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こんなにもリアルな現場を描いた本は初めてだった。実際看護師として働く私には痛いほど理解ができ正直読むのが辛くなった。ただ自分を客観視して見たような気がして面白いとも思った。もしかしたら主人公がTwitterを見た感覚と一緒なのかも。自分だけじゃないって思えたのかな…
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看護師の過酷さ、心の声が伝わり苦しくなりながら一気読み。終章にて少し現場が変わって来て救われた。実際の現場をよく知る医師ならではの作品。
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職種は違うしここまでハードではないけど、少し重なる部分もあったりして苦しくなったり共感したり。
こんな過酷な環境が現実だとしたら、少しでも改善されますように。
母が入院した時にいつも笑顔で接してくれた看護師さんに改めて感謝。
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二子玉川にある病院で、看護師として働く女性を描いた一冊。終末期の患者が多く入院する病棟が舞台であり、ほとんどが認知症患者?であり、医師や同僚の看護師にはいい人もいるがかなりのパワハラチックな人(特に医者)もいて、過酷な医療現場が描かれる(最後の方でコロナ禍に入る)。認知症の方の介護は記憶をなくしているのですごく大変で、本書では、この部分も容赦なく書かれている。医療系といえば南杏子ということで、南さんの作品好きは納得の一作だと思う。
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じっくり読破。最近、何度か入院したから、なんとなくこんな感じなんだろうな⁉️看護師さんも人間だ。感謝。
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ヴァイタル・サイン
南杏子さん。
看護師さんのお話。
大変なお仕事。
人手不足。
疲労困憊。
患者さんやそのご家族からの
理不尽な要望やクレーム。
命と向き合い、
1秒も気が抜けない。
読み続けるのが、辛いくらい、
主人公に感情移入。
このままじゃ、看護する側が壊れちゃう!!
だれか、助けて。
それでも、
患者さんに笑顔でいてほしいから、
まずは私たちが笑顔でいなきゃね。
をモットーに、頑張り続ける。
乗り越えた先には、
日差しが輝きを増してきた。
師長のバイブル。
ナースのルール347
素晴らしいことが書いてあるが、
想いと現実は、なかなか難しい。
看護師さん、素晴らしいお仕事だわ。
憧れ。感謝。リスペクト。
なりたかった職業。
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看護師の日常を書いてあるけど、こんなにシビアに感情が揺さぶられるとは思わなかった。
自分が体験したこと、感じた事がそのまま描かれている。
きつい労働に対して評価もされず、でも仕事には凄く価値を感じていた。
学習意欲も出る釘は叩くの如く、いろいろ意地悪された。時代の変化とともに変わって来たけど。
過去を重い出して、切なくなりながら読んだ。
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物語とはいえ、この職場環境の描写はひどくないだろうか。看護師を志す人たちが誤解しなければいいが。
確かにとんでもないクレームをつけてくる患者・家族は実際いるが、あのような暴言を吐く医者がいたり人員がひとり欠けただけで深夜明け準夜が続いたりする病棟は、ブラックを超えてやや非現実的である。他にもツッコミどころは多い。時代設定が10年以上前なのだろうかと思ってしまう。
医療現場のリアルが伝わったという感想が多いが、いやちょっと待って、と言いたい。
また、題名と内容の関連が最後までよくわからなかった。
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看護師さんや医療職のお仕事は本当に大変だと思いました。私自身は医療職ではありませんが、仕事はそれぞれの大変さがあり、与えられている仕事を頑張ろうと思いました。
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❇︎
医療の現場で働く看護師の実情と苦悩の
姿を描いた成長の物語。
肉体労働、頭脳労働に加えて、
第三の労働と呼ばれる感情労働という言葉と
その意味の深さに衝撃を受けました。
医療現場で日々、感染や汚染、人の生と死に
携わって看護を仕事にしている方を改めて
有難いと感じました。
いつか患者としてお世話になる終末期がきたら
『ありがとう』と伝えられる患者になりたい。
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看護師さんの過酷な毎日、読んでいてずっと苦しかった。
どこかで一線を超えてしまわないか、心が完全に壊れてしまわないか…
これがリアルな医療現場なのかもしれないが、かなりキツイ患者さんが続いた日々を限定して描いたと思いたい。
これが毎日何年も同じように続いたら、看護師さん自身が患者になってしまう。
患者のヴァイタルサインに対して常に敏感であると同時に、自分自身のヴァイタルサインをなおざりにしないでほしいと思う。
改めて、医療と介護の仕事をされている方への感謝を意識する作品になりました。
ところでツイッターの「天使ダカラ」は、日付から想像して、実はあの人なのでは?
まさか…ね?
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2022.10.8
中盤以降は読んでいてとても苦しかった。
終わらない仕事、責任と重圧、過酷なシフト、削られる睡眠時間、、、
どんどん他者への態度に余裕がなくなってくる。
寝なきゃと思えば思うほど眠れない。
自分の仕事がキツかった時と重なって涙が出そうになる。
最終的には働き方改革やコロナによって労働環境が改善されたが、今もこのような働き方をしている人(ナースに限らず)は沢山いるだろう。
社会派小説としてとても考えさせられる作品。
ストーリーだけで見ると淡々としたブラック業務が続くので、少し物足りないかも。
それでも中盤以降はぐいぐい引き込まれて読んだ。
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病棟ナースの過酷な勤務状態をドラマチックに描いた小説。著者は現役医師であり、病院内の実情には精通しているだけに、読んでいて、さもありなんという気がした。
少人数となる深夜勤、終末期の患者のケア、クレーマー的患者・家族への対応、遺体を整えるエンゼルケア、患者ごとの点滴液の生成など、看護師の仕事の多くは、ミスが許されず、神経をすり減らす日々が続く。
主人公である31歳の女性は、病棟の中堅ナース。大学出で、無神経な後輩ナースと転職してきた男性看護助手の指導も受け持つ。彼らの仕事のカバーもあり多忙な上、がんを患う母親がいて、休日も気が休まらない。整形外科医である恋人とのデートが唯一、やすらぎの時間だった。
だが、そんな彼女に次々と試練が訪れ、それらをすべて背負い込みながら、彼女は壊れそうな状態に陥っていく。
やや悲劇的過ぎる描写だが、その過程にナースの現場実態がいくつも投影されており、それが本作品の勘所である。
ただ、終章で突然、とってつけたように明るい展望が開けるのには、違和感があった。いかにも唐突で、乱暴、無理やり物語を終わらせた感じがした。あえて、そういう構成にしたのかも知れないが、手抜き感もあった。自分としては、もう少し、そこに至る経緯を盛り込んで欲しかった。
それと、主人公の上役である看護師長と看護主任の言動に統一感がなかったのも気になった。本来の立場からすれば、主人公に対し厳しいながらも温かな目を向ける役であり、そんな場面もあったが、何か意地悪な言動もあった。
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病院看護師の日々を描いた作品。流石に女医である著者が描いているだけあって、リアリティを感じる。
文章の中でその激務を痛切に感じ、やるせなくなっていく。そのようなハードな職場で患者に向き合い、早く回復するように看護する姿に頭が下がる。本当にいわゆる「燃え尽き症候群」になってしまうという感覚が伝わってくる。
どのように誠実に仕事をこなしても、不規則な勤務時間体系の中で、体力的な限界を感じたり、ミスを犯してしまったり、私生活も犠牲にしながら働く主人公が切なくなってくる。
現在のコロナ禍での勤務等も少し描かれるが、主人公にほのかに明るい将来を感じさせる終り方であることが救いである。
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綺麗事じゃ済まされない、本当にストレス負荷の大きい、尊い仕事だと改めて思う。ハッピーエンドで良かった。
映画館で働いた経験から、映画館のスタッフの大変さはよく分かったし、めちゃくちゃ割高でも極力売店にお金を落とすようにしている。
看護師にはなれないけど、せめてこの本を読んだことをきっかけに看護師の人たちにお世話になる時には彼ら彼女らの生活や気持ちもしっかり汲んで接しようと思った。