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幕末の越前、大野藩。藩の財政改革を成し遂げ殿に尽くす家来。押し寄せる明治維新の波。
上下巻の下巻。財政改革を成し遂げた後、下巻ではペリー来航から桜田門外の変、明治維新と波乱が続く。
上巻と比べ、キャラが独り歩きを始めたかのように活き活きとした展開が続いていき、一気読み。
次から次に来る無理難題を解決して行く主人公。マゾヒスティックなものをすら感じる。これが暗君出あったら「武士道残酷物語」と変わらないだろう。
大野藩の幕末は良く分からないが、参考文献が挙げられているところを見るとある程度史実に基づいた作品らしい。
ほのぼのとして、心地よく読める作品。作者にベストセラーが多いのも納得、満足のいく読後感でした。
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架空の話かと思ったら、史実を元にしていたのですね
侍の世で商人と互角以上に渡り合い藩の財政を差さえ続けた武士のお話でした
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畠中さんの新境地、良かったねぇ~藩債をすべて返し終えた七郎右衛門は小藩が石高以上の利益が上がるように、大坂に大野屋を開き、質の良い煙草を売り始めた。弟たち望んでいた蝦夷地開拓は幕府により取り上げられてしまい、藩内の守旧派から睨まれ、日の本から金が流失して諸色値上がりも内山家の所為だと言われてしまうかもしれない。家族が危ないが、さらに利益を上げるため、箱館や横浜にも大野屋を開き、自前の北廻船も手に入れ、その内の一隻は西洋式だ。北蝦夷の開発も許され、新領地を手に入れた矢先に、江戸幕府が倒された…~息が長くなるかもしれませんよ。なぜ越前大野だったのだろう? ま、福井新聞に依頼されたのだろうけどね。一度、越前大野に行かなくてはならない
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2022年2月12日
数々のアイデア。打出の小槌。
平凡に見えた八十石の侍が家老にまで昇進。
実話だったのですね。大野藩。
才を見極める殿、これが実はすごかったのかも。
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幕末の諸藩は借金に苦しみ、藩主土井利忠は31歳の内山七郎右衛門八十石の内山家の長男である七郎右衛門良休。四歳年下の殿の人柄と才覚に惚れきった七郎右衛門は、己の生涯を懸けて利忠と向き合い、時には反発しながらも、大野藩の再生に奔走する。内山七郎右衛門
出会いは19歳だが仕事を仰せつかったのは
31才、本書は40歳まで描いてる
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どんな時代にもこんな話はあちこちであったんだろうなあ
あの時代に種痘を子供らに施した2人は素晴らしい
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幕末の騒動に巻き込まれていく大野藩。
日本が変わろうという時にも必要なのは金。
それに備え、大野屋という店の商いでその危機を乗り越えようとする。
いつも金勘定に頭が回り、人から羨む妬まれる事もあるがそれは大野藩を思っての事。
藩主の打出の小槌となった家臣の出世話ではあるが、胸のすく様な思いになる。
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時代の変わり目に開花したその花を切ろうとする者と、次代のために守ろうとする者。
激動の時代を乗り切る策はいかに?
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なんとか読了。
いつの時代にも、置かれた状況で精一杯尽力した人がいた。小藩の大野藩で奮闘した侍の人生。
読めてよかった。