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ナチ・ドイツ最後の8日間 1945.5.1▷1945.5.8 ヒトラーの死から降伏までその歴史的空白をひもとく みんなのレビュー

  • Volker Ullrich (著), Volker Ullrich (原作), 松永 美穂 (訳)
  • 税込価格:4,95045pt
  • 出版社:すばる舎
  • 発売日:2022/07/19
  • 発送可能日:購入できません

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みんなのレビュー5件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本

さながら、ドイツ版『日本のいちばん長い日』

2022/09/30 23:52

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネットで見た瞬間、あっこれは面白そうだと思い、即買い。大部の作品であり、一気読みとはいきませんでしたが、一週間毎日読み継いで本日読了しました。混乱と反省の時代を興味深い多くの挿話をはさみながらまずは活写しており、充分に読ませた一作。(ちょうど直前に読み終えていたWWIIの前史を鳥の目で概説する斉藤孝著『戦間期国際政治史』との対比で云えば、本書は、WWIIの欧州戦の終了前後史を虫の目で描いた著作と云えましょう。)ラストの449~454頁の記述などは、日本にも当てはまるのではと思うこと大。また、ドイツの降伏調印式が、スターリンの横やりでやり直させられた(つまり、二回とり行われた)というのを、本書ではじめて知りました(389~397頁)。翻訳は、一部ひっかかった箇所はありましたが、読みやすい良訳。原註は多いものの、出典や引用文献のみの記載のみであり、本文を読む際にいちいち参照する必要がなかったのも快適。字体のポイントが大きめなのも、高齢者にとってはうれしい限り。

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紙の本

ありふれた感想だけど

2022/07/21 01:08

4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

書店の店頭で見つけて邦訳者で気になって買った本。トーランドの「最後の100日」とかパウルの「最終戦」、最近邦訳が出たカーショーの「ナチ・ドイツの終焉」と同じ主題だが、大体表題通りのヒトラーが自殺した翌日からドイツが降伏するまでの1週間あまり(フレンスブルク政府が解体される23日まで書かれているが)が題材だ。
 マレーネ・ディートリヒの姉夫婦が平々凡々な「普通のドイツ人」として登場するが、それが「普通」なのではないか。ユダヤ人やヒトラー政権とは折り合いの付かない人々にとって第三帝国は忌むべき社会にしろ、ゲスターポが監視していて何か批判的な言動を行ったと密告されれば強制収容所送りにされる社会なのに、アンシュルス以降の出来事のせいで見えにくくなっている。いわば「ドイツ人」が第三帝国の最初の犠牲者。連合国側は戦争が始まるまではヒトラー政権を承認していたからこそ宥和政策の過程でのミュンヒェン協定の破棄がなかなか出来ないので、リディツェのような報復を念頭に置いてハイドリヒの暗殺を実行したのだから。同時代のソ連で粛清された平凡な家族や友人、同僚を擁護したり、禁じられた区域で宗教の礼拝を行えばラーゲリ送りにされるのと同じだ。
 この本には出て来ないが、エーゲ海で遊軍と化したドイツ軍の部隊の中のロードス島で孤立していた「ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅」で有名な?(でもないか)ロードス突撃師団は強制収容所から釈放された囚人が配属された執行猶予部隊という面を持っている。師団長の「苦労人」ウルリヒ・クレーマンの命令で「反ナチのドイツ人」がユダヤ人をアウシュヴィッツへ送っているのだから。もし触れていたら厚みが増しただろう。
 ウルブリヒト・グルッペの描写は労農派が翻訳者なのに「戦慄の共産主義」などという安っぽい反共文献めいた邦題で出ているレオンハルトの本が主な情報源らしく、そのままなぞっている。KPDの粛清はウルブリヒトと彼の徒党がハインツ・ノイマンやレンメレといった彼らより地位の高い幹部を追い落としたという面を持っている。レオンハルトは「幹部」といっても生没年を見れば分かるように当時は24歳の青年で、面識はあるはずの「自由ドイツ」国民委員会副会長だったハインリヒ・フォン・アインジーデル伯爵と同い年だ。
 マルガレーテ・ブーバーーノイマンが共産主義者とエホバの証人を似た者同士と批判的に書くが、当時のドイツ社会はドイツ革命までは皇帝や封建君主への忠誠が美徳だったのだから、対象がヒトラーに変わっただけだ。共産主義者なら同志スターリンとコミンテルン、エホバの証人なら「ラザフォード判事」やノアといった議長と「神の組織」だ。この本の著者は当時のドイツ人の有り様を批判しても、ここまでは気がつかないらしい。
 ブニャチェンコの命令を従わずにプラハに残った将兵がいたとは知らなかった。どんな運命が待っているかは知っていても赤軍を迎えようとしたのか、それとも最後までチェコ人と共にドイツ軍と戦おうとしたのか。
 訳語を確認してもらったようだが、アルベルト・ケッセルリンクを「陸軍元帥」(ドイツ語では陸軍と空軍の元帥は同じ単語だから?)、ハルダー将軍を「国防軍参謀総長」(陸軍参謀総長。この訳語では存在しない役職になってしまう)といった個所は気になる。

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紙の本

イアン・カーショウ v. ヴォルカー・ウルリッヒ?

2022/09/19 15:12

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kapa - この投稿者のレビュー一覧を見る

ヴォルカー・ウルリヒは、イアン・カーショーと同じ1943年生まれ。カーショーには『ヒトラー上1889-1936傲慢・下1936-1945天罰』(1998・2000)、『ナチ・ドイツの終焉1944−45』(2011)。ウルリッヒも同じく二巻本ヒトラー伝記『勃興1889-1939』(2013)・『没落1939-1945』(2020) があり、本書はヒトラー自殺後無条件降伏の5月8日までの崩壊と始動の歴史的瞬間の8日間を描いた2021年出版の最新作で、カーショーの『終焉』に対応する著作。有名無名の多くの登場人物と多くの日記や伝記、手紙や証言で描いたスタイルはカーショウと同じで、意識しているのではないかと思うほどである。
同じことは白水社のカーショーを意識したような本書体裁にも当てはまる。二つとも四‐六判であるが、本書は本文に原註(原註は訳出していないが、ほとんどが独語の参考文献を丁寧にもすべて日本語に訳している)・参考文献・索引などを含めて総頁数512頁。読みやすくするために?文字ポイントを大きくし、これによりページが「増量」(重くて運びづらい!)し、カーショー白水社696頁と本棚に並べたときに遜色ないようにしているかのようだ。また、少々驚いたのは訳者が松永美穂氏。独語著作翻訳家で名前を目にするが、このような歴史書は初めてではないだろうか。また、出版社「すばる舎」も書籍目録を見ると、歴史書は初めてのようである。これからコンビでこの分野にも注力し、ウルリヒの「ヒトラー」伝記を翻訳でもするのだろうか。
本書は、ナチス・ドイツの終焉までを描いたカーショーの『終焉』第9章「無条件降伏」に対応する内容。カーショウは、「ナチ体制は、いかにして、また、なぜ全面的崩壊に至るまで持ちこたえたか」という問題に対して、「総統原理」によりヒトラーに由来する「カリスマ的支配」の構造とそのメンタリティーだという仮説にたって10か月という期間を対象に検証を進めていった。この「カリスマ的支配」のメンタリティーは戦争末期にあっても「断片化」した支配構造でも維持され、ヒトラーの死によってようやく終止符が打たれたとする。
一方こちらはわずか8日間。「カリスマ的支配」の残滓はまだ残っているが、ウルリヒは「細密な伝記的記述と歴史的な深度を備えたクローズアップ」により、過去、そして未来へと8日間の制約を越えて、第三帝国の「終焉」と占領支配の始まりとの間のドラマチックな全面的崩壊後の変化を再現する。大量自殺、報復としての略奪・強姦、強制収容所開放と「死の更新」、略奪絵画と「モニュメンツマン」などそれだけで一冊の本となっている史実に、アデナウアー・ブラント・シュミット、ウリブリヒト・ホーネッカといった戦後政治家の動静、そしてアポロ計画推進者フォン・ブラウン、マレーネ・ディートリッヒの家族の秘密のようなエピソードも加える。主役はヒトラーに後継者に指名されたデーニッツ海軍元帥だろう。彼とその政府は、米英に部分降伏し、東部地域の国防軍と民間人が赤軍捕虜とならないように西側に退却・避難させようとするが、「無意味な珍品」の「パントマイム」(カーショウ)にすぎなかった。無条件降伏後尋問収容所では、ゲーリングとデーニッツが派閥抗争をするのも滑稽ですらある。一方戦後ドイツで「過ぎ去らない過去」となる、「ユダヤ人殺害は知らなかった」という忘却の罪、また、背後の一突き「匕首伝説」こそ生まれなかったが、「国防軍神話」などが捏造されたのもこの8日間とウルリヒは指摘する。このようにこの8日間の道徳的・物質的荒廃の規模を思い致しドイツの今を考える時、というのが、ジャーナリスト・ウルリヒの視点だろう。

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2023/04/13 22:35

投稿元:ブクログ

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2023/10/26 05:18

投稿元:ブクログ

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