紙の本
現実はこんなうまくはいかないかもだけど
2024/02/06 11:09
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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
就活に失敗してゲームに逃避していた20代終わりのニートの主人公。
叔父からの遺産があるとホイホイ離島に行ったら両親との連絡が取れなくなり、あとは一人で生きろと突き放された事を知る。
やっぱり家が居心地良かったら引きこもりやすいよね、と思う。
そういう意味ではまだ若いうちに無理やりにでも家から追い出すのが正解なのかも。
この物語の中では集まってきた仲間、特にBJさんが面倒見のいい人格者なのが色々上手くいった要因かなと思う。
主人公も頑張ってましたが。
物語の終わりは主人公やその他の仲間たちも仕事について一応めでたしめでたしなんですが、
彼らが嫁でももらったり、移住者が増えない限り島の人口は減っていくんだろうなぁ。
物語だし、そこまで考えない方が良いのかもしれませんが。
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【崖っぷちニートの青年。島暮らしで人生の立て直し?】就活に挫折したネトゲ廃人の俺。親に愛想を尽かされ、残された唯一の居場所である離島で「ニート同士のシェアハウス」に挑戦する。
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加納朋子さんセンスありますありまくり。出だしのゲーマーを全面に押し出して自身でもこんな物語ゲーマーじゃないと嫌だよねと断言するし繋がりが全部ゲームだし、読み進めるうちに気にならないって事、住民の進化する姿と思いきやラストのラクダの謎にタピオカの正体に、謎が解ける方向性かと 生きてるだけで丸儲けの行き方は正しいと思うし逃げてもいいから。でもそれだけじゃない郵便局長になる、生きる道を広げる、とても人間らしい自然の中に入っている人々の人生を見たんだなぁ
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ニートが実家から島に放り出され、同じくニートを集めてまともな人間になっていく話。
ストーリーの構成や結末はよかったが、主人公の話し方が好きではなかった。
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加納さんのお話は優しい。優しい小説にはすぐに泣かされてしまうので、今回も涙を流して読んだ。お話だからさ、とかありえないだろうとか言う事もあるが、それでも描かれる優しさは、まだどこかにきっとあるものだと思うし、思いたい。
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登場人物が皆優しくてしなやかで,心温まる物語。
ニートと自分を卑下しながら,実は行動力もあるし,コミュニティを作り,生活の基盤もしっかりさせて職まで得ていく主人公。
ニートの子どもを捨てる(と見せる)親たちの深い愛情にも泣かされた。
オンラインゲームを通したコミュニケーションがうまく描かれていると思う。
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ようやく今年の一冊目。
就活に失敗しゲームの世界に逃げ込んでニートしていた主人公が親に愛想をつかされ伯父の遺産だという孤島に送り込まれたところから始まるお話。
島に放り出されてからは、お金の問題を解決しようとニート仲間を募って共同生活をやろうとしたり、ブログでアフィリエイト収入が入るようになったり、島の人たちにもうまく溶け込むし、直近までニートしていた割にはうまく行き過ぎ。
加えて、若い人にはああいうゲームになぞらえるのが分かり易いのだろうか、こっちは頻出するゲームの描写にイマイチ馴染めず、中盤まではさっぱり興が乗らなかった。
終盤になって、“あいなまタン出産事件”以降、色々動いてこの作者らしいところが出てきたが、ゲームの中の人間関係がリアルの世界へ広がっていく/つながっていたという趣向には最後まで面白みを感じ取ることが出来なかった。
お正月なので★はお年玉ってことで。
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全くの偶然に、屑ニートが「社会復帰」するような小説を続けて読むことに。これまた偶然にも、子供が大学を辞めてしまいニート状態だったので、とても他人事とは思えず(^ ^; 感情移入しながらむさぼり読んだ(^ ^;
テーマも展開も、ひっじょ〜に「今風」の作品で。根底に横たわる問題の本筋も、本当に「今の日本」が抱えていつつ皆「見えない振り」しているようなことで。そして、まぁありがちではあるが、どんなに社会がデジタル化しようとも、人間関係だけはアナログの極致な訳で。
いわゆる大学卒業→就職→出世→結婚→家庭人みたいな、昭和的あたりまえな(と皆が思い込んでいる)ルートに乗りきれない人たちも、うまくピースがはまりさえすれば、こんなにも活躍できる。分かってはいても、なかなか勇気がなくてできないことを、痛快なエンタメに昇華させながらも力強く、分かりやすく伝えてくれる本書。新卒採用〜終身雇用という昭和的モデルが成り立たなくなりつつある今、若者とおっさん世代にぜひ読ませたい一冊である。
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とても面白かったです。
伏線がたくさん張り巡らされていて、そこにも驚きました。
加納朋子さんの他の本も読みたいです!
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何もしないことの楽さと辛さを学んだ。
ネットの世界だけでなく現実世界でも相棒のように試練をみんなで乗り越えていくのが気持ちよかった。主人公の真っ直ぐさにも優しい気持ちになる。
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加納朋子さんの作品に期待を裏切られたことはありませんが、本書でも楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
帯や裏面のあらすじを読む限り、ミステリー的な要素は殆どなく、『七人の敵がいる』や『我らが荒野の七重奏』のような系統の作品なのだろうと勝手に思い込んでいました。
読み進めていくと、予想通りミステリーと感じられる個所は全くと言っていいほど見受けられずに物語が展開していきます。(私が愚かでした!)
後半になって物語の振幅が大きくなると共に展開もスピードアップしていき、面白さも最高潮に達して、このままハッピーエンドとなるのかなと思いましたが、そこは加納さん!そこから一捻り、二捻りされた真相が姿を現します。
とりわけ、3**ページの一文(第一弾)を読んだときは、驚きと感動のあまり、固まってしまいました。
ただ、これだけで終わりません。
その後も、第二弾、第三弾の心温まる真相が待ち構えていました。
人(親)って、ありがたいですね!
『空飛ぶ馬:北村薫』の読後感を思い出しました。