紙の本
尻切れトンボ
2020/08/14 12:58
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物とストーリーが繋がっている短編集。著者が元弁護士なだけあって法律的なところは正確で,安心して読めました。黒幕がいるらしいけど何も起きず,得体のしれない便利屋は得たいが知れないままで,もう1~2編あるはずだったのが不評で打切りになったのかな?という感じがしました。
紙の本
悪事が蔓延る地方都市の便利屋さん。
2019/12/01 21:18
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
問題を抱えた人の所に届く便利屋さんからのダイレクトメール。上手く利用しようと悪事たくらみ中の人々の話。
四話入ってて独立した話ですが繋がってます。
便利屋さんはあくまでも脇役。名前もないです。
悪事に加担するわけでもなく、ただ依頼されたことを完遂するだけ。
政治家、警察、医者、経営者、弁護士もみんな悪党。きっとお役所も悪がはびこってるはず。
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正体不明の人物『便利屋』が暗躍する4つの連作短編集。
タイトルの「あなた」は読者を指していて、あなたに極上の罠を仕掛けますよ、と作者が挑発しているのですね、大胆にも(^-^)。
確かに第一話の罠には引っ掛かったし、最終話も予想外だった。でも、二話と三話は、それほど「極上」とも思えなかったな。最終話の為に油断させたかな?
まあ、毎度の事ながら作者の手慣れた大人の文章は実に読み易いし、元弁護士であるから作中の弁護士の出し方も巧い。読んでガッカリする事が一度も無いのは凄いね。
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帯に踊るいくつもの「騙し合い」「悪」の文字。書評家と書店員さんの短評を集めたら見事に被ったという例。
確かにそのとおりのお話で面白く読めた。
弁護士を定年?で引退されてからの遅いデビューからずっと読ませていただいているが、はずれがなく、文章も知的で大好きです。
この一作でさらに作風に広がりが感じられ、いやはや作家としてもっと早く世に出ていたらどうなっていただろうか…いえいえ、これからも沢山の作品を読ませていただきたいです。
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皆が悪い人。ここまで悪い人ばかりだといっそ清々しいな。
便利屋さんが、悪者をやっつけてくれたらよかったのにな。
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便利屋を悪用する犯罪者たち。汚職刑事や悪徳弁護士など悪人同士が裏で繋がってる連作と思いきや、犯罪を助長させているのは実は便利屋?まだ謎が残るから続くのかな?
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連作ミステリ。数々の犯罪の陰で暗躍する「便利屋」。どんな仕事でも秘密裏に請け負うという便利屋にされた依頼はいったい何だったのか。そして様々な知略が絡み合う中で、最後に笑うのは誰なのか。どこをとっても一筋縄ではいかない悪人だらけの物語です。
お気に入りは「死体が入用」。「そっちだったのかぁ!」と思ってしまいました。分かってみればシンプルなのに、完全に騙されてた!
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そこそこ面白かったが、尻切れトンボが惜しい。
便利屋が誰なのか?県警本部長や刑事部長や警視総監がどう関わってくるのか?そこの処がスッポリ抜けての終わりはちょっと頂けないなあ。
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☆3にしているが、正確に書くと☆2.5というところ。
『人には頼みづらいが、自分でやるのはちょっと……
そんな問題でお悩みのあなた
便利屋を利用してはいかがですか』
という文面から始まる怪しげ満載なダイレクトメールが届くのは、まさに『人には頼みづらいが、自分でやるのはちょっと』と考えている真っ最中の人々。
悪事を今まさに働こうとしている人、自分の働いた悪事からどうにもならなくなっている人、さらなる悪事に手を染めようとしている人など、4つの物語。
分類としてはイヤミスになるのだと思うのだが、いずれも『誰が』または『何を』便利屋に頼もうとしているのか、というところが肝。
作家さんが読者を罠に掛けようといろんな仕掛けをしているのが楽しい。
読み始めた当初見えていた、話の主人公の考えであったり計画は段々と様相が変化し、終盤になると違うものに。
主人公の予想外のことが起こったり、そもそも読者には明かされていなかったり。
犯罪スレスレ、あるいは犯罪だと分かっていてもそれを口にしない限りは依頼を実行してくれる便利屋を依頼人がどう利用するのか、その結果何が起こるのか、ワクワクする。さらに便利屋はこんな怪しい商売をしているというのに依頼以上のことはせず、仕事が終わればさっさと依頼人との接触を絶ってしまう。
なんとプロ意識の高い、不思議な人間なのか。
と、ここまでは面白かったのだが。
第四話になると、急に警察庁長官だの、キャリア官僚だのが出てくる。
もしかして便利屋って、そっちの人なのか? 全く考えてもみなかった、大掛かりな計画があったのか?
…と、当惑しながら読んでいくと、急に終了。ん?
結局、あの長官やキャリア官僚は何だったのか?
便利屋は謎のまま次の依頼人へ渡っていくのか。
尻切れトンボ感が残念だ。
しかしみなさんのレビューを読むと、もしかして続編があるのかも、ということも書いてあったのでそういうつもりでこの終わり方なのかも知れない。
この作品単体ならば、長官やキャリア官僚の件は不要だし、便利屋は謎のままの存在にしておいて欲しいと思う。
さて、続編はあるのか。
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得体が知れない人物「便利屋」が関係する連作短編集。
政治家、葬儀屋、医師、弁護士、捜査一課の刑事など、それぞれが腹に一物あり、便利屋も然り。
面白かった。
悪党ばかりの物語。
シリーズ化してほしい。
(図書館)
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これは続編はそのうち出るのかな?尻切れトンボ状態だったので、これだけだと消化不良…。
悪人に送られてくる便利屋からのダイレクトメール。誰が何を便利屋に依頼するのか、誰がどんなふうに得をするのかが気になって面白かったです。
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「人には頼みづらいが、自分でやるのはちょっと・・・
そんな問題でお悩みのあなた
便利屋を利用してはいかがですか」
怪しげなダイレクトメールを手に悩む面々。アリバイ確保から物品投棄・・・
その誘いは、悪事に迷う心への最後の一押しになってしまうのか?
華麗なる大どんでん返しの連単ミステリー。
例えば、上手い儲け話が転がっていたとしよう。あるいは、身を滅ぼすような危機がせまっているかもしれない。ただ、それは法を犯す行為であり、とうてい自分の力だけでは難しい。となれば、大多数の人は二の足を踏むのではないか。そんな人を狙いすましたように、便利屋からの案内が届く。
これが悪事を働いた人物が皆制裁を受けるのであれば、ダークヒーローということでスッとはするのだろうけど、そう都合よくはいかないし。なので、読後は多少、いやかなりもやもやが残る。
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人には頼みづらいが、自分でやるのはちょっと、という事柄を引き受ける便利屋。そんな便利屋が絡んだ連作短編集。依頼人はまあなんとも見事に悪人ばかり。便利屋を使い、上手いことやったつもりが…。一話一話きちんと落とし、ちゃんと連作で読み応えがありました。便利屋を利用する彼らに思い入れできない分、便利屋自身への期待度が高まります。彼はどんなひと?シリーズになるのでしょうか。便利屋の背景…知りたいようなこのままでいいような。
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良からぬ事を考えている人の元に「何でもやります」と便利屋からのDM が届く。渡りに舟とばかりに便利屋に頼み犯罪が進んでいくけど。。。
利用しているつもりがいつの間にか利用され、という繰り返しで楽しい。それぞれの話は完結しているけど、最後にちょっと繋がる感じだったのも満足。続編があって欲しい本でした。
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いろんなところでおすすめミステリーに上がっているので、さすがの内容だけど、最大のキーマンである便利屋の正体、都築のその後など、スッキリしない終わり方。
読後感スッキリを求める人にはお勧めできない。