紙の本
パニック小説ではない
2020/07/27 13:57
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投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
高嶋氏のパニック小説(失礼!災害小説)は,不謹慎ながら楽しく読ませてもらってきた。最初に読んだ「東京大洪水」は,何気なく成田空港の売店でかったものだったが,圧巻だった。ずっと読んでいて,ヨーロッパまで眠れなかった。今回の「ハリケーン」も,そういう大規模災害を期待(不謹慎ですいません)していたのだが,そうではなかった。災害はすでに起こってしまっていて,その後の家族の再生の物語であった。それはそれでよい。流行りの介護の話も入っていて,教訓になる。なるほど,成毛さんが推すはずだ。
紙の本
台風の話?家族の話?
2019/12/27 18:16
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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
過去の作品のように、災害が起こってから沈静化するまでの、手に汗握るストーリーかと思ったら、違った。ある家族の物語で、ノンフィクション風に昨今の台風の話がからむ。
今年の台風の大型化、凶暴化を予想しているようだった。が、台風に主点を置いていないので、台風も家族の話もなんだかはっきりしないで終わった感がある。
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いくつかの糸が収斂し、奥多摩に至るのは途中から判ったが、最後は盛り上がりに欠けたなあ。もっと、大スペクタクルで大興奮で感動の嵐を期待してたんやけど。
でも、人物の描写など丁寧に書かれており、こちらの方を評価したいわ。しかも、破綻したりや落ちるところまで落ちるわけないと判ってるから、安心して読めたわ。
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最近の台風は近海で発生し、次から次へとやって来る。珍しく関東を直撃したばかりだったので、とてもリアルに感じられた。台風だけでなく、家族に焦点を当ててあったので、更に身近に思えた。
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TSUNAMIのような災害の小説かと思ったら、災害は最後だけで、全体の流れは現代の日本人が抱える諸問題がテーマ。働き方改革、教育、宅地開発、いじめ問題、離婚、不倫、冤罪、災害時の避難所、避難勧告、自衛隊、温暖化等、多様な諸問題を含みすぎてポイントがぼやけている。そうは言っても最後まで読んでしまったのだからよしとする。
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ハリケーンそのものより、それによる土砂災害被害者の物語。
それも土砂災害が中心ではなく、その人間模様や現実の闇の物語。
例えば、学校で不良グループと連んでいる息子や、突然プロジェクトから外されて自主退職に追いやられる妻や、認知症介護、金遣いの荒い叔父に金を無心されたり…
自然災害と同様に「いつかくるかもしれないとわかっていながら直視したくない現実問題」を書いているように思えた。
身に降りかかってからでは遅いのだ
見たくない、私だけはならない、なんて思ってしまうけれど
備えなくては、と、思った。
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ちょっと想定と違った!
TSUNAMIやM8などの防災エンターテイメント小説と思いきや、淡々としたヒューマンドラマでした。
気象予報士のさえない中年男が主人公で、家族ともうまくいかない中、ハリケーンや台風がきて、避難指示を無理やり出して、人々を避難させて、そこから逃げ遅れた人々を危険を顧みず救いに行って、そん中、家庭不和だった家族や娘を救って、最後は...
といった展開を期待しているあなたにはお勧めできません(笑)
災害対応は最後の最後だけでした(笑)
どちらかというと、身近な人たちの群像劇です。
息子は学校で不良グループに巻き込まれていたり、
キャリアウーマンの奥さんはプロジェクトから外され、さらに認知症になった母親の介護のため、退職したり、
自衛隊の若者は、叔父から金を無心されたり、
そんな中、発生した大型台風で、最後は無事、避難できるのか?
今回はどちらかというと、土砂災害への警告がメインです。
うちの近所は大丈夫だと思っていますが...
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ハリケーンが来ない!!
災害系を期待してたけど全然ハリケーンがやってきません。
色んな人が登場して、それぞれに悩みを抱えてたり環境が変わったり不倫しそうになってたり。
想像してた内容とは違ったけど苦も無く読み進められたし面白かったとは思う。