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三つの視線からみた郷里の母。都会の喧騒に疲れ求めた幻想。やはり浅田次郎さんの言葉と表現に引き込まれます。盆暮れにしか帰らない郷里の母にあらためて不義理を感じて気がつけば涙がこぼれていました。
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「泣かせの浅田」さんらしい人情小説です。
家庭も故郷も持たない人々の元に舞い込んだ「理想のふるさと」への招待。訪れてみればそこには自然豊かな田舎に建つ古い曲がり屋があり、母なる老婆が迎えてくれた。
読みながら、この物語をどう終わらせるのだろう?と考えていました。最後、そう来ましたか。極端な意外性は無く同じ方向性の延長上で悪くはありません。というか良かったと思います。充分に読ませます。でも「刺さる」ところまで行きませんでした。
私の住んでいるのがその中間地帯と言うべき場所のせいか、世知辛い都会vs大らかで暖かい田舎という単純な対比に素直に納得でき無かったというのもあります。さらにもう一つは母の出来過ぎ感です。様々な来訪者に余りに臨機応変に対応できる。それを可能にしたバックグラウンドでも書かれていればもう少し納得できたかもしれません。
とはいえ、なかなか良い話でした。
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石川啄木の歌集『一握の砂』の「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」をイメージしたが…
読み進めていくと、それなりに地位があるが、故郷がない人々たちだった。
物語のラストで「人口の偏在や地域格差などという社会問題とはさほどかかわりなく、繁栄すなわち幸福と規定した原理的な過誤によって、多くの人々が自然を失い、不自然な生活をしなければならなくなった」と語る女医の言葉が、心に残る。
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現代社会の夢物語
夢であることは承知して
夢ならどうぞ冷めないでと願う立派な大人たち
切なく温かい浅田次郎ワールドに浸り
至福の時間を過ごすことができた
相川橋の婆さまの寝物語は
声を出して読むことをお勧めする
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おもてなしサービスの形としてこういうのも実現する時代が来るのかな?高校を卒業して愛知の実家から東京に出て○○年ですが、故郷はいつも身近にある自分にとって故郷の良さは、借り物では実感できないだろうと思いました。60歳定年を機にいろいろ変化が起こるんだろうという事は身につまされました。
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理想のふるさとって、けっこう難しい。今住んでいる場所が理想のふるさとと感じている人もいれば、元々都会出身のため、ふるさとがない人もいる。結果的に、自分自身の想いに語りかけているみたいだ。
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浅田次郎作品には期待しすぎのためか、いまいちだった。老後の寂しさを表現しているが、自分にはまだ実感がないので、面白さが半減したのかもしれない。少し作りすぎている感じもした。
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初めて浅田次郎さんの作品を読んだが、面白かった。人はやはり、母やふるさとを求めるんだなと思った。
50万円で、ふるさと一帯でのサービスには驚いたが、こういうことも展開されうる時代なのかなと思った。母のちよさん亡き後、サービス上の子供達がかけつけるシーンにはジーンときた。ちよさんは皆に大事にされて幸せ者だ。残った子供達が今後何らかの形で交流が持てたら、いいなと思った。
タイトルと表紙がまたいい。松重豊さんを彷彿させるような後ろ姿だ。
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望郷の念というか、お金の対価にしては最高のおもてなし。騙す騙されるとの板挟みになりながらも、心の拠り所は必要なのかもしれない。執拗に墓参りを進めてきたとき、黒い心がよぎったけれど自分の心の浅ましさになんだかはずかしかった。三者三様に母を慕う姿にジーンとしてしまった。ラストはただただ悲しい。やっぱり浅田次郎さんの作品は好きだなぁと実感した。
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温かな里の言葉に引き込まれ、
自分も母のところに行きたくなった。
たとえそれが嘘の世界でも、癒して
もらえることはあるんだな。
想像してなかった作品ですが、
こんなサービスもありですね。
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ダヴィンチ・プラチナ本から。同コーナーで、大御所の、鉄板とも思える本を、敢えて紹介しているのが意外で、それなら是非と手に取ったもの。これはしかし、氏の著した数々の名作群に比肩するものではない。もっと言うと、自分が読んだ氏の作品の中でも、平均以下。そもそもが架空の設定だから、読み手の方もどうしてもそういう頭の理解になってしまって、そこで起こる悲喜こもごもが、いまひとつダイレクトに響いてこない。最後に登場する大阪弁男も、何だか唐突な印象しか受けず、その言動も全然響いてこない。リーダビリティが高い点は好印象なんだけど…。
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10年近くぶりではと思うくらい久しぶりの浅田次郎作品。でもあまり浅田次郎っぽくない印象。まだホントに理解出来るようになるのは早いかな。
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今はまだ親が健在だけど、
いつかは別れの日がくる。
その後はこういう心情になるのかな。
人をレンタルするのは
日本独自の文化だと最近聞き知って、
だからこういう話が生まれるんだと思った。
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71久しぶりの浅田先生。泣きどころを分かった上でストーリーを紡ぐことにちょっと飽きてた時もあったけど、これは今風でかつ心に沁みる。ただちょっと運営会社の立ち位置が不明確で、最終盤での自分の気持ちの処理が追いつかない感じ。
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母の演技力よ…
サービスとしては穴だらけだけど、
都会の人は憧れるのかな。
実家ないけど、行きたくなるかな
年取ったら…