懐かしいような切ないような…心に沁みるお話でした。
2021/04/08 12:56
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投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
「下着の捨てどき」もさることながら、あとがきはまるで「実家の処分どき」を読ませていただいたような感じがしました。
父は二十数年前に亡くなりましたが、母が存命のうちに私も実家を処分しましたので、なんとなく平松さんの気持ちに共感できます。
母も、もういませんけど。
キュンとなるお話がたくさんありました。
大切に生きていきたいです。
これからの人生へのエール
2024/05/17 12:47
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
少しだけ先輩にあたる作者様から、
これからの人生へエールをいただいた気がします。
「自分の目前に立ちはだかっているのは自分自身」
わかるー。
人生後半戦の味わいがあふれている本
2021/03/24 22:26
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投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
書名を見て手に取るのをためらいましたが、買ってよかった。
平松さんのエッセイは、数々読んできましたが、この本は最高の一冊です。
何気ない日々をしっかりと見つめて紡ぎ出された文章に心を奪われました。
温かい一篇みいつけた!
2023/07/14 14:17
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投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
もしかしすると、この作家は初めてかも知れない。
喫茶店と映画がお好きで、路線電車に乗って知らない街で下車、そしてその辺を散策。
など、身近な話題がエッセイになっている。
特に好きだったのはタクシーのお話。
偶然にも三度乗り合わせた話なのだが、運転手さんの態度も丁寧で心通い、それを優しい文体で書く作家も素敵。温かさが感じた一篇だった。
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タイトルはあくまでも掲載エッセイのタイトルの1つに過ぎない(インパクトあったから??)
年を重ねた人の生活をちょっと拝見したイメージでした。
食のイメージが強い筆者ですが、それだけではなく散歩、お気に入りの場所、日々感じたこと色々な話があり、内容も飽きることなく読み終えました。
元気ばかりをいただける読後ではないですが、「私も迎えるかもしれないアレコレ前向きに乗り越えよう」と思わせてくれました。
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【女50代、しょっぱい現実にどう立ち向かう?】眉の毛一本の塩梅、好きな服や下着の賞味期限……ほろ苦くも爽やか。人生後半について考えるいまこそ読みたい示唆に富むエッセイ集。
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また好きなエッセイストに出会ってしまった。
私はどういう大人になっていくんだろうと考えながら読んだ。40代、50代の自分は想像つかないけど、きっと今の積み重ねだろう。
文庫版あとがきで泣けてしまった。
コロナ禍で実家に長いこと帰っていないせいもあるのか、なんかくるものがあったな。
父も母もまだ健在だけど、いずれこういう時は来るんだろうしなあ。
じいちゃんばあちゃんが亡くなったときの親の心境を思い浮かべたりもして、切なくなってしまった。
他のエッセイも読んでみる。
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平松洋子「下着の捨てどき」、2021.2発行。彼女の家出、夜中の腕まくり、下着の捨てどき の3つの章に分けられたエッセイ集。2016.7刊行の「彼女の家出」を改題・加筆・文庫化したものです。
一日に一度、床の拭き掃除をする。雑巾をベランダに干すし終える。清々しいことでしょうw。平松洋子「下着の捨てどき」、2021.2発行、再読。 ①すきな喫茶店の条件が、なんと、13項目記されていました。(^-^) 私が若い頃の条件は2つ。タバコが吸えて、新聞、漫画、週刊誌が読めることw。②ネスカフェのCM「違いがわかる男」。遠藤周作、山本寛斎、高倉健。懐かしい。でも、みなさん鬼籍に。③長野県南木曽に暮らすひとたちは、冬場にねこを背負って暮らしていたw。「ねこ」は半纏に似た綿入れの背中だけの防寒具) ④捨てどきが難しいのは、自分を問われているから。何が必要で、何が必要ではないのか。進退を突き付けられている。「下着だけは、いつ交通事故にあっても恥ずかしくないようにしておきなさい」 下着の捨てどきは、女の試金石である。
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もう少し年をとってから読んだ方が面白く感じたかもしれない(より共感できそう、という意味で。つまらなかったわけではない)。
日常生活から切り取られた、静かなエッセイでした。
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私も50代に入り、こんなはずじゃなかった、と思うことが多くなってきた。
若い頃は目を背けて済ませられたことも、中年ともなると否応なしに前面に出てきて、啞然とさせられることしばしば。
平松洋子さんの所謂”しょっぱい現実”を読みながら、自分の”しょっぱい現実”と比べてみる。私から見れば平松さんには気持ちの余裕が感じられるけれど、この気持ちの余裕がこの先を生きていく上できっと大事なんだろうな。
オススメの塩豆腐はぜひ作ってみたい。
自分の目前に立ちはだかるのは、自分自身の老いの現実。老眼、白髪、皺、しみ、たるみ…書き出すと止まらない老いのオンパレードに、もはやため息しか出ない。
そして老親の介護、看取り、相続、家の始末と課題も山積。
考え出すと滅入るばかりの中にあって、少しずつでも楽しみを見つけていけたら。
自分の老いと向き合いつつ身辺整理を試みながら、もう少しがんばってみようか、そんな気持ちを蘇られせてくれるエッセイだった。
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私は、平松ようこさんより、少しだけ若い中年女だ。日々、身体の劣化を感じながらも、楽しく可笑しく暮らしている。 そうそう!と共感できるお話しもたくさんあった。 塩豆腐、明日作ろうとワクワクしている。 一番心にささったのは、文庫版あとがきだ。実家の売却は、施設にいる父が亡くなってからと先送りにしている私だが、精神的にもしんどい事を決断して実行した、平松さん。良いなあって思ってます。
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そうなんですよ。下着の捨てどきってめちゃめちゃ悩むんです。下着代に糸目をつけずにいつでも勝負下着を身につけているような人はいざ知らず(笑)。十年以上経っても、確かにへたっちゃいるがまだ使えるよねぇ、てなものばかり。特にブラジャーは、盛ることさえ意識しなければ、ビヨンビヨンになろうとも使えるんですってば。
というような気持ちから、スルーできないタイトル。老いてゆくことを悲観せずにしみじみ優しい気持ちで見つめたくなるエッセイ。映画の話も見逃せないけど、やはり食べ物の話に目が行きます。食い意地は歳をとっても収まらない。
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平松洋子さんのエッセイはいつも食べ物のものを読んでいてそれが大好きなので別のものを購入。
加齢に伴うあれこれのエッセイは露悪的ではあるもののコミカルで面白い。
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日常の中にある些細な出来事、感じること。誰もがふと思ったり感じたりすることはあるが、それを文章にすることはない。しかし、文筆家平松洋子の筆にかかるとさもない出来事が、読むものに共感をよぶ文章になる。
いつもながらの男前な文章、キレがあり、リズミカルな文章で私を平松ワールドへ誘ってくれる。同年代ということもあるからか、若い頃観た映画、食べ物、お店、料理、日常の家事に思うこと、など「そうそう、そんな感じだった」と相槌を打ちたくなる。言葉の多彩さ、感性の鋭さを感じる。
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軽やかで楽しくて気づきも多くて最高。
やっぱり平松洋子さんだぁ。
同じ人生でも、平松さんみたいな文章に書きつけて行くような気分で過ごしたら、振り返ったときの色合いがぐんと明るくなりそう。