紙の本
静かな生活と小さな幸せ
2020/07/09 11:45
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
想像力の旅を続けるSF作家が、しばしの休息に書いたエッセイです。愛猫に癒されつつ、手料理の数々も美味しそうでした。
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懐かしのパウエルズ
2023/02/18 16:08
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投稿者:たこい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ル=グウィンがblog(!)に書いてきたエッセイを、似通ったテーマごとに再編するとともに、その合間に猫日記をはさんだ構成の妙。
構成もさることながら、一編一編のエッセイの軽妙洒脱さ、社会を見る視点の客観性、いろいろな意味で深い。
これは座右の書として、折に触れて読み返すべき書物かもしれない。いや、大袈裟じゃなくて。
あと、ポートランドのパウエルズ書店、2012年に行ったことあるんだけど、ル=グウィンも足を運んだ本屋さんだったのね。まあ、ポートランドの在住で、いちばん大きい書店なので、当たり前かもしれないけど。
紙の本
変わることのない批評精神
2023/01/23 13:32
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投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
ル=グウィンは2010年に81歳にしてブログを始める。本書はその中から41編をまとめたもので、生前最後に刊行されたエッセイ集となった。新たな飼い猫との生活など身辺雑記的なものも楽しいし、老いについてなどこの年齢だからこそ書けるものもあるが、やはりフェミニズムをはじめル=グウィンの変わることのない批評精神こそが肝であろう。
紙の本
遺作があれば、もっと翻訳が読みたい。
2021/03/15 13:21
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
大作『ゲド戦記』のシリーズを描いた、アーシュラ・クローバー・ル=グウィンは、80歳をすぎてからブログを始めた。本書は、そこに書かれたテキストから選び編んだエッセイ集。いずれも、集中力がない時には読めない深さ鋭さで、読了するのにけっこう時間がかかったけれど、グウィンらしい歯に衣着せぬ書き様に、読者としては学ぶこと多数。
時々、挟まる、同居猫のパード日記の章には、それでもほっこり。
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偉大な作家が晩年に始めたブログの記事集。長い?人生を生きていくのにヒントになることがたくさん得られる。
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すごく面白いです。
著者のことを知らずに読み始めましたが
あの有名作品を書かれた方だったのですね。
「切れ味鋭い」とはまさに
こういうエッセイのことを
言うのだろうなと思いました。
図書館で借りてしまったけれど、
こういう本はゆっくり読み進めたい。
途中まで読んだところで
次の人の予約が入ってしまいました。
…というわけで、購入して読むことにしましたが
現在どこのオンライン本屋さんも在庫切れ…。
書店入荷が早いか
図書館での再度の予約順番待ちが早いか
楽しみに待ちます。
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出だしからもうおもしろくてこの先に書かれていることであろうことにわくわくしている。
お気に入りの猫パードについての「パード日記」、自分が書いた文章が誤って引用されていたことから展開する「内なる子どもと裸の政治家」など。
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2020.8.
老年を生きること、言葉や文学、世の中やアメリカについて、自然や芸術についてなど、ル=グウィンの考えや心情に触れながら彼女の目を通した世界が見えてくる。皮肉っぽいユーモアにもニヤリ。人柄が見える。こういう大先輩が必要だね。猫のパードの話が合間合間に入っていてそれもまたよい。ほっこり。
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市中の軍人の服装が、制服から戦闘用の迷彩服に変わっている、というところに目をつけたエッセイが面白いと思いました。
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ひさびさに骨太なエッセイを
読みました。
高校生の頃ゲド戦記を読み、
作者が作り上げる世界や
言葉遣いに感銘を受けたことを
おぼえています。
今回のエッセイを読んでいても
付箋を貼りたい箇所が、たくさんあり
手元に置いて何回も読み返したい
一冊になりました。
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賢者の洞窟…とは、序文に寄せられた言葉。
ひとかけら、持ってかえれるといいな!
皮肉とユーモア。畏るべき、八十代。
・黄金は日没の色。
・老いること。
・猫と暮らすには、猫に選んでもらわないといけない。
・物語の意味を掴む。作者ではなく読者の仕事。
・ジ・エンドのある物語と、際限のないゲームストーリー
・小さな人からの手紙
・ファンタジーの基本。旅と戦争。
・グッドガイもバッドガイもいない。だれもが、その役割を担う。
・マーケティングな意味が強くなった“賞”
・芸術は競馬ではない。文学はオリンピックではない。
・女性と男性。
・信じることと、受け入れること。違い。
・残酷さは、動物ではなく、人間だけが持つもの。
・友人のこと。
・騒がしく、荒々しい、愛すべき善意
エッセイの中で、アーシュラ・ル・グウィンと出会えてよかった。
タイトルは、あるアンケートの問いに対する回答。クール。
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わたしにはまだ早かった、、!
序盤で挫折、、。
とても評価が高かったから期待しすぎたのかな。
また時期がくることをたのしみにします。
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巨匠(SFの、いや米文学の)に対して失礼かもしれないが、あまり面白くないんです。「エッセイ」とありますが、ブログをまとめたものです。ただ、80歳を過ぎてからブログを始めたのですから、それ自体はスゴイなと。
普通のお婆さんのブログだと思って読む。すると不思議なことに、ふんふんと頭に入ってくる。やはり「普通の」お婆さんではない。失礼なこと言ってすみません。
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ジブリアニメとして制作された『ゲド戦記』の著者として有名な、K・ル=グウィンさんのエッセイ。猫との生活(バード日記)や、年齢を重ねてたどり着いた生活について、作家としての思いや、人生の一コマについてだったり、様々なテーマで語っている。
一番印象に残ったエッセイが『ファーストコンタクト』という題名のもの。
ガラガラヘビとの緊張感ある対峙で共有した瞬間を語った一編。
彼女の作品を未だに読んでいない。読むとすればヒューゴー賞、ネビュラ賞を取った『闇の左手』から、続いて『ゲド戦記』へと歩みたいと思っている。
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自身の読むレベルに合わない本だったのか、面白くはなかった。
それはレビューや話題性によって期待値が高すぎたからかもしれない。
翻訳は直訳風で皮肉っぽい表現など日本人には分かりにくいものだったことも原因の1つである。
最後まで何を得たのかよくわからない作品だった。
著者のファンにとっては見応えのある作品なのかもしれない。