進行形でホラーです
2020/05/16 00:44
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
幻覚の正体があきらかになって、
どこまで戦争の狂気と個人の罪を
受け継ぎ繋いでいかなければならないのか、
救いが見えないところが
一番ホラーでした……
遺伝病かオカルトか
2020/01/18 18:12
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
母と兄に見えてる見えざる者が自分にも見えるように。やがて訪れる「死」に恐怖する日々が訪れます。
精神疾患は遺伝なのか、霊現象なのか、あるいは呪いなのか。
戦中戦後と現代を舞台が行き来し話が進みます。
解決らしい事は行きついてない感はあるけど、未来に向かって一歩を踏み出します。
なぜ平成30年だったのか。
2019/07/13 14:18
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幻覚だと思っていた現象が実はもう一つの現実ではなかったか、という部分の謎解き過程はうまいなと思わせる。
だが、う~ん…。
そもそも、二つの時代のうち、片方をなぜ平成30年と指定したか。
年号が変わるのに合わせて、忘れてはいけない戦争の現実の一つを持ち出した、というにはやや弱すぎる。
親族すべてが同じものを見ているなら怖さの質も変わったかなとか、そしたらさらにあと300ページぐらい伸びるかなとか、いろいろ予測はするが微妙。
八咫烏シリーズより前に読みたかったかも。
2019/02/22 12:27
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投稿者:のこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
八咫烏シリーズとのリンクはないですけどね。
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幸せに暮らしていたはずなのに…。見えてしまう。聞こえてしまう。
追い詰められ、ある日気付く。 「そんな…どうして…」と。 世代を超えて、繋がる物とは。
最後、そう終わっていいのかと思ってしまったけど、それぞれが納得出きる瞬間があったのなら、それでいいのかもしれません。
彼、彼女たちに見える「何か」
2021/04/29 22:43
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投稿者:ぷちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある日から「何か」が見えるようになった主人公。
自分がおかしくなったのではと、精神を病みかけますが、自身の母親も何かに怯えていたことを思い出します。
母は何に怯えていたのか?
まさか、自分と同じ「何か」が見えていたのでは?
その「何か」の正体を求める主人公により、戦時中に隠された「ある出来事」が明かされていきます・・・。
昭和時代と平成時代が交互に語られながら、「何か」の正体が解き明かされていくのですが、「何か」の正体が気になって、ページをめくる手が止まりません。
ただし、その「何か」の正体に救いはなく、とても重い話となっています。
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ヤタガラスシリーズの阿部さんの新作。和風ファンタジーのヤタガラスシリーズとは違う作品だ。
平成30年と昭和40年を行ったり来たりしながら話は進む。平成30年では、村岡さつきを訪ねて姪っ子が大学に現れるところから話が始まる。兄の異変、そして自身にも同じ現象が現れ、悩まされる事になる。昭和40年では山田省吾の所に兄の死の知らせが入ったところから話が始まる。この2つの時代の出来事が繋がってるとは…繋がっている内容は戦争が関わっており、平和な時代に生きている私にはうかがい知れない事柄。戦争中侵してしまった罪、決して消すことの出来ない罪が今を生きる人々を苦しめている。どうかそんな事が起こる世の中が二度とやってこないことを望みます。
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あーなるほどーとは思うものの、期待が大きかったせいかふーんって、感じだったかも。
可もなく不可もなくという、まさに読了感がふーんだった気がする。
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八咫烏シリーズ阿部さんの最新作。
今度は現代ホラー。
ファンタジーのイメージが濃い阿部さんもこんなホラーが書けるのか…小野不由美さんのようだ。
と、思った。
本人もファンタジーだけでなく色んなジャンルを書きたいと言っていただけに、この本を読んで次にはどんな話を書いてくれるのだろうかと期待せずにはいられない!
一つのジャンルだけでなく幅広く色々書ける作家さんというのもなかなかいないから、本当に今後が楽しみ!!
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昭和と平成をまたいで続く奇妙な現象を戦争というキーワードでつなぐホラー。ストーリーとしては分かりやすい文章でするするとよめる。ただ、ホラー感はそれほどでもなく、贖罪や罪悪感など感情ありきの作品。ふたつの時代を往き来する書き方ですが、昭和の景色感が弱く、ともすると時代を見失う感じ。章の頭に時代が明記されていなければいつのことやらわからない。ストーリー的には面白味があるが、バレバレの結末もふくめて薄い感じが否めなかった。
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ミステリというか、ホラーというか…どちらでもないというか…。
世代を超えて同じ『モノ』を見ることになり苦しむ家族。死んだ母がみていたものが兄にも、そして主人公にも見えるように。
背景には戦争が。
個人的には…あんまり。戦争を知らないわたしにも想像できるくらいのわかりやすさ(浅さ?)はあります。
でもきっと、そういうこともあったんでしょうね。。
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八咫烏ほどのドキドキもワクワクもハラハラもなく
…。生意気なことを言うと、物足りない。
問題意識は共有できるけれど、そのテーマで物語を紡ぐのなら、もっとボリュームが必要な気がする。ホラーでもなくミステリーでもなく…。ちょっとがっかり。
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自分が狂っているのか、それとも他に原因があるのか。目に見える恐ろしいもの、それによって次第に狂っていく人、どちらも読んでいて怖かった。原因を突き止めるため、物語は時系列を行ったり来たりする。そして、たどり着いた先には……。
読み終えて、こういう終結の仕方もあるのだな、と感じたホラー小説だった。日本のホラー小説は原因があやふやなまま続いたり、わからないまま……というものが多いが、この物語は原因は判明(たぶん)する。けれど、この結末もまた恐ろしい。
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2つの時間軸が最後に交わって謎が解ける、ラストの衝撃が強いのは、阿部さんらしい物語だなぁと思いました。
ただちょっと予想がついてしまったのもあって、今回の作品はその衝撃が弱かったかなぁと言う印象です。
描写はやはりさすがで、不気味なところはすごく怖かったですし、題材も現代に生きる人間として興味深かったです。
が、もう一度読みたい!っていう感動が小さかったので、☆3つで!
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交互に語られる二つの時代がどこでクロスするのか、一気読みでした。ラストのもう一押しのさつきの描写が、ちょっと急展開→終わり、みたいな感じで、まだ続くのか、いや終わるのか!というツッコミが内心入りました。2人がどう受け入れていくのか、そこに至るまでの心情がもう少し読みたかった。こういうのが遺伝するのはちょっと辛い。たまたま生まれてきた事、それが悪いのだろうか。一生懸命生きている事の意味が分からなくなる気がする。勝っても負けても被害者。だから、どんな理由でも戦争はダメなんだ。
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時間軸の交差する構成が流石。
八咫烏シリーズの時もそうだったが、テーマは重いものだけれど、カチリと合う瞬間があって気持ちがいい。
ホラー描写が本当に怖くて、読んでいる間は部屋の隅の暗闇を見ることを躊躇った。
次作も期待!