紙の本
一年が速い!
2022/03/06 08:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここにきて一年経つのが速い。なんと幸も40歳!エエっという感じです。そして音羽屋。あいも変わらずのマネと嫌がらせにはウンザリ。ここまでくると、逆にいつ大きな天罰からくだるか楽しみです。終わりはいつも通り先が早く読みたくなる終わり方。今後、五鈴屋がどんな方向に向かって行くのか、楽しみなようでもあり、不安でもあります。
紙の本
良い支援者に支えられてついに呉服商いに復帰。
2022/06/28 11:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
良い支援者に支えられてついに呉服商いに復帰。菊栄の新事業計画も着々と進行。少々順調すぎて心配になってくる。音羽屋と結らもそれなりに仕掛けては来るが、順風満帆の五鈴屋には殆ど影響せず。むしろ幸の心配は呉服の成功で大店への道が開けたことで客層が変化し、庶民との繋がりが希薄になりつつあることだった。そんな中、吉原から衣装競べの話が持ち込まれ、衣装とはどうあるべきかへの答えを求めて参加を決定。再び音羽屋と結との直接対決へ。
紙の本
まだ踏ん張りどころ
2022/03/06 06:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
再び呉服の商いもできるようになった五鈴屋ですが,忙しくなりすぎて従前の太物のお客さんに十分対応できなくなったり,裕福なお客さんとそうでないお客さんの両方に気分よく買い物をしてもらうためにどうしたらよいか悩んだり,廓での衣装比べに参加するか否か悩んだり,まだまだ踏ん張りどころが続きそうです。知恵を絞って道を開き,しかも誠実に商いを続けていく主人公に元気をもらえます。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第12弾。
シリーズ開始は9歳だった幸も40歳。
念願だった呉服商いも行えるようになり、今までの真っ当な対応に商売は順調だが、逆に今まで支えてくれていた人々がおくれを感じるように。
それぞれが「買っての幸せ」を感じるためにどうするのか、吉原での展開など、次作も楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
ついに、幸も40歳を超え、五鈴屋江戸本店も10周年を迎えるまで時が経つ。再び呉服を扱えるようになるのかというのはあったけれど、これまでと比べ、大きな事件はなかった。ただ男に比べ、女っていう性別がネックになるという問題は根強くそこにある。
ここまできて、幸を妾にという声にも驚く。
楽しみに読み続けているシリーズ。次刊、吉原の衣裳比べも楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
呉服太物仲間がお上に認められるためにもまた試練…店主の皆さんバラバラになりそうだったけどそうならず、一層結びつきが強くなってよかったです。呉服を商ってた丸屋さんが入ったのは大きいな。
日食騒ぎも、あれだけ罵倒されても「知っていて教えない方が不実」って…結果良い方に進みましたし、武家にも商機が拓かれました。
でも昔からのお客さんが寂しそうなのも気にかかります。
次は廓での衣装比べか。結ちゃんとの直接バトルになるだろうけど、商いの本質とは…を見せ付けてポキンと折るだけにはなりませんように。ならないだろうけど!
賢輔がはっきり想いを口にしてました。幸は気付いてなさそう。
投稿元:
レビューを見る
2022/02/15リクエスト 11
浅草田原町に「五鈴屋江戸本店」を開いて十年。
もう10年もたったのか、と本の中の時の流れを感じる。
藍染め浴衣地で知られる五鈴屋ではあるが、また呉服も扱いたい、というのが主従の願いであった。
太物仲間の協力を得たものの、因縁の相手である実の妹の結、幕府、など様々な困難がいくつも現れる。
その困難の乗り越え方が、一貫している。幸が分け隔てなく周りに与えてきたものが、跳ね返ってくる、それにうまく助けてもらいながら一つ一つ克服していく、というやり方。
千代友屋に呉服切手の知恵を貰う。
近江屋を訪ねた折分けてもらった江戸暦を郷里の弥右衛門先生に送る文に添えて送ったことから暦にない日蝕がありそうなことを知り、それをさり気なく、せっかく嫁荷を受けた本田家から断りを入れられたときに伝える。
それにより、結の横槍を受けながらも、次の商いに繋げていける。
創業以来、感じの良い買い方をしてくれる謎の夫婦、相撲年寄の砥川夫妻にも、過去の辛い思い出があることを知り、ますます関係を深めていく。
三味線師匠が連れてきた、扇屋の歌扇。年季明けも芸事で生きていく、という決意の歌扇に似合うものをお竹がさすがの見立てでいくつか選ぶ。それが似合っていたことで、嬉しくなり、装う気持ちにはずみが付き、帯を新調に訪れる。
そこで、先だって持ち込まれた吉原の衣裳競べに乗り気でもなく、思案中だった幸は、歌扇に纏ってもらうことを決意する。
今津村の兄、雅由と朋友だった弥右衛門先生から掛け軸が届く。
「菜根譚」の1節を墨書して掛け軸にしたもの。
未有根不植 未だ根の植たずして
而枝葉榮茂者 枝葉の榮茂するものはあらず
根をしっかり育てれば枝や葉も茂る、基礎が大事という意味で、幸は商いの根とは「買うての幸い、売っての幸せ」と心に刻む。
常に本筋を忘れず、まっすぐに商いを続ける。
幸は、本当に自らの行いで、自らの人生を切り開いている。
今の時代には、そぐわないかもしれないけど、私も忘れずに生きていきたいと思う。
次の13巻は、歌扇に衣裳競べで何を纏わせるのか、そのあたりからスタートかな、楽しみです!
投稿元:
レビューを見る
待ってました!
いよいよ呉服商い復活!
まぁ、そんなにすんなりとはいかないとは思ってたけど。
節目節目の行事を大切に、四季を感じて生きてる江戸時代っていいな。
決まり事も多くて窮屈で不便なところもあるけど。
丁寧に噛み締めるようにして読んだけど、すぐ読み終わってしまった。
次がますます楽しみ!あぁまた半年待たされるのかぁ。
それにしても江戸に出てきてもう12年、幸も40歳かぁ!
投稿元:
レビューを見る
生きている限りは避けられない大切な人との別れはあったものの 喜びごともあり また次への予感もあり ことのほか穏やかに読了。
このシリーズも少しずつ 終わりの時へと向かっているのだと感じ始めている。少し寂しい。
投稿元:
レビューを見る
ようやく呉服が扱えるようになりよかった。
誠実に生きている人は、どこかで誰かが見て、助けてくれることを感じさせられた。
投稿元:
レビューを見る
「戯言だと責められても、一向にかまいません。仮に店の評判が落ちたとしても、一時のことです」
「知っていて告げないことの方が不実ですし、暖簾の信用にも関わります」
こんな風に強くなりたい。
投稿元:
レビューを見る
相変わらず幸の知恵には驚かされ、勇気をもらえる。
再び呉服を扱えるようになったことは喜ばしいし、菊栄さんの新しい仕事(笄)も楽しみ。
吉原での新しい展開にも期待したい。
女性であることの足かせがあちこちに登場するが、この先もきっと幸らしいやり方で素晴らしい展開が待ってるんだろうな~
投稿元:
レビューを見る
前作が良かったので発売を楽しみにしていたが、もしやと思って本屋に行ったら発売日前にも関わらず売っていたので購入して即読了。
念願の呉服商いに漕ぎ着けるまでが長かった。仲間内に風邪が出て寄合が延期。やっと寄合で決まって申請したら長期間待たされ、更に莫大な冥加金に仲間がびびってしまう。なんとか元夫の知恵も借り、ウルトラCを捻り出す。流石の知恵で新しい売り方を編み出し、新しい客も増えてくるのに、やっぱり立ち塞がるのが宿敵の因縁のあの店。山あり谷ありで気を持たせるが、何とか好転に導く。
最後は奇想天外な展開で次回に結びつけた。半年毎に発売しているので次回8月が楽しみだ。
投稿元:
レビューを見る
託す者、託される者/家内安全/穀雨/知恵比べ/
掌の中の信/帆を上げよ/今津からの伝言/有為/
不注年暦/のちの桜花/遥かなる波路
再び呉服を扱えるようになりたいという願いをかなえられるのか? 幸のかじ取りが道を開くことになるのかどうか?
"女"を武器にも言い訳にもせずに人として歩む幸を応援していたい。
投稿元:
レビューを見る
いよいよ、浅草太物仲間と力を合わせ、
呉服太物仲間へと舵を切る。
袂を分けた結が、未だちらちらと存在を出してくる。
方や、幸はすでに心の整理をつけているから
心がざわつくこともない。
勧進相撲に因んだ浴衣地や呉服切手など、
いろいろと仕掛けを生んでは、仲間と育てていく。
独り占めしないところが成功の秘訣なのだろう。