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SNSで他人と比較することにより幸福度が下がるという話が印象的でした。
スマホの使い方を考えるきっかけになる本です。
・睡眠を最優先する
・人とコミュニケーションを取る
・スマホを触る時間を短くする
(SNSではなく連絡を取るツールとして利用する)
・よく運動する
これらを意識して生きていきたいです。
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デジタル時代に警鐘を鳴らす一作
今や当然のように側にあるスマホが、どれだけ異質で、どれだけ世に影響を及ぼしているのか、気付かされる
膨大な調査、研究の引用を大いに活用していて、具体的な数字も多く、説得力が高い
「こうしよう」という啓発もあるが、それよりは、その論拠や裏付けの語り色が強い
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どれくらいスマホを触らないでいられるだろうか。
現代人は、スマホの存在が気になって、集中することができなくなっている。筋トレと同じように、脳をデジタルに慣れさせることはできないのである。
スウェーデンの精神科医である著者は、ここ10年でうつ病、不眠症に悩む人が増えたと言っている。
たしかに、デジタル機器のメリットはたくさんあるので、時間を制限したり、運動したりするなど、上手く付き合うことがこれからは必要になってくる。
また、私たちが不安を感じたり、悪い噂を気にしたりするのは、狩猟採集民の脳を持っているからである。未だに、危険を探知しようとして、ストレスを感じ、気が散り、複数の作業をするのが苦手なのである。
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大切な考え方。寝る、運動する、リアルに時間を使う。早速実践してみようと思う。なぜ、この行動は人間の心理や身体に悪影響なのか、もともとの人間の体の作りからに関する考察から説明していてわかりやすい。
現代人にとって貴重なのは集中力!
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始めから面白い、どんどん引き込まれる。
日常には欠かせない存在となったスマホやiPadが、特に子供や若者にどういった影響を与えるかという問いを真っ向から捉え、数々の研究結果を照らし合わせた上で、私たちに明確な答えを与えてくれる。
便利ではあるが、こんなふうに使っていて長期的な悪影響はないのだろうか。かといって今の時代、子供にスマホをもたせないわけにはいかない。わからないままITの革新に流されているのが現状だ。
言いっぱなしにしないでデジタル時代のアドバイスを最後に述べている。
特に良かった点を一部要約して抜粋する。
自分のスマホ利用時間を知ろう
1日に何度スマホを手に取り、どのくらい時間をかけているのかを把握するために、
スマホに奪われている時間が一目瞭然だ。
自分を知ることが、変化への第一歩になる。
目覚まし時計と腕時計を買おう
スマホでなくてもいい機能は、スマホを使わないようにしよう。
運転中はサイレントモードに
危険な瞬間に気が散るリスクが減る。悪いタイミングでお知らせや通話が来ると、いちばん必要なときに集中が妨げられる可能性がある。それに応答しなかったとしても、だ。
職場で集中力が必要な作業をするときはスマホを手元に置かず、ロッカーにでもしまっておこう
チャットやメールをチェックする時間を決めよう
例えば1時間ごとに数分など。
人と会っているときはスマホをマナーモードにして少し遠ざけておき、一緒にいる相手に集中しよう
あなたがスマホを取り出せば、周りにも伝染する
子供と若者へのアドバイス
教室でスマホは禁止!
学習能力が低下する
スクリーンに費やしていいのは最長で2時間
8歳未満の子供なら1時間が限度
宿題をする、運動をする、友達に会うなど、それに集中する時間を決めよう。
よい手本になろう
私たちは相手を真似ることで学ぶ。
子供は大人がしているようにする。
寝る直前 仕事のメールを開かない
ストレスの対処法
どんな運動も脳に良い
中でもいちばんいいのは心拍数を上げる運動
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人類の歴史から私たちがいかにスマホ中毒になるのかを紐解いていくのがおもしろかった。
もちろんスマホってうまく使えば最強だと思う。
けれども私はやっぱりスマホが毒に思えて、それなのに自分が中毒になっていることで罪悪感を感じてしまうし、いい距離感を見つけられたらいいな。
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スマホの影響、人類に未踏の変化をもたらしている。
進行中の中でわかっていることと想像できること。どうやらあまりよい状況ではないが、対策対応も教えてくれる。注意点と距離感を掴むにもよかった。
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頭ごなしにスマホを使うな!っていう本ではなく、上手く使いなさいよってエビデンス交えながら諭してくれるような本です。
特に私の場合は若者のスマホ依存の典型で、コロナ禍で家にいることが増えてしまったことから、スクリーンタイムが8時間…なんて日がざらにありますし、それによって自分の生活態度が乱れていくのを体感しておりました。その焦りから、縋る思いで本書を手に取り…。
家ではダメだと思い、家から離れた喫茶店でスマホを伏せて読みました。
何度も読み返すようなものではありません。1回読めば、自分のスマホの使い方を内省する良い機会を与えてくれます。ティーンにも分かりやすいよう噛み砕いて書いてくださっているのかとても易しい文体で簡潔にまとまっているので、サラッと読めます。個人的には、精神医学の専門家の方が執筆されているだけあって、心理学に関する知見も散りばめられていて嬉しかったです。
読み終えて、スマホに自分の時間を操られてしまうことのないよう、時間制限を設けるなどして益を少しずつ増やしていこうと思えました。そうしなくてはって強く感じさせてくれる内容が盛りだくさんです(笑)
運動もまずは散歩から生活に取り入れていきます。久しぶりに目的なくブラ〜と歩くの楽しかったですし、1日だけでも気持ちが明るくなったように感じます。新しい物を怖がらずに、しかし頼りすぎずに(これが難しいですが…)、充実した生き方をしたいですね!
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なぜ、ビルゲイツやスティーブ・ジョブズやTwitter CEOが自分の子どもには、スマホ・SNSを触らせないか。
・スマホの電源を切る
・よく寝る
・よく運動する
・ストレスを溜めない
クオリティオブライフがなにかと向き合う必要を感じる。
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科学がどれだけ進歩しようと、脳は進化してない。
たしかに1日の3分の1以上スマホを使っている今の状況は異常だね。
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これは、売れてる本だなというのと、スマホが害になることが段々と分かり始めて、でも制限をかけられない、戒めになるのうるような、害になることが書かれていたら習慣を変えられると期待して。期待通りだし、子供への影響が恐ろしく、即刻スクリーン制限を設けた。
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進化の歴史や仕組みから、やはり私たちはこの急激なテクノロジーの変化に適応できていないのだと知った。それを人間としての知能を使いながらどうコントロールしていくのかが重要である。
一方で、企業は人類が進化の歴史の過程で作り上げた、脳の機能に対して広告を流してくるなど私たちの脳は日々ハッキングされている。こういった本を読み知識をつけることでそのハッキングからどう自身を守るのかが試される。
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とても為になった!人類の脳は現代のデジタル化やテクノロジーに着いていけてない。複雑な社会にも対応できるようにはそもそも出来ていないみたいだ。脳に関する専門的な知識や用語はあまり覚えてないけど読んでる途中は分かりやすく感じた。一見効率的ではなく見える体や脳の反応も進化によって培われたものと分かる。その視点が新しくて面白い。SNSやデジタルデバイスを世に出した人はなんて罪深いんだ!という気持ちになったが、責めても仕方ない。スマホと自分の脳とは賢く付き合っていきたいとおもう。
週に3回45分ランニング!実践するぞ!
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スマホ脳(新潮新書)
著作者:アンデシュ・ハンセン
発行者:新潮社
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
教育大国スウェーデンを震撼させ、社会元賞となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。
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アンデシュ・ハンセン 「スマホ脳」
[著者のプロフィール]
アンデシュハンセンは、スウェーデン生まれの精神科医。名門カロリンスカ医科大学で医学を学び、ストックホルム商科大学でMBAを取得。他の作品には「一流の頭脳」がある。
[概要]
第1章
人類はスマホなしで歴史を作ってきた
人類は長い歴史の中で環境に適応するために進化してきたが、ここ数百年の環境の変化に適応するための進化はしていない。つまり、人類は現在の社会的環境に追いついていない。
第2章
ストレス、恐怖、うつには役目がある
人間にはHPA系というシステムがある。これは、ストレスを感じると「闘争か逃走か」という合図をくれる役割をしている。ただこれは、短期的なストレスを感じる昔の人間に対応したシステムであり、現代の長期的なストレスを抱えやすい人間には対応していない。つまり、ストレスを感じたとき「闘争か逃走か」という選択を迫られ、それ以外のことを放棄してしまう。これが鬱などの原因になる。
第3章
スマホは私たちの最新のドラッグである
ドーパミンは報酬物質と呼ばれる。このドーパミンはスマホを使用している時より、通知や着信音聞こえた時に大量に放出される。通知や着信音が聞こえた時、私たちは「期待」している。SNSに「いいね」や「ハート」がついていないか、という期待である。つまり、この「期待」が報酬システムを作動させ、ドーパミンを放出するきっかけなのである。
第4章 集中力こそ現代社会の貴重品
私たちは1つの物事にしか集中できない。マルチタスクはただ、1つのことに対する集中を瞬時に切り替えて2つのことをしているにすぎない。そして、脳には切り替え時間が必要であり、再度集中するには数分を要する。そのため、マルチタスクは集中力を低下させる。また、何かに集中することにエネルギーが必要なように、何かを無視するというのもエネルギーが必要である。だから、スマホが見える範囲で何か作業をすれば、スマホを無視するエネルギーと作業に集中するエネルギーが必要となり、これもマルチタスクと同じで集中力を低下させることとなる。
第5章
スクリーンがメンタルヘルスや睡眠に与える影響
スマホの使用とストレス・不安には相関性があり、スマホの使用量が多い人ほどストレスや不安を感じやすい。
眠りにつく時間を知らせてくれるメラトニンというホルモンの働きがある。メラトニンは夜に分泌量が多くなるが、光を浴びすぎるとメラトニンは分泌を中断する。そして、ブルーライトにはメラトニンの分泌を抑える効果がある。だから、夜遅くにスマホを使うと眠りが妨げられ、また睡眠の質も悪くなる。
第6章
SNSー現代最強の「インフルエンサー」
脳内にはドーパミンのように私たちの気分に影響を与える伝達物質、セロトニンがある。これはこれまで、心の平安、バランス、精神力に関わるとされてきた。しかし、これだけでなく集団の中の地位にも影響するのだ。例えば、ある集団のヒエラルキーの上層に位置するものは下層に��置するものよりセロトニンの分泌量が多い。これは自分に自信があるといえる。ただ、もしその地位を失うとセロトニンの量は減る。それに加えて、鬱状態になる可能性もあるのだ。
第7章
バカになっていく子供たち
前頭葉は衝動に歯止めをかけ、報酬を先延ばしにできる機能がある。つまり、自制の役割を持つ。ただ、前頭葉は25〜30歳になるまでは完全には発達しない。
自制心は将来性にも関わってくる。それは生活の影響を受けるし、訓練で伸ばすこともできる。ただ、現代の若者はスマホの使用により自制する力が欠けていることは研究でわかっている。
第8章
運動というスマートな対抗策
運動はストレスや不安に対抗するための最適な手段である。また、運動をすると、集中力や記憶力の向上につながる。これらは、多くの研究から明らかになっている。運動自体の種類は問わずにこれらの効果が期待できる。また少しの運動でも効果はでる。ただ、1番いいのは、6ヶ月間に最低52時間身体を動かすことだ。つまり、週に2時間である。また、心拍数は上げないより上げたほうがいい。
第9章
脳はスマホに適応するのか
私たちは長い歴史の中で進化してきた。だから、これまでのように進化することで脳がスマホに適応するのではないかと考えられる。ただ、進化の基本は生存や繁殖にメリットになる特質が一般的になることである。だから、スマホが生存や繁殖に必要になるとは考えられないため、脳がスマホに適応することはないのではないのか。
第10章
おわりに
デジタル自体のアドバイス
・自分のスマホ利用時間を知ろう
・毎日1〜2時間、スマホをおうに
・スマホを寝室に置かない
・どんな運動も脳に良い
[感想]
現代ではスマホは人々にとって欠かせないものとなっている。インターネットやSNSなど他社と簡単に繋がる手段である。その反面、スマホは悪影響を私たちに及ぼす。不安や鬱病の原因になったり、ストレス負担にもなる。スマホの利用者のほとんどがこれを知らずに使用している。どんなに恐ろしい時代か。本書ではスマホと不安、鬱病、ストレスとの関係について詳しく解説している。また、それに対する対処法も書かれている。これからのデジタル時代を生き抜く上で必須の知識といえる。ぜひ年代問わず読んで見てほしい。