紙の本
藤沢さんはちょっと苦手
2023/11/11 13:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
知り合いがパニック障害で詳しく知りたくなって読んでみました。
(もちろん個人差はあるとは思います)
この本に出てくるパニック障害の山添君は彼の自覚としては元は陽キャという事でちょっと意外でしたが(神経質な人がなりやすいのかと思っていました)、読み進むと周りの人をかなり観察していて、実はめちゃくちゃ気を遣うタイプと分かりなんとなく納得しました。しかも本人は別にそれを無理してやってるつもりはなかったんですよね。学生時代の友人、青木くんの言葉で察せられます。無意識に無理が来ていたのでしょうか。
藤沢さんが山添君に了解を取らずに社長に彼の病について話すのはいただけなかったです。ちょっとおせっかいがすぎる気がして。PMSはわからないけれど、更年期のイライラみたいなものかと考えると共感出来るところはあります。
2人がお互いの抱える病?を知ってなんとなく協力関係になり、山添君が最後減薬を前向きに考えられる終わり方で良かった。
2人が勤めてる栗田金属がとても環境が良くて良いなぁと思う。
藤沢さんと山添君が協力しあう事で周りからカップルに見られがちだったけれど、このふたりはくっつかないままなのが却って良い気がしました。
投稿元:
レビューを見る
【松村北斗上白石萌音、W主演にて映画化!】PMSの美紗とパニック障害の山添。職場で友達でも恋人でもない二人に同志のような感情が芽生える。ささやかで温かな光を灯す物語。
投稿元:
レビューを見る
久し振りの瀬尾作品。映画化されるということで、興味本位で手に取った作品。
安定の瀬尾作品で、パニック障害とPMSに悩む男女の微妙な関係を描く、心に優しい物語。
それぞれ世間的には余り正しく理解されていないけど、当の本人達にとってはとても辛い病状な訳で、それを瀬尾さん独特の温かくて優しい文章で語られているので、余り暗くならずに読むことが出来ます❗
ラストも希望が持てる締め方で、瀬尾作品の中でも好きな作品の上位に入る作品でした✨
投稿元:
レビューを見る
パニック障害ってよく聞くけど、病状がどんななのか日常生活がどんななのか知りませんでした。命を奪う病気でなくても人生を変えてしまう病気ってたくさんあるんだなとわかりました。
私自身長年の友人が誘っても会ってくれなくなった事があって、嫌われたのかと悩んだけど、指が変形していく病気にかかっていて落ち込んでいたのが理由だと後でわかったことがありました。
なんでも表面だけでなく裏に潜んでいる理由を考えることがこれからの優しい社会をつくるのに必要だなと思いました。学校や会社で多様性や人権の教育が盛んになってるけど、
人ごとになりがちでした、
この小説を読んで理解が進みました。
いいなあ瀬尾まいこ。
投稿元:
レビューを見る
2日で完読。
映画を見ていたから読みやすかった。
藤沢さんも山添くんも、物語が進むにつれて変わっていく様子がわかる。
恋人でもなく家族でもなく同僚。
どことなく、誰にも理解してもらえない悩みというところで通じ合う。
そんな2人だから理解し合えるし、寄り添い合える。
そんな関係があってもいいんだと思う。
そんな関係が逆に心を穏やかにしてくれるのかもしれない。
よくある終わり方ではなく、自然とこのまま2人の日々が続いていく終わり方も良かった。
投稿元:
レビューを見る
自分ではどうにもできない辛さや無力さ。山添くんや藤沢さんのようなパニック障害やPMSじゃなくても、誰も何かしら不都合を抱えて生きてる。
身動きがとれなくなりそうな時でも、夜明けに向かって少しずつ変われる。見守ってくれる人もいる。
そんな勇気をもらえる本でした。
瀬尾さんの本はいつもやさしいです。
投稿元:
レビューを見る
藤沢さんと山添君の会話が楽しい。
そして 相手を思って大胆な行動に出てしまう藤沢さんが愉快だし 山添君がどんどん変わって行く姿が微笑ましいし 頑張れ!と応援したくなる。
やっぱり瀬尾まいこさんの小説好きだな!
読んでいて優しい気持ちをたくさん感じる。
投稿元:
レビューを見る
パニック障害やPMS。聞いたことはあるけど、実際のその症状は本当に辛いのだと痛感しました。当事者の辛さは当事者でないと分かりにくいですが、小説を通して少しでも理解できるのは良いことだなと思いました。
投稿元:
レビューを見る
仕事をするってそういうことだな、と。
どんな仕事でも、人のためになっていて、そこで働く人の人生を豊かにする。
投稿元:
レビューを見る
PMSの藤沢さんとパニック障害の山添くん。二人とも病のために大手企業を辞め、離職期間を経て従業員6名の今の会社に就職。
特にパニック障害の山添くんの、病気のために以前は当たり前のように出来ていたことが急に出来なくなるという苦しさ、よく分かります。(実は私もパニック障害持ちで症状は何年も出てないけどいまだに出来ないことがあります。)
今ある状況の中で、少しでも前向きに楽に生きる方法を改めて教えてもらったように思います。
そんなこの話が大好きです。
投稿元:
レビューを見る
リアルの中にある希望⟡.· 瀬尾さんのお話は誰の日常の中にもありそうな事をかいてくれる! だから読んでいてもスッと入ってくる この物語の先の二人のお話があったら読んでみたいです♪
投稿元:
レビューを見る
わたしもパニック障害はもってて、
わたしの場合は本当に軽症だったんだとおもった。
電車は乗れるけど、未だに南北線だけは乗れない。
毎日泣いてばっかりで常に生きていたくないってそればっかり考えてた。だからそのつらさはわかるし、共感できた。
投稿元:
レビューを見る
⭐️3.7
瀬尾まいこさんの作品は5冊目。
映画化されてW主演の上白石萌音ちゃん、松村北斗くんを想像しながら読んだ。
PMSやパニック障害という重苦しいテーマなのに前向きになれるストーリーだった。
友達でも恋人でもない関係なのに支え合う2人。会話もボケとツッコミかよってクスクス笑えるシーンもありほっこりした。職場の人達もそんな2人を温かく包み込んでくれてさりげなくフォローしてくれる素敵な人達だった。作中に出てくる映画『ボヘミアン・ラプソディ』が観たくなった♩
投稿元:
レビューを見る
感想
どこか欠けているからこそ温かい。いつかは必ずやってくる夜明け。社会が考える関係でなくても僕らは絆で結ばれている。そこに希望はある。
投稿元:
レビューを見る
私も学生の頃に、快速電車に乗れない、エレベーターが怖い、飛行機もダメ、気分が悪くなったり、トイレに行きたくなったらどうしようって考えがぐるぐるやってきて、その頃病院にはいかなかったけど、10数年前に芸能人が同じような症状でパニック障害と言ってて、そう言う病気だったんだと思って、変に安堵したというか。
自分がダメになってしまう気がしてたので、病名があったことに安堵した。
私自身は今は、そう考えることが勿体無い気がして、落ち着いてはきてる。山添君も好きなことを思い出せて、よかったと思う。それは、藤沢さんの行動力のおかげなんだろうね。
PMSも分かるし、共感できることが多くて、一気に読むことができました。
できれば、もう少し続きが読みたかったなぁ。