紙の本
こんなオチで良いの?
2020/01/03 01:06
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あれもこれも琅燦(ろうさん)と冬官が仕掛けた様に書いておいて、具体的には何も触れずじまい。
次から次に驍宗の麾下なる人物出てきては、どうでもいい話を繰り返す。
ってか、お前ら今まで隠れてた割りにピンピンしてるな。
しかもどいつもこいつも紋切り型で同じ話しかしないし。
阿選も何でも先が読めている割りに分かりやすく外し、お話は肝心なところで端折られ巻末では・・・。
「天意を問う」のも黄昏~まではシリーズの主軸に置かれていたはず。
アニメ版昇紘に先取りされてしまった以上、書き進める訳にはいかなかったか…。
『魔性の子』で置き去りにされた広瀬もまだやる事が残っているはずなのに、どちらも完全になかった事にされるとは思わなかった。
四巻の構成と長さ含めてこれは酷い。
どれほどファンタジー作がお嫌いなのか。
紙の本
辛かった…
2020/02/29 00:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:miino - この投稿者のレビュー一覧を見る
希望が見えてきた3巻とは一転、碁盤の石が白黒置き換わる様にあっという間に詰み手になって唖然としました。苦楽を共にした人も合流した仲間も次々死んでいくのは、戦時中なので現実味はありますがあまりにも無残。阿選の臣下にしても使い捨てられ踏みにじられ…容赦がなさ過ぎやしないかと作者に抗議したい気分になりましたが、戦とは個人の想いも都合も考慮してはくれないというのを描きたかったのでしょうか。左手の残りページ数から(もはやこれまで…)と覚悟するしかなく、ハラハラしっぱなしでした。
だからこそ泰麒の覚悟と必死さに胸を打たれます。天の加護も使令の助けもない麒麟が自分の手で泥臭く足掻く姿が強烈です。
辛い描写が長かったのに対し反撃は駆け足であっさりしていたので、過去作に比べてもカタルシスが薄い様に思います。でも魔性の子から続く戴国の結末を見届けられた事にひとまず感謝です。思うところがない訳ではありませんが…
ところで琅燦は結局何だったのでしょうね。耶利の主人や玄管についてもよく分かりません。もう少し十二国に浸っていたいので読み返しつつ短編で補足されるのを願っています。
紙の本
戴国民にはなりたくない
2020/06/22 22:20
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投稿者:ふじのき - この投稿者のレビュー一覧を見る
戴麒、「ロウサンは敵じゃない」ってあなたどんだけ甘いのよ。無邪気な坊やから冷徹な人物へ変貌、みたいに描かれているけど、ロウサンなんて、はっきり言って戴の民からみたら立派な大罪人だろうよ。罪を犯していない人に、手段(妖魔)を与えて悪事を教唆したんだからさ。生涯生き埋めの刑でいいと思う。ちなみにアセンは石打ちの刑で。
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一気に2日で読み終えた。
最後はまあハッピーエンドに近いが、泰麒は穢膵を起こしてまた麒麟の病院の蓬山の碧霞玄君の元に出戻り。
ただ本当の最後の戦いまでは語られず、最後の1ページで終了。これだけ個性ある登場人物がどうなったかが実は知りたいのだが、語られず終わっている。
何か一巻からのもやもやが晴れずに終わってしまったまたこの続きあるよね?❗️と叫びたい気持ちです。
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泣きそうになってしまった。
最後までハラハラさせられ、李斎たちが翻弄されるのが話としては面白いのだけど辛かった。
驍宗奪還のシーンは本当に良かった。
泰麒も素晴らしく、出てくる驍宗側の人物がみなとても良く読んでいて本当に面白かった
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途中、あまりの人死に分量にめげそうになったけど、そういう物語だったわ……最初から……。
恐れていた絶望的なラストではなかったから、読み終わって満足している。
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2019/11/17 読了。
読み終わってしまった…!
泰麒頑張った。
生き残ってくれてありがとうってすごく思うけど、
その反面生き残れなかった人々もいたわけで、
最期も分からずじまいですし…、
そういうところ、十二国記だなぁって。
希望を繋ぐけれど、犠牲もきちんと書くところ。
項梁と去思が残ったのは良かったけれど、
なかなかに辛かったな。
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はぁぁあ〜〜……ついに読み終わってしまった……。
物語とはいえ、すごい国と激動の時代を見てしまった、という感じで、圧倒されっぱなしで……。
【以下、かなりのネタバレありです】
まず、三巻の最後に驍宗様が登場した時点で、勢い込んで四巻突入!!ただただ、助けられるに留まらないところが、流石、驍宗様!
ついに居場所に目星をつけた李斎たちと、驍宗暗殺を目論む阿選が激突する形で函養山を目指すあたりは、どんな展開になるか、ドキドキ……。泰麒も、行動を起こしたり。色んなことが動いていく。
三巻から好転していった流れで、このまま好転……とはいかないところが、また読者をハラハラさせる。奪われてしまった驍宗様、そして個人的に残念なのは恵棟。マジか……という落胆は隠せない。
再び窮地に立たされる李斎や泰麒。見えたと思った希望が、再びコテンパンに消されていく。
そして、
時代が動く、鴻基でのラスト。
様々な思いをもって、ひとつの場所に、全てが集結する。残りページも僅か。
これで終わるのか、と思うと、ページをめくる手はゆっくりになりました。噛みしめるように、ラストへ……。
すごかった。
多分、まだ十二国記は終わらない。もちろん、戴はこれからだし、天のこととか、陽子のこととか、気になることはいっぱいある。そして琅燦。彼女のことは多くは語られなかった。最後の戴史乍書に書かれている通り、一応の決着はついているものの、私はまだまだ、この世界の先の話を楽しみにしてます!!
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泰麒と驍宗、二人がまた出会えて良かった。
多くの犠牲を払い、多くの苦労を重ね、それでも人々が生き残るためにそれぞれが選んだ決断が、ようやく身を結んだ。不幸な結末さえ想像する展開だったが、最後にようやく報われた、そんな気持ちになった。
阿選との対決は文章だけの形になってしまったのは演出だろうが、見てみたかったな。
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もう「未完の名作」になるのだと思っていた。
あの不憫な黒麒麟の話は、もう読めないのだと。彼には幸せになってもらいたかった。
ハッピーエンドでよかった(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
今までは「え? ここで終わるの? 続きは???」ばかりだったので、本当に良かった。
物語の序盤から出ていたあの人やあの人があっさり死んだりして、最後の戦闘は読んでいて苦しかった。なんでか朽桟が好きだったのに。
他のレビューで「泰麒は早い段階で角が戻っていたのでは?」という説を読んだ。私は、角は戻っても、転変できるかどうかは最後まで本人も分かっていなかったのでは?と読んだ。
感極まって、無意識に転変したような。
なににせよ、戴国の話が完結してよかった。本当によかったぁぁぁぁ
なんだかんだで2巻まではすぐ読んだのに、4巻だけ読破に3ヶ月かかって、このレビューも読後2ヶ月経って書いてる_(┐「ε:)_
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色々疑問点気になる点はあり、読み込めてない部分多々ある自覚もありますが取り急ぎ。
泰麒が、自らを穢し傷付けながらも王を、そして戴を救う姿に心をぎゅっと締め付けられ、何度も本を閉じて深呼吸しないといけなかった。
泰麒だけではなく、本当に多くの犠牲があって、もう駄目じゃないかと何度も思った。
でも驍宗様が泰麒を「蒿里」と呼んだ瞬間、やっと報われたという安堵で涙が出そうだった。
もちろんこの先も戴には苦難がたくさんあると思うし失われたもの取り返しのつかないものは数えきれない。でもきっと明幟の時代はいい時代になるし、ならなければならない。(にしても、この元号素晴らしいですね)
あとはおそらくファン全員が歓喜したであろう延主従の登場。陽子景麒も恙ない様子が垣間見えて嬉しい!
戴が落ち着いた頃、雁・慶の主従がのんびり戴を訪れる…みたいな姿を夢見て短編集を待ちます。
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よかった、ひたすら良かった。
全然解決の糸口が見つからず、残りのページも少なくなりハラハラしたが、最後の怒涛の展開から本当に感無量といった感じ。
今までの努力が報われる形となり戴はこれからきっと民が救われる国となる。
暦を見たとき、道半ばで倒れていった人たち、どうなったのかわからない人達が頭を過った。
阿選のキカが報われない。あれだけ阿選の事を思ってるのに、阿選は周りから驍宗と自分が比べられ、自分が劣っている驍宗が王になれば自分は影になると思い込んで事を起こす。その後も傍若無人っぷり。阿選も悩んだのだろうし、心を打ち明ける事が出来る相手もいなかっただろうし苦しかったのだろうけど、真に自分を慕ってくれる人たちにもっと目を向けて欲しかった。
琅燦はどうしたかったんだろう。どういう思いで動いていたんだろうか。驍宗様の事を尊敬しているのは間違い無いが、知的好奇心が勝ったのかな。
雁主従にほっこり。緊張しっぱなしの話だだけど、「襟首を捕まえて放り出す手があった」の変わらない2人のやりとりに笑ってしまった。
今回詳しく語られなかった部分も短編で期待したいが、事が収束した後の皆の様子も知りたいな。
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期待を裏切らない結末でした。
切なすぎるけど、清々しい。
なによりも戴国の強さがかっこいい。
十二国記に出てくる人はみんなどこか強さを持ってて、それはどの話にも通じているので、一つ物語を読むと、また他のものも読み返したくなる。
今回は王と麒麟という存在の不思議さにも触れていたけれど、麾下の存在も強く出ていて、彼らにも注目でした。
まだまだ十二国のお話が続くのを楽しみにしています。
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理を取るか、義を取るか。
久しぶりに本読んで泣きました。
勝てないと分かっていても、死ぬと分かっていても、信念に違わない生き方をしたいなあ。傀儡みたいな生き方はしてはダメだなあと思った次第。
このシリーズは収束はせず、テーマでずっと描き続けられそう。それがもっともっと読みたいってなるんだろうな。
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つらく悲しい、長い長い旅であった。大団円を信じていなければ、しんどいばかりの4冊もある分量を読めたかどうか。この願いが叶えられたかどうかはぜひお読みになって確かめていただきたい。しかしながら、3巻から4巻にかけては涙なくしては読めず、これだけの物事がどのように報われるかは、どうあっても気にかかかることだろうともおもう。それぞれがそれぞれの場所でじぶんのできうる限りで生き、闘い、死ぬ。十二国記のなにが響くかって、ファンタジーの世界を使って非道ともいえる現実を描いているところ。戴の未来に太陽が輝きますように。