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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
徳川家康や豊臣秀吉など歴史上の実在の人物と植田茂兵衛という架空の人物を巧みに組み合わせ、大変生き生きとした物語に仕立て上げている。茂兵衛と実在の人物たちとの会話は実に自然で作り物臭さがまったくない。人物設定に大成功している作品である。
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
植田茂兵衛の物語も、とうとう主人公の壮年時代に突入して、徳川家康の史実にどんどん肉薄していく。良く知る歴史の流れに、茂兵衛のからむ創作部分が面白みを増してくる。視点を変えるだけで、一つの事実が様々な趣きを持つことがわかる。ところで、今回の第一次上田合戦では、主人公はどうなるんだ?
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第一次上田合戦(前哨戦込み)への徳川側の侮り具合をじわじわと感じさせつつ、茂兵衛が何気に天下の重要人物たちに翻弄されるのをドキドキしながら読んでたら茂兵衛が死んだー!
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本の帯に11月刊行予定とあるから、これが完結ではないのだろうが。
徳川家から人質とも言える次男の豊臣秀吉に養子を請われる。大阪行きに警護に着く茂兵衛。
また徳川の目の上のたんこぶとも言える、強かで信用ならない六文銭、上田の真田昌幸が、突然の反旗。
たった二千人の真田に七千人の徳川が打って出るが、
『表裏比興之者』とあだ名を持つ真田昌幸の作戦にまんまと翻弄される。
主人公の性格がいい。
歴史のヒーローたちも、その人間性を飾りなく冷静に評価判断する目を持ち、人特に部下には優しい茂兵衛。
次号が楽しみなようなドキドキモノ。
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真田昌幸方の諜報活動に茂兵衛が就かされるも、当然のことながら昌幸のほうが一枚も二枚も上手で、結局茂兵衛は裏切りの兆候さえ掴めず、上田合戦の火蓋が切られた。徳川方は昌幸の仕掛けた罠にまんまとはまる。小牧長久手戦での勝利で慢心があった徳川軍。茂兵衛も違和感を覚えながらも攻め上がり、果ては殿軍まで務めることになってしまった。終章のタイトルは「茂兵衛、討死ス」!? 本当に? 花井を見捨ててでも、寿美との約束を守ってほしかった。
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三河雑兵心得シリーズも9巻目。
茂兵衛が上田の合戦で殿軍となり部下を助けるべく奮戦の後に討ち死にしたか。。。というところで終る。
次巻もあるので捕らえれて生き延びるのだろうな、と。
一気に読ませる面白さは健在で飽きることが無い。
戦国合戦の下層階級である雑兵たちのリアル。
そこには救いも無いが主人公の明るさや思いやり、人間関係の面白さが楽しめる。
まあそんなことは実際は無いよな、と思う処もあるがそこはそれ物語。楽しめればOK。
作品紹介・あらすじ
茂兵衛、上田に死す!? 信濃の沼田領の帰属をめぐって真田昌幸と対立が深まり、家康は出兵を決意する。出陣した茂兵衛は、逃げ遅れた部下を助けようとしたところを捕らえられ、虜囚の日々を過ごすことに。一方、徳川勢では「茂兵衛、討死」の報が流れていた。戦国足軽出世物語、第9弾!
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前作の読感で、本シリーズは全20巻はいくんでないかと予想したのに、本書の目次を読んでビックリ! 最終章?!って、こんなんで終わるはずないよなぁ・・・
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愛すべき足軽大将 茂兵衛。
今回の敵は、知将真田。
上田城を巡る攻防で、配下を救いに行った茂兵衛。
このままでは終われない。
次作が待ち遠しい。
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今度は裏切らないと言ってたはずの真田昌幸との戦い。圧倒的軍勢なれど、城に引き入れての反転攻勢。逃げる先を火をつけたり、河を増水させたりの巧妙な作戦が見事。コレは史実なんだろうか。最後敵に囲まれ体中を刺されて意識を失う茂兵衛。もしかして死ぬの?
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真田と徳川の戦いは2度行われ、2度とも真田が圧倒し真田贔屓が増えた有名な戦い。今回は茂兵衛が散々通って真田親子と仲良くなったのに、その間に真田昌幸が浜松城へ手切れの文章を出すという、茂兵衛の面目丸潰れの結果となる。家康をこき下ろす上杉との直江状を思い出す展開。
茂兵衛は事務方では無いので調整は苦手とぼやきっぱなし。可哀想になってくる。信用回復とばかりに、戦闘に頑張るが、阿呆な部下を助けるために死地へ・・
3冊のお得セットを購入したら付録で年表が付いていた。この上田合戦が39才。年表は今発売されている10冊目までのもののよう。その先はどこまで出世するだろうか?
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2023.2.15
今までで1番辛気臭い巻だった。
仲間とのつながりも少なくて悲しい。
偉くなるってそうゆう事なのかね。。
茂兵衛どうなる?
生きててくれよ〜
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小牧長久手の戦いの後始末で家康の次男於義丸を大阪まで護衛し、秀吉と面会した茂兵衛。秀吉の迫力に圧倒され、刺し殺す事もできない。
北条との関係を考え、沼田を真田昌幸からとりあげようと画策する家康。茂兵衛は、真田昌幸のもとへ日参し、情報収集を試みるも、煙にまかれ、ついに上田合戦が勃発、殿軍として奮闘する茂兵衛は、最後に単身、敵の陣中に突撃する。
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良い。
良い。
武士というより、管理者になってきた。
真田はやっぱり戦上手。具体的な描写が素晴らしい。
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Audible読了
真田編きた。この作品で真田昌幸は、実に食えないオヤジだ。政治オンチの茂兵衛の対極的存在。とにかく活躍してくれないので、必然つまらない。
昔ファミコンで『真田十勇士』というソフトがあった。そのパッケージのイラストがかっこよくて、なぜか真田=いいもん(笑)のイメージを抱いたままだった。私の内面はどんだけ成熟できてないんだか。
その中で、これまたサラリーマンに置き換えるには憚られるようなフレーズをみつけてしまった。
── 雑兵は上役の命に従うのみだ。死ねと言われれば死に、生きよと言われれば生きる。自分の未来を自分で決めることができない。どうせ思い悩んでも自分の思うままにならないのならば、いっそ考えないでおこう(中略)思い悩むことのできない牛馬とは違う。できるけど、やらない。そういう選択もあっていい。
このシリーズ全体を通して、再三にわたりバカと怠け者と泥棒の集団だと揶揄され続ける槍足軽たちの扱いたるや。もはや茂兵衛が出世しすぎてしまい、どちらかと言われれば雑兵の方にこそ共感してしまう今日この頃。戦国の習いとはいえあまりに軽薄で切ないではないか。
戦場に出れば傷を負い、手足がもげ、最悪帰っては来られない。そんな刹那的な存在に、つい心を持っていかれるのだ。
出世は、命懸け。今時の価値観にまったくそぐわないのを承知の上で、しかしこれが男の使命なんだと思う。
あ、おっさん?はいはい。
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上に立つ者は愛嬌が必要
台風も、下を向いてじっと耐えていたら、いつのまにか通り過ぎていく
言葉一つで気持ちに火がつくか、つかないか
部下の間の関係を読み解く家康
家康をちゃんと読んでなかったので、時系列で起きたことと、徳川家が大きくなっていくことを、知る良い機会。
そしてそれを、一雑兵からの視点で見ていくという面白さ。
どうする家康と合わせて読み進める一年。
人情の機微と歴史と娯楽を楽しめる。