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本書の最後、佐藤優の解説のタイトル『究極のビジネス書』という表現が、言い得て妙!
加えて、その書き出しの『千葉雅也氏は、難解な事柄について、水準を落とさずにわかりやすく表現する卓越した能力を持っている』。
うーむ、これ以上に本書と千葉氏を端的に表せる言葉があるだろうか、と。
学ぶ楽しさ、キモさ。
ダンスホールの隅で世の中を斜めに見る陰キャから、独特な世界観を放つ、謎のビートを刻む謎の人物へ。
決してメインストリームには絡め取られないが、何故か興味のそそられる存在。
そんな人生だと楽しいんじゃない?という提案のように感じた一冊。
是非に。
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想像してたよりも哲学だった。
結論を先に読むと?状態になるが、
順を追って読んだ後に結論を読むと、納得感がある。
p204〜
日々、一応はやった、を積み重ねる。
ある仮固定から次の仮固定へと進んでいく。
それが勉強を継続するということ。
たしかに、ある分野を完璧にマスターしたなんていう勉強完了な状態などありえない。
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学生時代が楽しかったのはこの本で言うユーモアを広げる会話に満ち溢れていたから。社会人になってからコードを理解し、ノリに合わせることをやらねばと思っていたが、どうにもそれができなかった。自分はおかしな人間ではないかと思っていたが、来るべきバカだったということではないかと思うと救われました。
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流し読みなので理解がざっくりとしている。勉強とはコードを言語によって俯瞰して、そこからズレること。ボケ(アイロニー)はコードからワザと自分をずらすこと。ツッコミ(ユーモア)はコードの幅を増やすこと?
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2022/11/21 読了
#rv読書記録
#読書記録
今年50冊目の本、これで今年の目標達成!!!!
勉強の本質本であり、勉強のあり方を言語的な観点から解いた1冊。勉強への当たり方や良い考え方が身につけられる、是非オススメしたい本。
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勉強とは共感的で集団的で保守的なノリから外れてノリが悪くなることである。
環境のコードを客観視し、疑い批判するツッコミ(アイロニー)とコードからのズレを企図するボケ(ユーモア)を駆使するという視点が面白かった。
勉強を続けていくための具体的実践を記した4章も面白かったがアイロニーとユーモアは技術として会得し自在に使いこなすことができるだろうかという点が気になった。個人の特性としてどちらかに偏っている人もいるんじゃなかろうかと。自分でも実践しながら考えてみたい。
あと補章の「制作の哲学」もとても良かった。今年のテーマを「制作」にしようと思う。
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日々是ロジカル、ラテラル、クリティカルシンキング也。ほんまにそれでいいんか?と問うてツッコんでボケて、ボケたついでに例えツッコミとかもしちゃって、ある程度のところで まあいっかで仮固定しては比較し続けよ(※繰り返し)、と思いました。とりあえず自分年表つくろ。
- ある結論を仮固定しても、比較を続けよ。p.141
- 信頼に値する他者は、粘り強く比較を続けている人である。p.142
- どこまでが他人が考えたことで、どこからが自分の考えなのかをはっきり区別して意識しなければならない。p.190
- 小説では、人のやることは両義的、多義的であると考えて、解釈の交差点としての「ただの出来事」を記述している。p.227
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「勉強」がどういうことなのかを知る機会になった。
哲学的に考えることを体験したように思う。途中で『で、だからなんなの??』と挫折しそうになったが、だんだんとスルメのように面白くなってきた。読了後も何か高揚感が続く面白さがある。新しい発見があった書籍だった。
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現代哲学者による、勉強のプロセスを構造的に描き出したもの
ドゥルーズ&ガタリの哲学、ラカン派の精神分析学、分析哲学における言語論を踏まえているらしいが、全く難解な書き方をしていない。
途中から読み出すと訳の分からない単語が多いが、順に読んでいくと不思議なほどわかりやすい。
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勉強の本質についてここまで哲学的に考察できるのはすごい。大学時代にこれを読んでいたらもっと面白かっただろうが、社会人としての勉強をするにしても大事なことが書かれている。
勉強について著者の考え方を綴っておく。
「可能性をとりあえずの形にする。言語はそのためにある。…夢や希望を抱くことができるのは、言語を環境から切り離して操作できるからである。」
「場から浮いた語りを分析すれば、即、勉強の本質を知ることになる。その本質は、共同体から分離すること。道具的(目的的、共同的)として言語を使っている状態から、言語をみんなの共有物でなくする。つまり自己目的的・脱共同的な語りへと向かっていく。」
「自分が従っているコード(常識)を客観視する「最小限のツッコミ意識」が、勉強の大前提である。」
「勉強とは、新たに言葉に出逢い直すことで、その「言語の痛気持ちよさ」をまた反復することだ。だから人は勉強を恐れるのではないか。言語という他社が自分を乗っ取ることの恐ろしさと気持ちよさの謎めいた金剛を恐れるのではないか。」
「絶対的な勉強」をやろうとしてはいけない。「絶対的な根拠」を求めるな」
「自分なりに考えて比較するというのは、信頼できる情報の比較を、ある程度のところで、享楽的に「中断」することである」→仮固定
「読書に置いて本質的なのは、ほんの位置付けを把握すること…勉強を深めるには、多読というか、通読はしなくてもたくさんの書物を「知る」必要がある。頭の中にブックマップを作る。」
「…むしろ「なんでそんなふうにかんがえるの?」と気味悪く、時に不快に思うこともあるような考え方を学んでこそ、勉強である。新しい言い方=考えからにノることで、自分の「感覚を拡張する」」
「勉強をするに当たって信頼すべき他者は、勉強を続けている他者である。」
「仮固定から新たな仮固定へ」
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何故、本を読むのか、自分でも言葉にできていなかったが、この本を読んでヒントが得られたように思う。
そして、少なくとも自分にとって、これはもしかしたら高等教育の意義として敷衍できるのかもしれない。
欲望年表を作ってみたが、自分の考えのルーツがこれまでよくわかっていなかったことに気が付かされた。
そして、自分の蔵書の傾向がユーモアに富みすぎており、アイロニーに欠けていることにも。
多分、しばらくはこの本の話をいろんな人にするんだろうな、と思う。
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目新しさはなかったし、大して面白くもなかった。
ただ、勉強するという事をこんなにも分析して一冊にまとめるってのはすごいと思う。
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勉強する意味を教えて?と将来子供に聞かれたら取り出したくなる本。
また勉強は向いてない人や中断してもいいのも忙しなく生活者には救われる言葉なのではと思った。
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印象に残ったフレーズ、受け取ったこと
・決めつけてもダメだし、比較検討し続けていてもダメ。比較する→決める→比較する を繰り返す事が大切
・勉強はいつ始めても良いし、いつ中断しても良い
・質の良い本を読む事は良い勉強につながる
・読書の仕方にルールはない
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勉強の仕方、ではないかも。
しかし私には為になった。
考えかたもそうだし自他というか
環境(自身の周りの雰囲気)を
少し分析しやすくなった気がした。
そのおかげで冷静さが身に付いた。
よく考える。
ということを大切にしたいと思う。