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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
つくづく三浦しをんさんの守備範囲の広さはただ事ではない。
なんとEXILE一族から即身仏まで!
すごいとしか言えない。
友人のお父様が作り上げた美しいバラ園、鳥と虫からベランダの植物を防衛する毎日、プロレス観戦、お蕎麦屋さんとラーメン屋さんの話…
本当に盛りだくさん。
今回は山形県の話題が多かった。
芋煮会の事で山形からアサシンが派遣されないか心配(笑)
即身仏がアドバイスしてくれる距離の近さ…
小説「月山」への思い
そのしをん先生のまなざしが素敵だった。
はっちゃけのごった煮
2023/08/01 21:46
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「はっちゃけのごった煮(ごくたまに真面目もあるよ)」って冒頭にあったけど、本当にほぼはっちゃけていました。真面目なのあった?蟻とナメクジと野鳥の話しか印象にない・・・いや、あったわ。さすが物書きって感じのも。
三浦節が炸裂していて終始笑えます。
小説に通じるお茶目な一面がたっぷり
2023/03/23 09:54
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
三浦しをんさんのエッセイ集。改めて思い返すと、登場人物たちのお茶目な一面も著者の作品の魅力の一つで、その辺は著者ご自身のキャラクターからにじみ出ているのだなと納得。お茶目な心情が自然に描かれているので、ときどきニンマリしながら楽しめました。
どこから読んでも面白い
2023/05/29 00:54
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投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族、友人、仕事仲間、観葉植物、侵入者や侵略者、その他…との日々。どの話ももれなく面白く楽しい。
いろいろな媒体で書かれたエッセイでテーマがあるのになんかテーマからはズレてる時もあったりして、それも楽しい。
好きになってしまいました。
2023/03/05 17:38
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投稿者:TOM - この投稿者のレビュー一覧を見る
ただ目の前の事だけを見ていないで、ふと横を見ると凄く面白い事件が起こってる。
…なんてこともあるかもしれない。息を吸おう。日常は美しいよ、リラックスしよー。
……そんな風に思わせてくれた作品でした
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、一番最近読んだ三浦しをんさんの書物なのですが、やはり筆力すごいなー、読ませるなーと思いました。単なるエッセイというより、小説書く前の段階みたいな感じです。この感覚で、文筆活動されてるんですね
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投稿者:302 - この投稿者のレビュー一覧を見る
クスッと笑える話ばかり。
物事気にしすぎず、楽に生きていいか~と思える。
ちょっとした空き時間に読みやすいところも良い。
世代が近いため、ドアノブカバーの懐かしさに共感!
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安定のオタクっぷり。
作家としての筆者しか知らなくとも、エッセイを読むだけで、三浦しをんという人物が見えてくる気がする。
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久しぶりに面白いエッセイを読んだ。大事に大事に読んだ。三浦さんがエッセイのお題と全然違うこと書いていて、「これ、どこに載ってたエッセイだっけ?」となったり。時々ある追記も面白い。
p.24 「そんなことを気になさらず。私もこのネックレスはすごくいいなと思ってるんですが、お値段がお値段なだけに、なかなかご覧になりたいとおっしゃるお客様もおらず、ずっと多くの店で眠っているんです。たまにはどなたかに付けていただいた方が、ネックレスもやる気が出ると思いますし」ネックレス擬人化。たまの機会が私でいいのかと思うが、やはり実物を見てみたくて、お言葉に甘える。
p.54 「自炊に飽きた」とは、「自分の料理の味に飽きた」からだと、私は思っていた。けれど、ネイリストさんとの会話を通し、それだけが理由じゃないなと気づくことができた。お店で食べると、思いがけない出会いがある。別に、友達と一緒に食べなくてもいいし、他の常連客や店員さんと会話しなくても良い。たまたま店に居合わせた、もう二度と会うこともないだろうお客さんの振る舞いや会話を見聞きしたり、店のテレビをぼーっと眺めたり、医者に行くまでの道で散歩中の犬とアイコンタクトしたり。とにかく、自分以外の存在と触れ合い、自分ではどうしようもない。あれこれ(お客さんの会話や店のテレビのチャンネル権など)の中にとりあえず身を置くと言う、外食にまつわる全てが楽しく刺激的だったのだ。その機会が大幅に失われ、ほとんどすべてを自分で采配でき、予測可能な事しか生み出さぬ自炊ばかりになってしまったから、私は「飽きた」のだろう。
他者の存在が、気配が、西条に輝きは、時として軋轢を生じさせる。この世界の美しさの根本は、やはり「多様であること」「自分の意のままにならぬこと」にこそあるのだと、改めて思うのだった。
p.55 私は冬の夜の睡眠が大好きだ。いや、季節を問わず、睡眠自体を好んではいるのだが、最近夏はいくらなんでも寝苦しすぎる。やはり、ふわふわもこもこの慎吾に包まれて眠る。安心感や幸福感が1番だ。平穏な冬の夜には、透き通った日が宿っている気がする。だが、今年の冬、戸棚から引っ張り出した布団と毛布を日に当て、「さて、いよいよ冬眠する熊と化す季節がやってきましたぞ」と喜び勇んでベッドに飛び込んだ、夜異変が起きた。
p.67 彼は、技術が確かな事はもちろんのこと、人の心の機微を感じとるのがものすごくうまい。こちらが放っておいて欲しい時は黙っているし、ちょっと会話を楽しみたいなと言うものを察すると、豊富な話題を朗らかに振ってくれる。前回どんな話をしたかもちゃんと覚えている。つまり、彼は、美容師さんとしてと言うよりもはや人間として、親宗介がない。結構長く担当してもらっているのに、こんなに暗黒面を垣間見せない人、類など存在するものだろうか。私はほとんど疑心暗鬼になって、毎回彼の言動を注意深く観察するも、どうも本当に円満なお人柄なのだと結論付けざるを得なかった。まぁ、私より不穏な性格をした人って、そうそういないんですが。
p.70 おしゃれな店(蕎麦屋に限らず)は、最初からおしゃれな店としてアイデンティティーを���立できる。でも、町のお蕎麦屋さんは、長い年月をそこに集うお客さんたちによって、少しずつ雰囲気を築き上げていた結果としての街のお蕎麦屋さんなのだ。開店当初から座布団が煮しめられている蕎麦屋などない。そういう貴重な憩いの場が失われていくのはやはり寂しいことだ。町のお蕎麦屋さんのトイレは大抵、古いけれど、きれいに掃除され、一輪挿しに花が飾ってある。それがたとえ増加だったとしても、美しいなと私は思う。近所の人たちの腹と心を満たすべく、気取らず、気負わず、日常として実直に商いを続けてきた気概のようなものをそこに感じるからだろう。
p.82 「絶対に雨に濡れたくないし、洗濯物がパリパリに乾いて欲しい=微塵も、失敗せず、効率よく生活を送りたい」と言う思いが潜んでいるのではあるまいか。当然、誰だって、できれば失敗をしたくないし、ただでさえ忙しい日々なのだから、寒さで風邪をひいたり、洗濯物が乾かなかったり、などと言うことなく、スムーズかつ、快適に日常を過ごしたい。だから「お天気コーナー」で提供される情報は、ますます細くなるのだと思うが、私はそこから「失敗して、人の足を引っ張るやつ、許すまじ」「効率を追求し、尽くそう」と言う世の中の雰囲気を勝手に感受して、なんだか息苦しく、腹が立ってくるのである。
p.130 それにしても、旅って実際に現地に向いた時だけではなく、準備期間も楽しいですよね。どこを見て回り、何を食べようかなど、情報収集して段取りを練ったり、あえて情報を遮断して、まだ見ぬ利恵の創造をたくましくしたり。私は事前にネッチリと想像するのが好きで、出発の日は既に想像疲れでぐったりしているわたし。にもかかわらず、旅先では必ず想像しきれなかった喜びや発見と出会うことができる。
p.151 志賀島、積み上がるホントは希望なんだと言える。「明日も生きて、これらの本の中から1冊読みたいな」とか、「知らなかったことをまだまだ知りたいな」とか、自分自身の未来への希望の象徴なのだ。このペースで行くと、とても全てを読み切れないまま死ぬに違いないんですけどね。それでも、人々が積み上げ続ける未読の本の山は、「たとえやり残したことがあったとしても、希望を胸に生きたこと自体が尊いのである」と言う事実の表れなんだと私は思う。
p.163 谷崎潤一郎『細雪』
p.170 全集『戦争と文学』
p.174 鈴木光太郎『オオカミ少女はいなかった』
→オオカミに育てられた女の子の話
p.180 林望『謹訳 源氏物語』
「物語はどこで終わらせるか」は非常に難しく、センスが問われる分だと思うが、現地のラストは(改めて申すまでもないが)傑作の名に恥じの余韻と思い、きなさ!と言うことも、この薬を読んで、しみじみと感じることができた。
p.202 もし人っ子1人いない土地へ行ったとして、そこがどんなに美しく雄大な景色だったとしても、私の場合、それほど記憶には残らないのではないかと思う。旅先の風景は、そこで出会った人たちがいてこそ、大切な記憶となっての脳に収納される。互いに名前も知らないし、もうお顔も忘れてしまったが、あたたかい手触りのようなものや、相手の振る舞いは、いつまでも明確に残っている。
p.223 「この人、ダイヤの原石だぞ」���早いうちから目をつけ、成長と成功を喜ぶ、と言う楽しみ方もあるのはもちろんわかるが、私自身は、「ちょっとダンスが下手だけど、そこもかわいい」みたいな観点が欠落している。多分、心が狭いからだと思う。いついかなる時も「プロの技」を堪能したいはなのだ。完璧なステージ、あるいは試合で、我が心はどうしてほしい。「こ、こんな素晴らしいものを見せてくださって、ありがたい…!」と、有無も言わせぬ実力でなぎ倒し、平伏させて欲しいのだ。
p.239 こうしてあり着いた。太平燕(タイピーエン)は、さっぱりした味付けで、しかしスープ煮旨味が染み出しており、大層おいしかった!春雨も舌触り良く、つるつる入る。勢いがつき、ビールも点心も平らげてしまった(だから、太る…)、太平、燕の面が春雨だったらおかげか、胃もたれなし!
p.241
竹田市では、「隠れキリシタン」ではなく「隠しキリシタン」と呼んで(藩ぐるみで信仰を黙認していた可能性があるから)、キリシタン関連の遺跡などを紹介する「散策マップ」を無料で配布している。それを片手に、洞窟礼拝堂跡や十字の意匠があしらわれた瓦など、の衣装があしらわれた、興味深いものが今も残る街を、「へぇー」「ほぉ」と言う話で歩いた。散歩にちょうど良い規模の城下町なのだ。(大分県竹田市の岡城の城下町)
p.243 なんだかいいな、と思った。過剰に観光化するのではなく、そこに暮らす人々の間に、ちょっとお邪魔させてもらう感じだ。大海原に面した、街にふさわしい、懐の深さがあった。(千葉県勝浦)
p.246 お土産で買った「くぢら餅」がおいしかったです。羊羹状になっており、薄く切って食べる(軽く焼いても良い)。みたらし団子みたいな味で、餅だけに食感はモチモチしていて、なんだかやみつきになる。(山形県銀山温泉)
p.267 自己流、アクアパッツァの作り方
1. にんにくヒトカケを包丁でつぶし、フライパンでオリーブオイルとともに値します。その助けに、魚に塩こしょうを適当に刷り込んでおきます。一応まるごとの場合は、鱗屋渡生魚屋さんかスーパーで撮ってもらってね(自分では魚を裁かない方針のレシピ)。
2.ニンニクの香りが漂ってきたら、魚をフライパンに入れ、両面に軽く焼き目をつけます。
3.ミニトマトなど、ありあわせの食材をフライパンに加え、アンチョビと食材の上に、適宜散らします。
4.すぐに水とワインを加え(割合は1対1。具材が半分までつかる量でいいと思います。)フライパンに蓋をします。汁が煮上がらないように、5分ほど煮たら完成です。
p.273 それぞれに癖やお気に入りの場所があり、一生懸命生きていること。血の巡りを楽しむこと。別れの悲しさ。あの小さく、いとおしい魚は、子供だった私にいろいろなことを教えてくれた。夏の気配を感じると、ビー玉入りの水槽で泳ぐ金魚を思い出す。
p.286 しかし、寒さはダメだ、私はちょっとでも寒いと感じると、瞬時にもこもこに着膨れる。秋の初めごろから、冬のコートを着てしまい、汗をダラダラ垂らしていることもあるほどだ。寒さへの警戒心と恐怖心が尋常じゃない。
p.297 仕事で、年に1度ほどの頻度で会う人にも、「三浦さんてエッセイの文章とか喋り口調が同じなんですね。そしてしょっちゅう、いろいろなことにプンプンしてる」と感心(?)された。どこがよそ行き仕様だ、精神の高血圧がばれとるじゃないか。
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著者が脳みそを1ミリも使わず書いたと書いているので、脳みそを1ミリも使わずに読んだけど面白かった。
旅行の話も好きだけど、猫との格闘と本の紹介が好き。
本当はガバガバお酒を飲むところが大好き。
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三浦しをんさんのエッセイ集
発売と同時に手に入れたのですがしばらくは読まずに枕元に置いて一緒に寝てましたww
寝所を共にすることで親密感が増す気がするので儀式みたいなものなんですけど。これをやらないと自分のものになった気がしないんですよね。(借りた本にはしませんけど)
まあ、寝所を共にして新書を読むとシャレにもなってるんですけど、しをんさんもセミダブルに未読本が積まれていてシングルサイズ以下のスペースしか確保できてないようだけど雪崩で遭難しないといいと思ってます。
過去の話の振り幅大きくなってきてて昭和の話から令和まで彼女もオバさんになってしまったようですが、なあなあに面白かったです。
アリやナメクジと格闘してる場合じゃないと思ったりしてますが素敵なシングルライフ楽しませてもらいましたっw
ネイルサロンのお姉さんの情報収集能力は凄しですね。
きっと、しをんさんの事もしゃべくり回ってる気がしました。
旅の話も増え、富士山や谷川岳、出羽三山と山の名もチラホラ出てきますが登るのは興味ないみたいなんですが山登り始められるといいのにって思ってしまいましたっw
即身仏のエッセイもすごい人がいるんだなってびっくらぽんでした。愛人に自分の大事なモノ差し出すなんて、すっかり萎えてるのにっw 異次元の覚悟に驚愕です。
夏目漱石、谷崎潤一郎、太宰治と文豪達の批評は相変わらず面白いしと思ってお腹抱えてましたが10年前のエッセイなんですね。
とりあえず再会できて嬉しかったです。
一気読みした後は淡白になってしまいました。
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思いもよらないタイミングで笑わされてしまうことが多々。それでも本作はいつもより「真面目寄り」なエッセイだった感じがします。
特に3章は興味深かった。
魅力的な本が、これまた魅力的に紹介されていて、早速、何冊か図書館で予約をしました。
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今回は旅エッセイが多め。
尾鷲市への愛があふれる一冊。
どちらかと言うと著者のオタク話や、クセのありそうな弟との話が好きなので少し肩透かしだが、読書との絡みや、旅先の色々はとても面白かった。
旅に出たくなります!
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感想
トキメキを見つける。川の底に沈む宝石のように。自分だけの好きは日常のどこに転がっているかわからない。毎日の通勤さえワクワクできる。
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しをんさんのエッセイを初めて読んだかもしれない。思っていたより普通な感じ。
なんとなく面白さを期待してしまっていた。
旅に関してのエッセイが多いのだが、一番気になったのは東洋のマチュピチュと呼ばれる別子銅山。廃墟、ラピュタという単語を聞くとたまらない。いつか夫と行こう。その前に夫にラピュタを観せねば。
ところで、電車の中で皆が一心不乱にスマホをいじっている姿をどう思うだろうか。正直私は気持ち悪いなーと思っていた。その心理は何なのかと言われると、うまく説明できない。
しをんさんが言う「何かに夢中になってる姿はクールではないから」というのは面白い観点(なぜか上から目線になってしまい申し訳ない)だと思った。
私も外出時に隙あらば読書をしているが、その姿は他人に「きも…」と思われているのかもしれない。合掌。