大胆な設定に現実のテロ勢力を絡めた構成に驚嘆。
2021/04/28 23:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大胆な設定に現実のテロ勢力を絡めた構成に驚嘆。冒頭の激しい戦闘場面から、本格的活劇物と想像したがむしろ犯人とその動機を解明していく謎解きものの色彩の方が濃い作品。余りにも大胆な設定のため、終盤になっても犯人像はうっすらと見えては来るが、その理由が見えてこない巧妙な構成に完敗でした。全体像が見えた時に現実に起きうる状況かはさておきて、全てが大きな矛盾なく繋がって来る構成力に唯々敬服。まだ著作の少ないことが残念。
自衛隊としての戦い
2020/09/16 13:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ライディーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
自衛隊は、近くて遠い存在。
こんな事が日本で秘密裡に為されていたら、表と裏のギャップが激しすぎる。
襲撃犯は完全に北と思い込んで読み進めていると、途中から「ん??!」となりながら、ラストまでスピード感を持って読めました。
自衛隊としての闘いを感じた。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
拒否した任務を無理矢理受けさせられたのに、何故罵倒され、反逆者・犯罪者扱いされるのか、自衛隊の理屈がわからない。その理由が明らかになっても、やりすぎじゃないの、と思ってしまった。
が、ストーリー自体はハラハラドキドキ。自衛隊上層部の保身と対称的に、任務にまっすぐな自衛隊員。息詰まる戦闘シーン。敵の正体が見えないのに被害ばかり増えていく焦りや謎。
闇から闇へ消される事実が現実にあるのかも、と思わされた。
投稿元:
レビューを見る
序章
第一章 陰謀の扉
第二章 暗黒への階段
第三章 死神の羽音
第四章 トリニティの軌跡
終章
自衛隊の輸送車が襲われ警護車・隊員共に全滅。
犯人は一体どこの誰か。
襲撃場面はショックの一言。調査場面はもどかしい。少しずつ明らかになる事実、そして 二度目の輸送。
戦闘場面を読むのは辛かった。命が一つ また一つ こぼれていく、この世界から。
投稿元:
レビューを見る
輸送隊が襲撃されて核燃料が奪われるという事案に際して、法律を超えて自衛隊が調査に乗り出すお話。捜査手法がだいぶ違うので、警察小説とはだいぶ趣が異なります。
なかなか衝撃的な結末です。
投稿元:
レビューを見る
国内で再処理貯蔵施設行きのプルトニウムが強奪されて、というところから始まるスリラー。
諜報部門が活躍する話なのに、わりあい荒事が多いという内容。
007 的ではなく、上司の無茶ぶりで部内でだんだん浮いていく宮仕えの苦しみみたいなところもあり、いや、日本的だなぁと思いました。
話はそれなりに複雑で、最後の真相究明パートが推理小説的で良かったです。
幾分、冗長的なところもあったけれど、現代的でかつ日本でなければ描きづらいスリラーとして良かったのでは無いでしょうか。
しかし、これ、主人公、その後の職場でどんな感じなのかすごい気にかかりますね。(^^;
投稿元:
レビューを見る
碓氷峠で自衛隊の重装輪運搬車が襲撃された。自衛官惨殺、プルトニウム燃料強奪。鮮やかすぎる手口だ。同時刻、飛騨山中で地震観測所へ向かう車が土石流に流された。情報部・溝口と地震研究者・八神は、事件に巻き込まれる。外国人社長殺害、陸幕長襲撃、防衛医大病院爆破…。犯人の正体とは。不器用な男たちが、愚直に真実を追う!
出だしはよいが、尻すぼみ。もっと重厚感をもたせてもよかったのでは。民間人がケリをつけるのもね。
投稿元:
レビューを見る
11月-7。3.0点。
自衛隊モノ。運搬中のプルトニウム、圧倒的な攻撃で奪われる。敵は「北」か、「IS」なのか。
孤独な闘いを命じられた自衛官、奮闘は報われるのか。
敵の正体がなかなか分からず、時間がかかったが、後半に入れば一気読み。
うーーん、インパクトは少なめの感じ。
投稿元:
レビューを見る
岐阜の山奥で起こった大規模地滑りと核廃棄物運搬への襲撃事件から始まる。
自衛官と地震学者が軸で話が進んでいく。
敵が誰なのか、何が隠されて、なぜ襲ってくるのか。
紐解かれるまで、会議室でウダウダやる上の人たちの態度がまあイライラする。
大体の謎が解けた頃に少しスッキリするが、最終的にやりきれない気持ちと、現実的にこのままでいいのだろうか、と考えるところもあった。
投稿元:
レビューを見る
御母衣湖近くの地震研究所に向かう八神助教授は大規模な地滑りに遭い、九死に一生を得たが恩師の坂上教授と怜子を失った。
同じ頃、使用済み核燃料輸送の護衛をしていた陸自部隊が何者かに襲撃され核燃料を奪われた。陸幕情報部の溝口3佐は中央指揮所に呼び出され、寺田陸幕長から次の輸送までにこの事態の犯人を非合法の手段を使ってでも探しだ栖用命ぜられた。
溝口の捜査は進んだが中央指揮所での報告に対し統幕防衛部長大山陸将、陸幕監理部長熊坂、陸幕防衛部長篠原などの歴々は口々に溝口を非難する。
地震と地下核実験の因果関係から地震学者の八神をキーパーソンとしているが、溝口の活動も上司の対応もあり得ない。日本国内でのテロ活動に対する治安出動の発令や陸自組織での役職と立ち位置がむちゃくちゃでリアリティのないこじつけ的なストーリーに感じる。