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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
刊行ペースが早いわけではないのに
毎回冒頭の視点が変わるので、
桐島さんのところに話が戻ってくるまで、
なかなか話に入り込めなかった。
1巻の時の感じならこの結末は頭にあったけれど、
2巻を挟むと遠ざかる巧みさ。
中盤からはもう一本道なのに、
一気読みの面白さでした。
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ハッピーエンドでよかった。まことにカミなる存在は人の子には想像も及ばぬ慈愛で見守っているのだな、とそういうことかな
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これで一応大団円なのでしょう。
神様なんてものは私たちの理解の外にいると私は考えるものですから。
人のことは人が解決する。この終わりに納得です。
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可愛い子には旅をさせよ。
だけどどうしても鎖をつけたがる。
鎖のつもりはなかったのだけどね。
鎖と思われちゃう、重荷と思われちゃう。
こんなものがあるから、と。
でもそれもまたひとつの理由で、縋りつく理由で。
自分が上手く立てないのを、鎖のせいだと言っていれば、とりあえず自分を保てるから。
でもそんな自分を誰よりも憎々しく思っているのは自分で。
罪の意識は感じてないと言いつつも、自分の在り方にどうしようもない疑問を感じていたことは確かなのだろうと思う。
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碧と涼、呪いを解きたい思いは同じでもその意図は違う
その違いが桐島との出会いで前向きに変わっていった碧を悩ませるけれど、山場を越えて浪崎家当主として、人間として一回り成長
それにしても女神の祝の子孫はイケメン揃いで素敵
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人と我が子を愛する女神。人のために我が子を陸にやり、辛くなったら帰って来るのだと送り出したが、いつの間にか優しい言葉が呪に変り子孫を苦しめる。
いつかは女神の元に返ると決めたカカノムモノ。
それまでは人間の辛いことや楽しいことを記憶して生きろ。
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前巻まではそれなりに面白かったのに、最後になって妙な塩梅になってきた。自己陶酔的な印象が強くて、期待外れの締め方だった。
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「天底ト浪崎」
失ってから気付いた心の傷は。
バレバレだったからこそ一番に伝えて相手の返答を期待したのかもしれないが、皆が思う様に全て順調だからといって幸せだというのは安直すぎるのでは。
呪いを無くしたいという思いは大切だが、実際にどうすべきか見つける事が何より大変だろうな。
「彼ノ罪」
絶対に忘れない様に抱え込む。
直前に喧嘩をしていたとしても、死に直接関わる事はしていないと警察が断定し事故死として決定した出来事を今になって動き出したのか疑問でしかないな。
一番確実な方法かもしれないが、それは望んだ答えとは程遠いものであっただろうな。
「疑惑ノ海」
呪いを消すために行うことは。
試した事例が記載された文献などが無い以上は実際に自らが実験台になるしかないが、本当に呪いが解けなければ賭けるものと失う物が大きすぎる事だよな。
誰とも連絡がとれない状況というのは、時と場合によっては恐ろしいことだよな。
「女神ノ愛シタモノ」
本当に実行したかったものは。
文献など見つからなくとも限りある時間に追われて自らの仮説だとしても実際に言動を起こし、最終的には今回と全く変わらない結果が待っていただろうな。
喰われた記憶を取り戻す事も必要かもしれないが、こればかりは忘れていた方が幸せかもな。