紙の本
泣かせます
2020/03/26 21:37
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投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「一路」を書いて以来著者は街道や道中にはまったらしい。今度は東北道だ。参勤交代ではなくて護送というところが新しい。上巻では謎が深まるが,下巻であっと驚く種明かしがある。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一路を読んでから、こちらを読みました。
続き物というわけではなかったのですね。
カバーを見る限り、今回は2人だけ?行列ではなさそう。
開いてみて、いきなりただならぬ場面だったのでびっくりでした。
一路のときもそうだったのですが、旅が始まり、上巻の後半辺りから面白く感じてきて、読むスピードがあがります。
この流人、只者ではなさそうです。
何でそんなに色々と悟っている?
紙の本
続きが気になります
2020/04/15 13:27
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初はあまり面白く感じられませんでしたが、主人公の境遇など知るたびに興味がわいてきました。続きが気になります。
紙の本
浅田節、不完全燃焼
2020/04/08 13:24
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投稿者:にゃっつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読売新聞に連載されていた時代小説の単行本化。
購入するべきか、否か、かなり迷ったけれども購入。
すでに読んだ内容をなぞりながらの読書なので、感動も中途半端ではあるが、ストーリーの細部は忘れていた部分も多いので面白く読めた。
最後の最後にお殿様の犯した罪がわかるのだが、ここが泣き所といえば泣き所の山場だと思う。
しかし私には再読の今も泣き所には感じえなかった。
ページを繰る指先が震え、嗚咽が止まらなくなり、メガネが涙で曇る。
これが浅田泣き節の楽しみの真骨頂なのだが、残念、この作品ではなかった。
「一路」を超えられず残念でした。
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上巻読了。
大身旗本で流人の青山玄蕃と、その押送人である見習与力の石川乙次郎との道中記です。
若く生真面目で苦労人の乙次郎(彼の一人称が“僕”というのが、幕末の若者っぽいですね)と、機知に富んでいて育ちの良さが滲み出ているにも関わらず、如何せん自由すぎる玄蕃。
道中、玄蕃に主導権を握られがちな乙次郎が必死に虚勢をはりつつ進んでいくのですが、この二人のやりとりの中で乙次郎の抱える背景も徐々に明らかになってきたり、玄蕃の人としての魅力に触れるにつけ、いったい彼に何があったのだろうと、興味を掻き立てられます。
そんな彼らが行く先々で出会う人々の事情が、これまた一々ドラマチックで引き込まれるのですよ。上手いですね。
これからどんなドラマが待ち構えているのか、展開が気になるところなのですが、残念な事に下巻がまだ図書館から届いていないという(上巻返却日ギリギリまで粘ったのですが・・無念)・・。続きが読める日を心待ちにしています。
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主役の二人も濃いキャラの人物だが、道中でかかわりあう人々もいちいち魅力的。
これが下巻でどう展開するのか、楽しみ。
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万延元年(一八六〇年)。姦通の罪を犯したという旗本・青山玄蕃に、奉行所は青山家の安堵と引き替えに切腹を言い渡す。だがこの男の答えは一つ。「痛えからいやだ」玄蕃には蝦夷松前藩への流罪判決が下り、押送人に選ばれた十九歳の見習与力・石川乙次郎とともに、奥州街道を北へと歩む。口も態度も悪い玄蕃だが、道中で行き会う抜き差しならぬ事情を抱えた人々を、決して見捨てぬ心意気があった。
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姦通の罪を犯すも切腹を拒んだ旗本青山玄蕃。押送人石川乙次郎は流罪となった玄蕃と奥州街道を蝦夷へと歩む。この男、仏か、罪人か。
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流人である一流旗本青山玄蕃と19歳の若輩同心で押送人の石川乙次郎の二人による流刑先の蝦夷福山松前までの旅行記。例によって浅田ワールド大全開である。涙あり笑いあり。奥羽街道膝栗毛?下巻も楽しみ❣️
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流罪人と押送人の奥州街道を巡る道中記。
その宿場ごとに出会う人々と
流罪人の元旗本青山玄蕃との粋なやりとり。
それに触れて心が揺れ動く押送人石川乙次郎の
心境の変化がまた面白い!
青山玄蕃は一体何者なのか…。
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幕末道中物語。
「一路」「大名倒産」に続く第三弾といってもよいでしょうか。
大身旗本の流人とそれを押送する身分違いの養子になりたての若い与力の、江戸から東北の三厩までの凸凹道中といったところでしょうか。
上巻は仙台城下までです。
自分の世代で道中物といえば水戸黄門ですが、そこでも出てきそうな泣き笑いで最後はジンと来る、人情物のお得意な作者の力がいかんなく発揮されたエピソードがうれしいです。
下巻は、一つ一つのエピソードはもちろんのこと二人に行く末も気になるところです。
新型コロナの影響で図書館が閉館しているので、しばらくの我慢となります。
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流石の浅田節!
ぐいぐい引き込まれて、あっという間に上巻読了。
またうまいところで下巻に続きます…
青山玄蕃は何者なのか〜?
頑張ってる乙くんもかわいくて良い(^_^*)
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内容(「BOOK」データベースより)
万延元年(一八六〇年)。姦通の罪を犯したという旗本・青山玄蕃に、奉行所は青山家の安堵と引き替えに切腹を言い渡す。だがこの男の答えは一つ。「痛えからいやだ」玄蕃には蝦夷松前藩への流罪判決が下り、押送人に選ばれた十九歳の見習与力・石川乙次郎とともに、奥州街道を北へと歩む。口も態度も悪い玄蕃だが、道中で行き会う抜き差しならぬ事情を抱えた人々を、決して見捨てぬ心意気があった。
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姦通の罪を犯した旗本青山玄蕃、切腹を拒否して蝦夷へ島流にされた男は実際どんな人間なのか?
押送人として奥州街道を旅する若い見習い与力の石川乙次郎、だんだんと明らかになる玄蕃の本当の姿、武士への思いに最後は涙無くしては読めませんでした。
仁義礼知信の教えで今何が必要なのか?
作者の言う通り、仁が有れば法は要らないのでしょう。
武士として大切な「家」に疑問をもった玄蕃、その疑問に寄り添ってしまった乙次郎。
人を陥れて出世していく役人たち。その犠牲になる本当の武士。
今の世の中にも多々ある気がします。
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すごーく面白いです。声に出して笑ってしまいました。
旗本・青山玄蕃と石川乙次郎の凸凹コンビ
いろんな人と行き交うなかで 成長していく乙次郎ですね。
きぬさんに書く手紙がかわいい(((^^;)
下巻に続く。