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紙の本
忙しいなんて、恥ずかしくて言えない
2023/02/12 15:56
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投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は東京の私立大学を卒業後大手証券会社、学習塾に就職するも、いずれも体調不良で短期で離職。他人と長く話をする必要のない郵便配達員に転職。天職として定年まで勤め上げた。妻子を持つ身でありながら、一念発起して6年間の受験勉強を経て、41歳で東京大学文科三類に合格、休職することもなく郵便配達員を続けながら留年もせず4年で卒業した体験談である。受験勉強時も大学入学後も21時に就寝、早朝3時に起床、出勤前と通勤電車内が主な勉強時間、その間、新聞にも目を通し、大学入学後は50名のクラスメートに相手に合わせた内容の直筆のかもめーるを出すなど、余裕さえ感じさせる生活態度に感動する。教授から「東大で勉強して、卒業したらどうするつもり?」と聞かれ、「同じです。郵便配達です。」「えらいっ!」このやりとりは、特に印象に残った。恩師の東大名誉教授による文庫本巻末の解説で、<どのページを開いても、小川さんの、まっすぐに生きる様子がにじみ出ていて、文章も歯切れがよく、読後感もとてもさわやかです。>とあるが、全く同感。本書は、2018年の第三回「草思社文芸社W出版賞」金賞受賞作である。賞の如何に関わらず、一読をお勧めする。
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