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帝国の虜囚 日本軍捕虜収容所の現実 みんなのレビュー
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紙の本
ステレオタイプな見方に一石を投じる
2024/02/18 12:53
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
第2次世界大戦中に日本軍が連合軍捕虜を虐待していたという事実は、映画や本にもなっている。そういうものを見たり読んだりすると、本当になぜ昔の日本人はこのようなひどいことがなぜできたのか、と思う。
本書の作者サラ・コブナー氏は、帝国日本や日本軍隊の異常性に片付けられがちな歴史の見方に待ったをかけ、こうした虐待の事実を抑えた上でその実態を多角的に掘り起こしている。
例えば、捕虜収容所で働いていた日本兵の中にも戦場でPTSDのような障害を抱えそれが暴力行為に結びついたケースもあったとみられることや、人種差別を内面化したアメリカ人兵士にとって劣位にあるはずの日本人兵士の捕虜になったことが屈辱であったこと、連合軍の国から見ると虐待に見える劣悪な生活環境は日本の一般市民も同じだったこと、などなど、記録資料に基づいて、さまざまな事実からステレオタイプな見方に一石を投じていく。
もちろんそれが捕虜虐待を正当化する理由にはならないし、捕虜虐待の問題はきちんと反省すべきことだが、多角的複合的な視点を持って現実を見ることの大切さを教えてくれる一冊だ。
紙の本
著者の冷静な分析
2023/03/07 09:26
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本軍のタイにあった捕虜収容所を描いた映画「戦場にかける橋」では残虐な日本人兵士が数多く登場して連合国軍の捕虜を徹底的に虐待していたが、著者によると日露や第1次世界大戦のころの日本軍の捕虜への対応は世界から称賛されるほど丁寧なものだったらしい、それが人員不足と物資不足から第2次世界大戦ではまともな捕虜への対応ができなくなったという側面が強いらしい、映画だけ観ていると日本軍の対応は残酷だが、これは米英が劣等国と思っていた日本に対する偏見という面が強いのではとも著者は冷静に分析する
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