紙の本
design
2022/02/05 21:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2017年に高校生を対象に実施した特別授業の内容の書籍化。コンピュータから義足まで登場するモノも多彩です。そしてやはりというかApple製品への熱量が感じられます。しかし、内容としてはあまり斬新な感じはしませんでした。残念ながら。
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デザイナー
大量生産のひな型をつくる職業
デザイン
人工物、人口環境と人の間で起こるほぼすべてのことを計画し、
幸福な体験を実現すること 共有と共感
サイエンス
役に立つかは気にしない 新しい発見の共有
現代アート
人の心理の奥底にあるものを提示 幸福とは別のもの 共感
骨格を理解するとスケッチがうまくなる
クルマも円柱から描く
アイデア
場の活性化 視点の転換 から生まれる
情報を入れる→思い出す→記憶のつなぎ替え→絵にする→人の反応を見る
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1章 デザインって、なに?
才能とは無関係に身につけられる考え方
出発点は、漫画と機械工学
描き溜めた漫画を抱えて面接へ
人が新しい技術と出会った時
大量生産のためのひな型を作る職業
「設計」と「デザイン」、両方学べればいい
自分の作ったものが人類の行く末にかかわるかもしれない
ささやかでも、誰かを確実にハッピーに
アートとサイエンスの両方に首を突っ込む
作る自分もハッピーで
2章 言葉としてのスケッチ
言語としてのスケッチは、確実に上達する
目の位置は、紙の中心の真上に
知っているはずのもの、本当に知ってる?
3分間見ていたもの、どこまで覚えてる?
見たとおりに描くのは難しい
理解が形を見ることを妨げている
深く理解することで描く方法
他の人がどう描いたか、自分の経験と比較する
仕組みを理解し、そのエッセンスを描く
3章 「っぽい」リアルさを描く
「面白そう」と思ったら容赦なく学ぶ
「平行」に敏感な理由
「っぼく」見える絵を描くには
科学と漫画の共通点
回転体を描こう
楕円が使えると人工物も自然物も描ける
4章 分解と観察スケッチで「作り方」をたどる
分解して「中身」もスケッチする
ネジのすごいところと「標準化」
デザインが決まる3つの要素
表面もきれいなコンピュータ
ものの形の作り方
大体のプラスチックが台形の理由
ガラスのようなプラスチック
ものを作るために作り方を発明する
スケッチして覚えた仕組みと知恵が新しいアイデアの素に
5章 アイデアのヒントは観察の中に、他人の頭の中に
面白いアイデアを思いつく人の共通点
ロポットx3Dプリンター
「誰も見たことがないもの」を描く
いちばん難しいのは、いいアイデアに「出会う」こと
情報を「入れ」て「つなぎ替える」
思い思いの方向に走って違いを楽しむ
生物っぽさをデザインする
6章 使いやすいものを作る
「ともかく実験してみましょう」
「うまくいかなさ」をいくつも発見する
同じ道具でも「どう握るか」が違う
本で、作り方のアイデアと出会う
体の中に残ったわずかな放射性物質を測る
小さな子どもに4分間、鉄の箱の中にいてもらうには
アイデアを思いつく瞬間を大事に
7章 なにを、どうして作るのか
自分がいいと思うものにまっしぐらに
チームの再編成
合理的な予測と「なぜか気になる」
知らない人に説明して反応を見る
ひとつのアイデアを選ぶ時
「問題」を自分で作る
過去から学び、作りながら考える
「製品」であれば安心して使える
21世紀にも、誰もが気軽に使える義手がない
雑行屋で見つけたおもちゃから
「ひとりのため」のデザインが未来をひらく気がした
第一次世界大戦後に栖準化された義足
走る姿は低く飛んでいるように見えた
義足を見て、人が「かっこいい」って言うの、初めて見ました
人と共に育っていく人工物
一人ひとりのための義��を効率的に
8章 形にして、共感を集めて、アイデアを育てる
アイデアを形にして育てていく
作りながら、手で考える
プレゼンは、人の聞をちゃんと見て
票は偏る
ウケなくても、くさっちゃだめ
共感を集めて仲間を増やし、アイデアを育てる
アイデアで突破する場面を増やす
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タッチ式の改札を改善する話
スケッチのコツ
アイディアのヒント 場所やサイズを変えたり
使いやすいものを作る 大根おろし
義手などの話
学生の講義を書籍化したもの
デザインとはセンスではなく経験と知識によるところが多いことを教えてくれる。特にスケッチのコツは絵に対して苦手意識がある人にすごく刺さる内容だと思う。
分かりやすく興味深く山中さんの講義を受けた学生が心底羨ましい。
タクラムの田川さん凄すぎ。
人に勧められる。購入候補。
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高校生にデザインを教える4日間のワークショップをまとめた本。2017年実施とのことでコロナ禍前で、研究室にて行っている。こんなワークショップが、自分が高校の時にあれば、人生ちょっと変わっていたかなと思うと同時に、今日からでも学べることが多いと思う。研究室の作品がYouTubeで見られるようになっていて、動きのデザインもわかるようになっていて見てみたい。と思っていたら、ちょうど今(2022年3月)、研究室で成果発表が行われているようなので行ってみようかと思う。
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新入生におすすめの本2022
所蔵状況の確認はこちらから↓
https://libopac.akibi.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2001013823
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【オンライン読書会開催!】
読書会コミュニティ「猫町倶楽部」の課題作品です
■2022年3月23日(水)20:30 〜 22:15
https://nekomachi-club.com/events/abc60b89494f
■2022年4月11日(月)20:30 〜 22:15
https://nekomachi-club.com/events/d457ca95d595
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デザイナーの山中俊治氏が高校生向けに4日間のデザイン授業をした講義の書籍化。非常に基本的なデザインの手順を丁寧に解説されている。しかし、これまでも同著者の本を読んでいたとすると、新規の情報は少ないと思う。基本的には同じデザインの手法がより噛み砕かれて説明されている。
プロセスとしては、1.スケッチ、2.アイデアの出し方、3.プロトタイピング。スケッチや観察に重きを置くのが著者の特徴だろう。
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高校生を対象とした4日間のデザイン講義の収録。デザイナーがアイデアを形にしていくプロセスを体感することができる。
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デザインには設計とアート二つの意味を持つ。デザインは人々の暮らしをよりよくする、環境を変えてしまうような効果を持つ。そんなデザインについて著者が中高生を対象に行った研究授業の内容が書かれているのが本書。とても読みやすい。高校生も読めるはず。物の内側をしっかり観察して、デザインしていく過程やアイデアはインプットから、という考えには共感した。
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高校生への特別講義として展開して行くが、自分もその場にいる臨場感があった。
子供のころから絵を描くことは好きで得意であったが本書でのスケッチの取り組み方は初めて意識するもので、なるほどと感じるところが多かった。
特に余白の捉え方で、「余白は余白であってなにかではない」とのこと。対象物から切り取られた空間でそこを意識することで対象物が生きてくる。
デザインのプロセスは
・スケッチ
何を見ていないかが明瞭になる
思考の道具としても使える
・アイデア出し
人と話し合うことで頭の中をつなぎ替える
上手くいかないことが見えてくる
・プロトタイピング
観察と実験を通じて少しずつ成長する
単なる形ではなく構造を理解する事で作った人の考え方や思いを理解できる。
スケッチを言葉と同じく思考の道具として使い、様々な意見から記憶をつなぎ替え今までにない方法にトライすることが新しいアイデアを生むのだろう。
無難な成功より面白い失敗。これの繰り返しがイノベーションになるのだと感じた。
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デザインは芸術的な側面で考えられることが多く、センスがないと無理…と思う人も多い。しかしそんなことはなく、むしろ科学的な側面で考えられる人に向いてるなと思った。
海外では、芸術と科学の知識があるデザイナーが普通らしい!日本の美大だと育たないな…。
スケッチの仕方やアイデアの出し方など、「芸術」の棚に並ぶような本と似ている部分の解説なのに、やはり技術とか科学の視点だなあ。
新しいものや問題点は突然のひらめきでは沸かず、どれだけ日々の生活を観察したり経験できているかが大事!
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2017年に行われた、高校生向けの4日間の特別授業を書籍化したもの。
著者のデザインでもっとも有名なものが、Suicaの自動改札機。タッチするところが13.5°の傾斜でかつ丸く光っているのがミソだそうで、このデザインとしたことでひとは、早めにターゲットを認知して、かつ、一瞬立ち止まり、ICチップの読み取り、計算、書き込みの時間、しめて0.1〜0.2秒を確保出来るのだそう。
タッチ改札が普及した今となっては、少々デザインを変えてもひとは対応出来そうだが、導入初期は、初めての人でも勘で通れることが何より重要だったということ。
iPhoneの美しさへのこだわりについても細かく解説があって興味深かった。
大根おろしがふとした際にヌルッと滑る謎、など、ちいさな謎についても真面目な考察と丁寧な解が準備してあって、認識していない人知の多さに感動。
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「デザインとはなにか。授業はこの問いからはじまえりますが、私は、デザインとは、まだよくわかっていない私たち「人間」の事を考えながら、人間と人工物との出会いや関係をより良いものにしていくことだと考えています」(p.4)
という主旨で始まる。中学校の美術の授業以来、授業としてデザインをしっかり学んだことはないので、興味深かった。生徒への課題について、自分でも手を動かしながら読み進めるのが楽しい。案外ものをちゃんと見ていないことがよく分かる。
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