紙の本
著者ならではの視点が興味深い
2023/05/13 09:58
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投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
データを交えて大学進学には中高一貫か公立のどちらが得かを論じる。
英語やプログラミング力をつける時期や方法を紹介。
高い収入で安定した仕事といえば、やはり医師。
そして、外国で働くなら英語を話せること必須。
当たり前のことをデータで裏付けて論じており、改めてこうしてまとめられたものを読むとやはりそうだなぁと得心する。
加えて、文章が非常に読みやすい。
センセーショナルめいた書きぶりもあるが、あとがき読むと、あえてあおういうふうに書かれたのではとも思う。
親がいろいろ画策したところで、所詮はこどもの人生であり、本人が自覚して取り組むのなら結構だが、そうでないなら、本人が勉強を通じてその意味や面白さに気づき、そしてどう行動するのかという先に、本人の未来がある。
そこは、本人の専攻を活かせる分野かもしれないし、そうでないかもしれない。
でも、本人が納得して選んだ道であれば、満足感はあるだろう。
そういう自分の道を見極めるとかきっかけをに気づくとか、そういうときのために、学校の勉強を通じて将来の自分に必要な勉強をするための土台を築くことに在学中の勉強の意味があるということかと。
その環境は案外日本のどこの学校でも整っているようであるというところが、実はこの本のミソではないかと思った。
なかなかに興味深かった。
紙の本
特に、学校の学習内容についての言及が秀逸です。
2022/12/30 16:28
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学受験はした方がいいのか、学校どう受験勉強すればいいかなど、変わった切り口で学歴を得るための著者の持論が展開される1冊です。
私は特に、受験勉強ありきで中学や高校の学習内容が展開される実情に決してNOを言わない点と、中学や高校の学習内容、特に進度がどういうものか冷静に分析、言及している点が秀逸と思いました。私自身、実際に大学受験した身からして、中学や高校の学習進度の減給についてはごもっともと思いました。
保護者の方々もそうですが、できれば受験(さらにできれば現在の中学生)を控える若者ご本人に読んでほしい1冊です。
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子どもの幸せを祈るすべての親に読んでもらいたい。東大とはなんなのか。大手塾の儲けのカラクリとは。そして話せる英語を習得する方法が余すところなく書かれている。やっぱりすべての親には読んでもらいたくない。ライバルが増えるので。
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中学、高校と公立に行くのに比べ、ざっくり1千万余分に費用がかかる私立中高一貫校の効果は、平均すると、偏差値約3ポイントの上昇。つまり、ワンランク上の大学に行けるというのは興味深い。マーチが上智、上智が早慶。一浪が現役。偏差値は、分散が大き過ぎて、平均では語れないが、このコストパフォーマンスをどうみるか。
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著者らしい“身も蓋もない”実利主義が心地よい
中学受験のコストは約1,000万円
(小4からの塾、私立中学)
普通の家庭ならその分を名門公立高校ルートに投入した方がお得
(高校受験の塾一年、大学受験の予備校一年、短期留学)
●
東大、京大、早慶、旧帝大で3万人
上智、理科大、関関同立、マーチ、難関国立で十万人に満たない
一学年の人口は100万人程度なので、ここに入れるのは上位10%
中学受験は掛け金の高いゲーム
時間と労力をかけて、名門中学に合格する子は1割もいない
139
●中学受験ルートの効果
遺伝要素も加味すると
1000万円+親の多大な労力を支払って
偏差値1.5アップの見込み 大学のランクが上がるほどではない
これをどう見るか
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中学受験から現行の日本の大学入学に至る前後までにどのような障壁があるか、またどれほど世の中の親たちがお金を注ぎ込んでいるかを理解できる。また子どもが大きくなったら読み返したい
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面白かった。英語推し。
理系なら大学までコスパの良い日本の大学、大学院から海外、あとは小学校高学年〜中学で留学もあり。
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どのようなコストパフォーマンスで我が子にお金をかけるかを考えさせられた。高学歴な大学に進んだ方がコストパフォーマンスに優れているということもよくわかった。この先の世の中でも学歴は重要なのであろうか…。
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尊敬するMさんが紹介していた。
図書館にリクエストしてみる。でも、書店で探して買っちゃった。
面白い!
私は、子育てほぼ「あがり」なのに、なぜかこういう本好きです。
地域性もあり、我が家は公立メインで進学しましたが、日本の公教育はコスパが良いに、ちょっとホッとしました。
日本の大学を出て、奨学金を得て海外の大学院に行く!
日本の大企業に就職して経験を積み、外資系に転職!
その能力やガッツが欲しいなぁ…
コスパで考える…面白い視点ですね。
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当然ながらこの本は子供がまだ小さい教育パパママ向けで、それ以外だと読んでも仕方ないかも。藤沢節も薄めなので物足りない。ただし想定読者ではなくても、論理立てた文章構成やデータの使い方、読みやすい言い回しはいつも通りであるため、自身の筆記スキルの参考になります。
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コスパで学歴を考えるという身も蓋もない内容が素晴らしい。あくまで学歴。学力とか、知能とかそういうのではない。合理的に学歴を上げるための最適解を求めるもの。
中学受験は必要ないですね。
英語が大事。
日本で大学出て海外の大学院のルートが一番。なるほどねえ。
日本の教育システムは素晴らしい。
中学受験をすることの価値は大学の偏差値を2-3上げること
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私は、就職してから役立つとか、実践的な教育をするべきだという意見だったが、本書によれば
・高校までは、あらゆる可能性を潰さないために満遍なく勉強する
・大学は、就職予備校ではなく学問をするところ
・これは世界共通
なので、日本の教育を否定するのは筋違いである。
ということで、なるほどと思った。
ただ現実問題として、99%の人が就職するわけだが、そのための活動は自主的に行う必要がある。
高校後に大学に進む、というのはあくまで選択肢の一つであって、それが現代の企業や社会人のニーズとはかなり乖離してきている
にも関わらず、
それに代替する有力な選択肢が示されていない
ということなのかもしれない
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なるほど確かにと思うところもないわけではないが、改めて、教育論者は自身の経験でしか語れないし、自身の経験を成功例だと思っているフシがあると感じた。
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わかりやすい。(まだ小学校低学年の)子供を将来的に東大(くらいの学力の大学)に合格させたい、東大卒ではない親が、教育方針を考えるときに読むのに適してそう。
中学受験させるかどうか参考にするために読み始めたけど、そもそも日本にとっての学歴とはどういうものか(意味があるのか)、受験、大学、塾の役割と意義、受験科目と子供に課金する際の大きな分岐点など、今まで誰もあえて体系立てて言語化してなかったところがかなり根本から書かれている。これを読まなかったら周りに流されて受験戦争に参加させたり、途中でいきなり海外留学させたり、挙句の果てに勉強嫌いになって燃え尽き症候群になったりしそうだった。現代日本でどう戦略を立てて「受験」というレースに臨むのか、自分の家の経済状況と子供に期待できる頭の良さはどれくらいなのか、そういうものを考えられるきっかけになった。英語のくだりだけいきなり受験から離れて語られて戸惑った。結局著者の場合は地頭と好奇心でなんとかなってるから、、、
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日本の教育の「攻略本」として面白く読めた。
ところで筆者の学歴はどのようなものか検索しても出で来ない。
わかっているのは一流大学の理系ということぐらいだ。