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ロデリック・ハドソン みんなのレビュー
- ヘンリー・ジェイムズ (著), 行方 昭夫 (訳)
- 税込価格:2,640円(24pt)
- 出版社:講談社
- 発売日:2021/06/14
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文庫
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紙の本
苦悩へと傾く人生
2022/02/14 23:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:une femme - この投稿者のレビュー一覧を見る
個人の持つ背景や性格が、人生を織りなしていくことの深みを見つめる面白さがあった。
主人公の人生は、楽しさより、苦悩へと傾いていき、次第に激しい暗さを帯びいくのだが、 ローランドという、客観的で、冷静な見方をする人物を通して語られることで、読者は、苦悩する青年ロデリックを、どこか突き放して見つめ、様々な状況を考えることができる。しかしながら、物語の終わりの衝撃は、強く印象に残り、重々しさを残す。
全体的には、個性を持つ人間が織りなす人生模様を辿る楽しさと重厚さを読むことができたように思う。
紙の本
ロデリック・ハドソン
2021/09/02 17:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今まで読んだ小説でも最高のうちのひとつだった。芸術に理解があり、遺産を継いだ資産家ローランドに天才として見いだされたロデリックは、故郷に婚約者を残してローマに遊学する。そして絶世の美女クリスティーナと出会い、互いに思いを寄せる。
一時は互いに婚約者を捨てるようなかたちで関係を持っていた二人だが、ロデリックの婚約者に思いを寄せるローランドの説得やクリスティーナのプライドを壊す告白により、2人の関係は一応終わりを告げる。この後も物語は続くのだが、劇的な方向に進むので、あらすじはこれくらいにする。
とにかく重層的な人間関係に惹かれた。ローランドとロデリックに限っても、単なるパトロンではなく、批評家と芸術家であり、資産家と生活困窮者であり、凡人と天才である。芸術と愛をめぐるとても美しい小説だった。
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