ダイエット物語…ただし猫 Ｔｅｎｇｅｎ ＆ Ｋｏｓｕｍｉ みんなのレビュー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：papakuro　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

「ただし猫」とありますが、猫が主役なのは１話だけ、後は人間様の話。
表紙の天元は「初手天元！」ですね。裏表紙のこすみも囲碁用語っぽい。
しかしこの人、どんだけ私生活をネタに稼ぐんだろう。巻末には夫婦対談どころか２ショットまで載せてるし。
私小説というよりエッセイだよなと思っていたら、あと書きに自分で「ほぼエッセイ」と書いている。
でも、年寄りってこういう健康ねた好きだよね～。病院に行くのは治療のためじゃなく、待合室で病気自慢大会するのが目的なんじゃないかという人たちがいるよね。医療費の無駄遣いです。ほんと。
さて、この作者は体重が減らないと気にしていますが、体重が少ない＝健康ではありません。
プラスチックより鉄の方が重いように、脂肪より筋肉の方が重いです。
同じような体型で、筋肉質の人と脂肪ばかりの人がいたら、筋肉質の人の方が体重は重いです。でも健康なのは、筋肉質の人の方なのは明らかです。
運動して、脂肪が筋肉に置き換われば、体重はかえって増えることもあります。でも、インスリンに反応するのは筋肉なので、血糖値を下げようと思ったら、運動は大事です。
糖尿病の患者は、太っている人ばかりではありません。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：ちこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、『あたしの中の……』、『グリーン・レクイエム』、『ネプチューン』、『チグリスとユーフラテス』などの話題作で有名な新井素子氏の作品です。同書は、糖尿病のリスクが高いと診断された夫・正彦さんのために、陽子さんは食事療法に立ち向かうというお話です。しかし、その思わぬおまけが付いているところがこの作品の面白さです。そのおまけとは一体、何なのでしょうか？同書は、表題作の他、「大腸ポリープ物語」、「大腸ポリープ物語を書き終えて―松生恒夫先生に聞く」、「リバウンド物語」、「夫婦対談素子さんの野望―手嶋政明×新井素子」なども収録されています。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：道南　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

私及び著者が１０代の頃から新井作品は読んでいるのですが、著者同様に健康診断から内視鏡検査に至る経験をしたところだったので、今作は何といっても「大腸ポリープ物語」を興味深く読みました（私は検査と同時にポリープも切除できました。）。
　単行本は柴門ふみさんのカバーイラストなど、『結婚物語』の主人公夫婦の物語との色彩だったのが、文庫化にあたりカバーにモデルとなった実際の新井家の猫ちゃん写真が使われたり、新井手嶋御夫婦の対談が追加されるなど、より著者の実体験記の趣きに寄せた造りの本になったかなと思います。
　書き下ろしと対談が追加されたのですから、１年後の内視鏡検査の関係も読みたかった気がします。