紙の本
お得意の
2022/09/20 11:37
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編に出てくる人たちが、それぞれの話でつながってくるっていう。
どんな職業でも、相性の良い人悪い人はいるだろうし、難しいところだね。
それでも生きていかなくちゃならないし。
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それぞれに深い夜、まとわりつく夜や決断の夜…惑う夜…確かに夜、 人は動く。
淡々と進むストーリー、それぞれが絡まって居て、その中に見覚えのある誰かが居そうな。
でも、そこまで盛り上がりがなく、淡々としたまま終わってしまった。もう少し期待していた。
他の本は面白いのかな…。
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四人の異なった仕事にスポットを当て、良いも悪いもそれぞれの「人生」を垣間見ることができます。
小野寺さんの作品というと、印象的なのは、「会話」です。
普通の小説だと、程よい会話と解説の繰り返しが続くのですが、小野寺さんの場合、程よい以上に会話が続きます。そうすることで、空気感が持続するので、より世界観に浸れます。この作品もそれが発揮していて、入り込みやすくなりました。
短編集としても楽しめますが、それぞれの主人公の章では、別の章で登場した人物も現れるので、長編としても楽しめるかと思います。
ボクサー、タクシー運転手、警察官、教師、それぞれの内部事情も知ることができ、面白かったですが、みんな苦労しているんだなと考えさせられました。
理不尽な場面もあるけれども、みんな生きている。昼だけでなく、夜も活動している。皆さん、お疲れ様ですと言いたくなってしまいました。
過去の小野寺さんの作品から察するに、それぞれの章の最後は明日からまた頑張ろうと温かい気持ちにさせてくれるかと思いきや、一つの歯車が狂いだし、「闇」になっていくので、これはバッドエンド?と思ってしまいました。
しかし、その後の「朝」のエピソードもちょっと描かれていて、夜に起きたその後が描かれています。
それがあることで、気持ちがダークになった分、ちょっと明るくさせてくれました。しでかした事は仕方ありません。それをどう向き合っていくのか、希望の見えたような感じがした終わり方に自分も頑張ろうと思いました。
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犯罪に加担されられるプロボクサー直井蓮児、彼を乗せた女性タクシー運転手立野優菜、酒に溺れる警官坪田、坪田の妻で高校教師荒木香苗。連作風短編集。
人間肯定的で、どこか癒やしてくれた以前の小野寺作品と比べると、そのパワーはやや落ちた感じはするが、リアルな現代的なドラマとして楽しめた。
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4人の登場人物がそれぞれに背負ったものがあり、ある瞬間に些細なきっかけで一線を越えてしまう。これまで何作か読んだ小野寺さんの作品とは少し違っていて、でも過ちを犯した人に注ぐ視線の温かさはやっぱり小野寺さんだった。それぞれに独立した話だが、それぞれに関わりがあって、さらには“小野寺ワールド”としか呼べない世界を作っている。人と人は繋がっている。それを信じたい。
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小野寺さんの作品は文章がどれも読みやすくて 好きです。今作は それぞれが 夜のような闇を抱えてて この先この人達はどうなる?と思ってたら 朝が来て良かった。
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小野寺史宜先生の描く人物は、悪になりきれず、独りで悩み、迷い、己を苦しめる控え目な人。素朴な人間像に、安心と共感を抱きつつ読了。
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夜に潜む衝動に翻弄される人達の短編4作。
・直井蓮児の夜
・立野優菜の夜
・坪田澄哉の夜
・荒木奈苗の夜
・荒木奈苗の朝
・坪田澄哉の朝
・立野優菜の朝
・直井蓮児の朝
東京を舞台に交錯する4人の登場人物。
芽が出ないボクサー、女性タクシー運転手、警察官、その妻で高校の国語教師。
夜の闇に紛れて忍び寄る悪意で、間違いや魔が差してしまう。
毎日がハッピーなわけがなく、そんな夜を超えて行きながら、人は生きていく。
マイナスな人生観の物語かなと思ったけど、最後は生きる希望が少し湧いてくる、そんな物語。
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配偶者に手を出したらダメだよ。お巡りさん。
でも、何だかんだと積み上がって、、
わかる。
でも、その結果、もっと悪い方にしか転がっていかないんだよね。それが人生かな。
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盗撮の用心棒にされそうになったボクサー直井蓮児、蓮児を乗せ釣り銭をごまかした女性タクシードライバー立野優奈、上司とうまくいかない交番警察官坪田澄哉、澄哉の妻の高校教師で酒に溺れる夫と父兄に悩む荒木奈苗。それぞれがリンクし同じ夜の闇にまみれ、同じ月を見たのか?視界が狭まる夜の闇に迷いや弱さを露にしている。そして、夜が明け朝の明るさの中に自分の進む道が見えればいいなと思った。悶々とする中にほっとそんな希望も見いだせる優しい話だった。
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神秘の夜、すべては夜と月の為せること。一方で、お日様の明るさで目覚める幸せ。都会の人達は、シャッター閉めて寝てるが、体内時計大丈夫なのかしら?どこかしらに価値を見つけてあげる事が大事。
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03月-14。3.0点。
登場人物4人の、「夜」を描く連作短編。
この作者には珍しく「いい人」が少ない。
ボクサー、タクシードライバー、警官、教師の4名。
悩みながらの日常を描いたのかな。
ラストは良かった。
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今まで読んだ不遇な境遇でも真っ直ぐな人が主人公の小野寺史宣さんの物語とはちょっと違うと思った。私はどうもモヤモヤする短編。でも、嘘くさくない、リアルな世界なのかもしれない。
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なんか人生が上手く行かなくて、モヤモヤした気持ちを抱える人達。
明るい青空の下ではなく、夜を動く。
そんな人生だけど前に進む道はある。
そんな事を感じた4話
登場人物が少しずつ重なっていてちょっと面白い。
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こんなダークな小野寺さん初めて。
斬新といえば斬新だがちょっと驚いた。
じわじわ嫌な展開になっていくのが
嫌いではないうえ大好きな小野寺さん
間違いなかった。
ラストはこれまた
ほっとさせられ読後感も良し。