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この世の喜びよ みんなのレビュー

168(2022下半期)芥川賞 受賞作品

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みんなのレビュー187件

みんなの評価2.9

評価内訳

185 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

読み手は選ぶかも

2023/01/11 19:51

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:moon - この投稿者のレビュー一覧を見る

俯瞰してる描写だからなのか、単純に自分の好みに合わないだけなのか、なかなか文体に馴染めずに没頭するまでには至らなかったです。
それでも今までにない視点で顔見知りから友人、そして擬似親子みたいな関係になっていく二人の過程が自然で物語の終盤が見えてくると終わってほしくないと思ってしまった。衝撃的なシーンがあるわけでも泣きどころがあるわけでもないので、読み手を選ぶかもしれません。
親世代には良さが伝わるが、独身者には響かないか。

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紙の本

二人称の難しさ

2023/01/24 22:35

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

表題作は、ショッピングセンターの喪服売り場で働く「あなた」が、少女と出会い、子育ての頃を振り返る。二人称で書かれている以外、目新しさないし、二人称で書く必要もない。この文体が却って、物語を面倒にし、読みづらくしている。如何にも最近の芥川賞受賞作らしくはあるけれど。

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紙の本

女性の一生を優しく丁寧に

2023/01/13 18:41

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:carop - この投稿者のレビュー一覧を見る

あなたは
という一人称から読み手が少し錯覚を覚えながら、「死者の視点なのかも」とか「手紙を書いているのかも」という、時点として未来から一緒に作品を読み進めていく手法がとられていました。
回想シーンで「わたし」になったり、現在形の喋り方となったりと、ふわふわと思い出す行為を共有している感覚が新しく、読んでいて心地良かったです。

この物語ではいくつもの年代の女性が登場します。主人公が、多感な女性たちと女性ならではの視点で、常に悩みながら、伝える事もあれば、胸に秘めたままにする気持ちを、これは普段は絶対に知ることができないですが、この作品を通してまるで一人の女性の心の中を知ることができた感覚でした。

子育てがひと段落した女性であっても、決して完璧ではなく、心の内にはどこか少女らしさが残っていて、でもやはり親であって、という複雑で揺れ動く感情は読んでいて引き込まれました。

文体も好きでした。文章量も少なめでしたので続けざまに2回読んでしまいました。
思い出す、という行為が、後悔からなのか、美化された記憶を愛でているのかは解釈があるかもしれませんが、私は、全体としてどこか美しい思い出として語っている様に感じました。

小さな小さな物語なのでどんな方にでもお勧めできる訳ではないですが、綺麗な文章を求めているような方にはお勧めです。

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紙の本

人が抱えているもの

2023/08/10 18:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あお - この投稿者のレビュー一覧を見る

「この世の喜びよ」「マイホーム」「キャンプ」の3編からなる短編集である。
それぞれについて感じたことを記しておきたい。

「この世の喜びよ」
作中で≪あなた≫と呼ばれる主人公の女性は長いこと近所のショッピングセンターの喪服売り場で働いており、それぞれ社会人と大学生の娘が二人いる。
ある時ショッピングセンター内のフードコートで十五歳の少女と出会い、交流を深めていく。
少女には一歳の弟がおり、母親から世話を任されることが多い。主人公は一人でいると娘達との思い出があれこれ浮かんでくるが、少女との会話の中では、自分の子どもの小さかった頃を思い出しながら助言などしようとするも、ところどころおぼろげでうまく形をとらない。≪あの時≫はどうだったんだっけ。
こうして見ると、主人公の足場が、何だかゆらゆらと心もとないような感じを覚える。
少女にとっては自分よりも年上の、周りの大人達が甘ったれに見えている。きっと、社会というものの片鱗が見え始める年頃で、思春期特有?の斜に構えたような、かつシャープな感性をもって。さらに弟の世話を任されている分、実年齢よりもどうしても大人びてしまったのだろうか。大人達を見て、こんな風に若さが失われてなるものかと、反抗しているのだろうか。
それに対し、精力を傾けて応えるかのような主人公の言葉が心に響く。
「若さは体の中にずっと、降り積もっていってるの、何かが重く重なってくるから、見えなくなって」
歳をとっても、≪あの時≫の自分はいつまでも自分の中にある。それがふと顔を覗かせる時、体の中の≪水≫が溢れるように、心から溢れてくるものがある。
この、≪あなた≫と呼びかける語り手は誰だろう。人生の道のりを主人公よりも先に歩んでいる誰かか。あるいはいつか自らの内に降り積もってくるであろう、未来の主人公か。

「マイホーム」
家を建てる計画をしている主人公が、あるハウスメーカーの扱う家の特徴を知るため宿泊体験に参加する話。一歳半になる双子達の面倒を夫に頼み、束の間の一人の時間を得る。いつも手に何かを抱えていたから、歩き方も分からないくらいだった。そして読み取る限り、夫は家事や育児にさほど積極的というわけでもなさそうだ。
主人公はその模擬的な家で鶏肉の下処理をしながら、スジを切り過ぎたらばらばらになってしまうのではないか、と考える。
≪新しい家族の構成員≫となった自分と、≪独り≫だった頃の自分。その狭間で、自らのアイデンティティのようなものが揺らいでいるような感覚がした。それでも、主人公はきっとその後も相変わらず両手に何かを抱えながら生きていくのだろう。何となく、そう思う。
あと何より、ハウスメーカーの営業担当と主人公との会話がいちいち噛み合っていないのがかわいそうなような、少々可笑しい光景だった。読んでいるこちらが終始、「そうじゃないと思うけどなあ・・・」と感じずにはいられない。想像だが、職務の≪それらしい≫表面を取り繕うのに精一杯で、人の心という、マニュアル化されていないものへ相対することに不慣れなのかもしれない。顧客側もそれが分かっているからこそ却って気を遣ってしまう、というのはあるだろう。本旨とはずれるかもしれないが。

「キャンプ」
大人五人とその子ども達(主人公は甥だが)がキャンプに出かけ、子ども同士の交流からそれぞれの抱える事情が垣間見える話。親をはじめとした大人達に理解されなくても、子ども同士ならどことなく分かり合えるものがあるかもしれない。非日常的な空間で集まっただけの、その場限りの関係くらいでちょうどいいことも、あるかもしれない。

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紙の本

俯瞰の文章からか、ぼんやりとした感覚に。

2023/04/06 14:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みつる - この投稿者のレビュー一覧を見る

大きなショッピングセンターの喪服売り場で働く主人公と
フードコートで勉強をする少女の関わりを描いた作品です。

喪服売り場というところから、
華々しい季節の洋服売り場ではないけれど、
誰かは買いにくる。そんな目立たない立ち位置の主人公と
今、まさに受験を控えて勉強を頑張る少女。

少女にはまだ幼い弟がいて、面倒をみなければならない、
だから、自宅ではなく、ショッピングセンターで勉強する。

少女の姿に、主人公の手を離れて巣立っていった娘たちを重ねて
交流を深めていきます。

俯瞰で書かれた文章なので、ぼんやりとした感覚がします。

しかし、帯にあった
「思い出すことは 世界に出会い直すこと」という文から
主人公のこれまで頑張ってきた育児を振り返って
こうしておけばよかったと反省したり、
大人のそういう言葉はこんな意味なんだよと、
少女に伝えようとしています。

もう一度、他人ではあるけれど、
少女との関わりを通じて、
自分の育児の再確認をしているように感じました。

芥川賞というだけあって、期待はしていしたが、
俯瞰の文章が始めてだったのと、
終わり方が、曖昧な部分もあったので、少しもやっとしてしまいました。

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紙の本

う~ん

2023/03/31 22:10

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

私はあまりのれませんでした。
やっぱり芥川賞にはついていけないことがしばしば。
まず、読みにくい。
評価されているところがあまり理解できない。
なんか、我慢して読み進めた感じ。
読後感もあまり持ち合わせておりません。
すみません。

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2022/10/28 06:06

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2022/10/29 21:57

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2022/12/12 00:59

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2022/12/07 11:33

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2022/12/07 11:02

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2022/12/08 10:45

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2023/01/14 22:35

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2023/02/26 14:02

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2022/12/18 11:57

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