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紙の本
『イモムシ偏愛記』
2019/09/24 21:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新巻凪:私立の中高一貫女子校の中学3年生・坂の下の新興住宅地に越してきて半年・アイドルのヒカルが大好き・母の影響で虫が苦手
簑島嘉世子:なくなった俳優簑島隆三の妻・森のような庭を持つ広大な豪邸に一人で住む・ヒカルの祖母・凪の家の新築に際して凪の母と確執がある・なによりもイモムシが大好き
ひょんなことから嘉世子に招かれた凪は、ヒカルとの接点を持ちたくて屋敷を訪ね、イモムシの世話をすることになる
モンシロチョウ、キタキチョウ、ジャコウアゲハ、ナミアゲハ、キアゲハ、ビロードハマキ……嘉世子に教わりイモムシ(チョウもガも!)の世界に触れるうちに、凪はイモムシに愛着がわいてくる
しかし、そんな穏やかな生活にさざ波が立ち、波紋が広がってゆく
《これは、少女凪の羽化の物語。
そして、凪と虫の織り成すワンダーランド。
眩むほどおもしろい。》──あさのあつこ
吉野万理子3年ぶりの一般向け単行本(2019年9月刊)は鎌倉を舞台にした書下ろし青春ストーリー
紙の本
ツマグロヒョウモンとかジャコウアゲハとか。これは偏愛?いえ、不偏愛への道。
2019/10/28 16:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公はデビュー直前のアイドルに夢中な女子。で、虫なんて大っ嫌い、なはずだった。それがどうして嫌いじゃなくなっていくのかを描いたお話である。
これから10年もしたら女子学生の会話もまた変わってるんだろうな、というような話し方に「半世紀前の女子学生」は苦い味を感じながら読んだ。リアルな虫の状況が出てくるので、「読むだけで嫌」の人もいるかもしれない。でも、そこを「とにかく近寄ってみる」「読んでみる」ことで「嫌さ」は減っていくんじゃないだろうか。そう、それは主人公とが感じていたのととても似ているのではないだろうか。(読者もどうぞこの道をたどってきてください、と希望をこめて書いてます。)
かくして主人公はタイトル通り「イモムシ偏愛」になる。・・・いや、偏愛はなんだか「誰にも理解できない領域」に踏み込んでいっている感じだから違うと思う。植物も、そして人間も含めての「いきもの」に感じる「不偏愛」ではないだろうか。主人公の場合はイモムシが「不偏の愛」への入口だったというだけで。
虫を好きになる、触れるようになるきっかけってこんなもんだよね。この道は何年前でも、何年先でもきっと変わらないだろう。
ツマグロヒョウモンの毒々しい幼虫に、ジャコウアゲハ(しかも寄生バチまで出てくる)。その食草の名前もきちんと出てきて知ってる人は「あああれね」と違う楽しみ方もできるかも。
虫好きもそうでない人も、ちょっと面白く読めるお話だと思う。
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