家の卵をタダで住まわせていた。
仕事の内容は警備が主なのだが、勤務形態等がハードだと感じ、今日子に打診。最初は断られるも、探偵という立場から警備の穴になりそうなところを探してくれることに。そうして2人がマンションに戻った時に、和久井が刺されるという事件が起こった。
救急車で病院に運んだだけで警察を呼んでいないので、警察が到着するまでの間に、事件の真相を解き明かすことを試みる・・・
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前作は、各章短編読み切り型となっていましたが、今回は、第1章読み切り、第2~3章読み切りと大きく2部構成であり、後半部は、前半部(第1章)を読むことでより深く物語を味わえます。
やっぱり面白いですね。
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今日子さんには、今日しかない。
(中略)
つまり、今日子さんは眠ったときに、記憶を失うのだ。
それは純粋な睡眠だけに限らず、失神や気絶といった意識喪失も、その範疇に含まれるらしい。
(本文394〜395ページより)
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「忘却探偵」掟上今日子(おきてがみきょうこ)さんが活躍するシリーズ第2弾。
前述の特質上、基本的に解決に時間を要する、あるいは日をまたぐ調査を必要とするような依頼は受け付けませんが、ひとたび引き受けた依頼は、マルチタスクかつスピーディーな頭の回転と行動で、自称「最速の探偵」の名に恥じず、たちどころに解決してしまうから痛快極まりありません。
謳い文句は、ズバリ「あなたのお悩みを一日で解決します!」
「一匹狼」の探偵ではありますが(助手がいても、間違いなく毎日顔を忘れますしね)、依頼人がいつのまにか助手のような相棒のような役回りになるのがお約束です。
前作の隠館厄介(かくしだてやくすけ)くんの続投かと思っていたら、本作では新たな依頼人である親切守(おやぎりまもる)くんが、その役回りを担ってました。
キャラのネーミングの面白さも西尾作品の特徴ですね。
今日子さんは、頭が良すぎるためか、本作でも時折その言動にイラっとさせられたりするときもあるのですが、ラストに彼女のとったある行動がタイトルと合致し、意味がわかって、思わず胸が熱くなりました。
彼らが挑んだ謎は、はたしてどんなものだったのかは、読んでからのお楽しみですが、面白さは保証します。
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掟上今日子シリーズの語り手はすべて厄介さんだと思っていたら違うようだ。
厄介さんは直感的で事件のテンポも速いが、本巻の語り手親切守は頭の中であれこれ思い巡らすので読むほうは疲れる。
けど、事件自体は面白いし、偏屈な老人とか小賢しい子どもとかキャラクターもいい味出していた。
厄介さんと守くん、どちらも長身で要領が悪く、冴えない男。でも、いい人。個人的には厄介さんのほうが好きだけど、守くんもなかなか憎めなくて、今後この二人が今日子さんとどう絡むのか楽しみ。
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1日分の記憶しか有さない探偵による高速解決が見もののミステリ。短編連作の2作目。
歯切れがよくさくさくと面白い。
今日子さんのキャラがいい。このシリーズは最終的にどんなエンディングを迎えるのだろう。何が起きてもおかしくない。
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今回は画家の卵と額縁匠を巡る事件。犯人の動機がやや理解しがたいが、辻褄はあっている。時間が限られた忘却探偵の最速の推理が楽しめた。
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前作である~の備忘録と違って厄介さんはもう登場しないのかな? かわって親切守の語りで物語が進行する構成になっています。主人公の思考の大小すべてが盛り込まれているからか、語り内容が若干回りくどい、そのため3パートで構成される最初のパートは発生する事件の規模・内容ともあいまってちょっと退屈な内容でしたが、2パート目からは殺人事件の発生という展開に一気に引き込まれて読み切ってしまいました。
前作と比べて今日子さんの性格がちょっとキツイというか主人公への人当りが厳しくなったような気がするのは気のせい? まぁ最終的には探偵事務所で雇われる展開なのでキツイだけではないのですが。
また主人公の語りは日本語の文節としてもうちょっと読みやすい構成になっているともっと楽しく読めるような気がします。
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相変わらず慌ただしい推理小説(そこがこのシリーズの醍醐味だとは思うが)だった。
『絵の価値が一瞬にして変化(急落)した謎』という切り口は面白かった。
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眠ると記憶がリセットされる。
他に類を見ないと思われる特異な設定の探偵、掟上今日子が事件の謎を解く、忘却探偵シリーズの二作目です。
語り手が前作と変わっていたのに驚いたのですが、全ての出会いが一期一会と言っても過言ではない忘却探偵には、寧ろ自然なのかもしれませんね。
ただ、今回の語り手は台詞一つに対しても内面の思考の描写が多く、それが時に冗長に感じてしまいました。
もう少しコンパクトに纏めても良かったように思うのですが。
でも、謎めいた探偵の言動を考察し、その素顔を垣間見ようとすること自体は面白かったので、続編も楽しみにしています。
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今日子さんのハイスペックはいつ、どこで身に付けたものなんだろうか?
記憶はないけれど、体は覚えているなんてことはあるのかなぁ?
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“掟上今日子”シリーズの主人公は毎回変わる。真面目で気弱で、こんなはずじゃなかったのに事件に巻き込まれ、忘却探偵・今日子さんに頼ることになってしまう主人公。神木隆之介みたいな風貌を想像しながら読んでいたけれど、今日子さんの踏み台になってもびくともしないぐらいガタイのいい青年なのですね(笑)。
驚くような事件は起こらず、何か凄い謎解きがあるわけでもない。なのに彼らのやりとりにしばしばクスッと笑わされ、最後の頁をめくり終えたときには「私はやっぱり本を読むのが好きだ」と思えるのです。
「記憶は忘れますが、ゆえに初心を忘れない」という今日子さんの台詞が好きです。次に巻き込まれるのは誰ですか。
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美術館警備員の親切守が忘却探偵掟上今日子と出会って事件解決に動く。長々読んだんだけどやっぱりあまり面白く思えない。何でかなぁ、あわないんだろうなぁ。
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掟上今日子の相手が、一作目とかわり、活躍の仕方もだいぶ異なるので、ある意味新鮮だった。
警備員の仕事は続いているのだろうか?
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忘却探偵2
語り手がずっと厄介だと思っていたが、毎回変わるみたい。ただ、キャラは似ている。なのに少しまわりくどくて面倒な感じだった。 今日子さんの手際の良さを引き立たせるためなのかも知れないけども、もう少し役に立っても良いかしらって場面がちらほら。 正直、傷の位置で犯人の可能性は読んでいてもわかったし… 少し、たらたら長いだけに感じてしまうシーンがあった。 時間自体は面白かったけど。 再読はないけど、シリーズは読み続けてみようと思う。
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隠舘厄介の話かと思いきや親切守という新しいキャラクターが登場した第2弾。
厄介の時と同様に弱々しいキャラだったが、なんか癖のある面倒な設定で、でも面白い人間であるのは変わらず。そして今日子さんの謎は深まるばかりだった、続きがまたも気になって仕方がない。