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戦争トラウマ記憶のオーラルヒストリー 第二次大戦連合軍元捕虜とその家族 みんなのレビュー
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紙の本
捕虜と家族の戦争トラウマ
2024/02/24 17:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
元兵士のトラウマが家族、子や孫にまで影響することが近年言われ始めた。これまで余り語られなかったが、確かに戦争で心に傷を負った元兵士の父親が家庭で暴力を振るったりすれば妻や子どももまた心に傷を負ったことだろう。
本書は、第2次世界大戦中に旧日本軍の捕虜となった連合軍兵士(イギリス、オランダ、アメリカ)とその家族の聞き取りをオーラルヒストリーの手法を用いて調査・分析した論考。さまざまな事情を経て、ずいぶん長い時間をかけて出版にこぎ着けたようだ。
旧日本軍の捕虜虐待は映画にも描かれたりして何となくは知っていたが、考えてみれば体系的にあるいは詳細に歴史として学んだことはない。
旧日本軍から被害を受けた側の声がつづられているので、読んでいてとてもつらいが、「捕虜問題については、私たちには知る権利と義務がある」「日本人の大部分がこの問題を知らず、知らされない状態にあることは問題」という著者の訴えにはうなずける。
紙の本
何を伝えたいか分からず、無茶苦茶な悪意しか伝わらない
2023/06/27 07:13
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:落ち着き君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレ注意
この本を読んでみたが、いつものように日本による米英蘭との和解を一方的に失敗と決めつける悪書でした。2000年5月の先の両陛下のオランダ訪問について抑留者の精神的痛みをきめ細かく書いていたが、だからと言って訪問を台無しにしてまで抑留者の怒りを爆発させてはならない。それは理由あれば犯罪をして良いと言っているようなものでしかない。訪問先での抑留者のデモはビネンホフでのブーイングも大きな騒ぎにならずに済むなど、1971年に比べて冷静であったことを認めず、個人の思い込みで池田維大使や上皇陛下のお言葉を執拗に攻撃し、日本への敵意は世代ごとに伝染するというあり得ないことを書いていた。訪問当時の新聞を読んでも同国の被害者団体JESのバウマン氏は陛下のお言葉を持って、精神的償いは終わったと歓迎したことには何も触れていない。他のデモ参加者にもそういう人がいたのにそれには触れず、中尾氏は自分の言い分を補強するために抑留者の苦しみを利用しているように思えてならない。評価には値しない。
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