紙の本
カエサル
2021/09/03 13:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
多くの新書が通説をもとにして新たな説を論ずるものだが、本書はカエサルについて基本的な事績を紹介するにとどまっている。こういう新書も必要だし、きっと基本として長く読まれると思う。とても分かりやすかった。
紙の本
カエサルの実像に迫る
2021/01/04 09:59
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投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校歴史で一応のこと知ったかに見えたが、今回この本を読んで、彼の生きた時代背景や苦労や成果がとても生き生きしてきた。彼は今の時代の政治家をはるかに努力をし考え抜いた、度量の広い、時代を超えた優秀な政治家である。
管はルビコン河を渡ることはできず、眼の前の小さいどぶ川さへも渡ることはできないであろう。なぜなら、国民に比べてはるかに度量が狭く、発想力がないから。
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供給過剰ともいわれるカエサルの伝記について新書サイズにまとめた本です。とにかくも起きた事象を淡々と記載していくというスタイルで、これはこれで良いです。塩野七生さんの「ローマ人の物語」では、カエサルが好きという感情が文章のあちらこちらからしみだしていましたが、そういうのは無いです。
とはいえこの本、新書というページ数の制約てタイトルの通り、各事件に深入りせず駆け抜けていくような伝記になっていますが。
あと、カエサルの文章について1章あるのが、目新しくて参考になりました。
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カエサルの史料のある限りで大事なとこを網羅した新書。
最近の名前の読み方で伸ばし棒がどこにつくのかってのがあって、慣れてないと読みにくい。
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9月23日新着図書:【著者は新書本なのでカエサルに関する最も基本的で重要な事柄を整理して簡略に書いたとのことで、絶好な伝記ではないでしょうか。】
タイトル:カエサル : 内戦の時代を駆けぬけた政治家
請求記号:イワナミ280:Ko
URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28174896
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新書サイズで簡潔にまとめられたカエサルの伝記。
「ガリア戦記」「内乱期」といった本人の著作についても触れているのだが、内容のみならずカエサルの思惑にも踏み込んで解説されているのがおもしろい。
それにしても血なまぐさい時代だ。
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ガリア戦記、内乱記を中心にカエサルの出世の階段を説明シた本。民主ローマの官職制度が詳しく説明されていて、具体的である。
ローマらしく、ちゃんとホモネタもある。
ガリア征服にあたって、族名、地名が錯綜する。地図が一応添付されているが、なかな対応がわからず時間をとられた。地図に緯度経度のセクター番号が欲しい。ゲルマニア・スエービー族など、いくつか抜けてたり。無いものを探すのは特に時間がかかる。
しかし、たったの7年とは思えないほど、フランス中を駆け回る。一年で、北イタリアから南フランス北西フランス・イギリス、中央フランス、東フランスと駆け回る年もあり、従軍させられた市民はどう思っただろうか。
ローマのガリア支配も、結局は剣によるもので、強力な工兵をもった野蛮人にすぎず、皆殺しか略奪、捕虜は奴隷。それもカエサルはまだマシな方だという。手弁当で連れ回された市民の心情を考えると、分捕り勝手がなければ、やってられないんだろうなぁ。とも思うが。
防人の辛さ、とは言え、博多の大宰府では分捕りもできない分、なお辛い。
しかし、この本を読んでも、なぜこんなにカエサルに人気があるのかよくわからなかった。どうしてもキンナやスッラのしっぽにしか見えない。
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淡々と簡潔に書かれたカエサルの評伝。筆者は「供給過剰」で「今さら取り上げる意味がどこにあるのか」と述べるが、当時のローマ社会の人間の一人としてカエサルを描く視点、西洋古典学をバックボーンにした叙述には十分に意味があると思える。危難の連続といったその生涯だが、本書の抑制の効いた文章においては、その危難に対処するカエサル像も等身大といった感じである。「文人」としてのカエサルに割かれた一章も読み応えがあった。