紙の本
沼と奉行
2022/01/27 01:08
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最新シリーズ2冊目。
1冊での完結具合とか、
話のボリュームとか、
これまでのシリーズの中でいちばん面白い。
新入りの雨傘屋の活躍がちょっと多いけれど、
まあ、新入りだから仕方ないか。
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【麻布の池に棲み付いた奇妙な生き物の正体は?】大身の旗本・山崎主税助の屋敷の池に妙な生き物が棲んでいるとか。謎を解く鍵は山崎家の備中の所領にある深泥沼にあるらしいのだが。
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今回は誰が探索のメイン?その雑駁な探索のせいか、少々盛り上がりに欠けました
傘やとしめなの?凶四郎と源次なの?
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耳袋秘帖シリーズ「南町奉行」編・第二弾。
麻布界隈で起こる怪しげな出来事と、大身旗本の屋敷内にある“がま池”と呼ばれる沼の怪異の関係は?根岸奉行とその配下たちが真相に迫ります・・。
前巻でなし崩し的に、しめさんの手下にされてしまった“雨傘屋”が、本書でもなかなか頑張っております。
ただ、せっかく気になる噂を聞き込んできても、しめさんの独断で潰されがちなのがお気の毒です。
それに比べて、凶四郎と源次の息の合ったバディっぷりは安心して見ていられますね。
そして、我らが根岸奉行はどんな些細な事でもしっかり拾い上げてくれて、それがお奉行の思考の柔軟さに繋がっているのかな、と思います。
今回も旗本屋敷の謎と、その背後にあった揉め事を見事に突き止めていました。水田開発の落とし穴的考察も、“なるほど!”と頷けるものがありました。
さらに、当シリーズで何気に茶目っ気を見せてくれている元老中・松平定信が、意外な“沼好き”という事が判明し、件の旗本屋敷の“がま池”(ほぼ沼のような池)に異常な食いつきを見せて、アポなしで突撃訪問するのに巻き込まれる根岸奉行・・という図が笑えます。
因みに、本書でも以前のシリーズでご活躍した栗田さん、宮尾さん等の根岸ファミリーが、ちょっとだけ登場するのですが、個人的に坂巻さんも出して欲しいと願っております。
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第二弾
足守に領地を持つ旗本の屋敷ある不思議な沼が背景に
いくつかの事件が関連して起こるが背景はお家騒動が、一風変わった開墾派と現状維持派の新規開発の立場の違いが、そして乳母離れしてない若い当主が
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南町奉行、根岸肥前守に今回も不思議が相談される。
大身の寄合旗本山崎主税助から根岸に依頼が入る。
江戸の七不思議にもあるような江戸屋敷に存在する、大きな沼の不思議。
今回も婆岡っ引き、しめをはじめ、夜に眠れない土久呂凶四郎の活躍。
人の弱さと国を思う二派のせめぎ合いが。
いつものように優しい語り口がいい。