紙の本
相変わらずの一気読み
2024/03/06 19:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TAROLEB - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひさびさのルメートル、中編ということもあり、あっという間に読了。相変わらずグイグイ且つ先の見えない展開、でも最後の回収は見事。みあいてりなので内容は説明出来ませんが、子供の殺人というーありがちなストーリーを3部の時代に書き分けて、全く飽きさせない話になってます。お奨め!
紙の本
じわじわと粘りついてくる怖さのミステリー。
2024/01/26 22:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
じわじわと粘りついてくる怖さのミステリー。本作の醍醐味は不幸にも殺人を犯してしまった少年の事件発覚を恐れる苦悩の姿であり、何時、どのような形で事実が発覚するのかである。しかし著者は、事件の真相に気付いた人々がいずれも口を閉ざし、事実は闇に葬られる結末を選んだ。重い十字架を背負ってしまった少年がどのような生き方をするか、それを見極めることで厚生の道もあることを示したかったのであろう。結末の是非に関しては賛否両論あるだろうが、私的には主人公の苦悩を糧として今後も人々の役に立っていくなら罪は許されても良いのではと思えてくる。罪を全て明らかにし断罪することだけが正義と言えるかとの問いかけかな。・・・・・・いろいろと考えさせられる作品でした。
投稿元:
レビューを見る
ピエール・ルメートル安定のイヤミス感。
ラストに分かる、コワルスキー氏と母親の関係性、そして事の全てを知っていたという事実、自身の出生…。
始めに可愛がっていた犬の死、その死に耐えられず意図せず自分を慕っていた子供を殺してしまうシーンは読んでいて胸が苦しくなりました。
エミリーとの事は自業自得すぎて、こればかりは軽率すぎるとしか…絶対に妊娠したやろ…と先が読めました。この事さえなければ、アントワーヌが思い描いた未来に進めただろうに…。
色々後味が悪いですが、おもしろかったです。
投稿元:
レビューを見る
【『その女アレックス』の鬼才ルメートルが描く、戦慄の犯罪文学】6歳の子を殺してしまった少年。遺体を森に隠して罪を逃れたが、人生の歯車は狂い…。仏文学界の鬼才が放つ傑作犯罪サスペンス。
投稿元:
レビューを見る
衝撃のラストが!
ルメートルさん、相変わらず、人生は厳しいんですよ。を突きつけてくる。
前半、あまりにもつらかった。
どうしたら良かったのか。
嘘をついて事故にしてしまえば良かったのか。
最終的に、アントワーヌはどんな人生を送るんだろう。ほっとできるのは、死ぬ時だけかも?
投稿元:
レビューを見る
購入済み
2023.12.17.読了。
ピエールルメートルに出会ったのはもちろん「その女アレックス」でした。内容の詳細は覚えていないけど、衝撃的におもしろかったことだけは忘れようがありません。
そこで、今作の評価。悩む。悩む。むむむ。
あらすじを読んで、文庫化されたら、速攻で買おうと決めてました。ピエールだし。
すっごい期待感しかなかったです。ピエールだし。
題名とあらすじがあるからどんな内容か?は想像がつくけど、だからこそ読みたいわけで。
すごく巧妙でピエールらしくジリジリと責めてきます。誰にでも容易に理解できる心理状態だから、ハラハラドキドキは止まりません。
結末はなんとなーく想像がつくのに、最後はおおっっっ。となりました。
でも、その女アレックスほどの衝撃はないかな。
読了後、解説を斜め読みしていたら、ピエールルメートルのミステリはこの作品が最後になるだろうと。ピエールはもうミステリは書かないと公言していると記載がありました。
なんで?ショック。ピエールルメートルのミステリはクセつよだけど本当に好きだったので残念です。
投稿元:
レビューを見る
一九九九年/二〇一一年/二○一五年
十二歳の少年の偶然の犯罪。彼は時をどう過ごしていくのか。
罪を犯した事実は彼の中から消えることはない。けれど、時は過ぎ彼も成長していく。
そして、彼の知らなかった事実を知ることになる。
その後は??
投稿元:
レビューを見る
小学生、中学生の頃の自分を思い返すと、当時は当然だが未熟で今思い返すと恥ずかしいことばかりある。そんな中で主人公のように事故のような形で人を殺してしまうことが絶対にないと言えるだろうか、そしてあるとしたら、主人公のような人生を歩む可能性もあるのではと思ってしまう。
人間描写が価値観同じ気がして好き
投稿元:
レビューを見る
んんん・・・ミステリーといえばミステリーだけど。。。
ピエール・ルメートル10作目の読了としては、
物足りないかな、正直言って。
投稿元:
レビューを見る
主人公であるアントワーヌの心情が細かく書かれていて、ドキドキがこちらまで伝わってくる
どういう結末になるか気になってどんどん読んでしまう。
そして結末…超びっくり!って感じではないけど、想定外の結末だった。
面白かった。
海外ミステリーは苦手だけど、こちらはとても読みやすい。
投稿元:
レビューを見る
そうよ、あのルメートルよ!と覚悟はできていたはずなのに、またしても絶望の底に叩き落とされました。
プレイステーションを持っていないせいで友達のいない12歳のアントワーヌ。そんな彼に唯一なついていた6歳のレミを故意ではないとはいえ殺してしまった。いつバレるのだろうかと、私たちはアントワーヌと共に緊張を強いられることになります。
しかしバレない。ずっとバレない。その年も、10年以上が経過しても。けれど、バレていなかったわけではないと知ったら。
彼のことは好きになれません。でも、彼がこの先どう生きていくのかは気になる。確かにあの時、あの森で死んだも同然。
投稿元:
レビューを見る
衝動的に犯してしまった少年期の罪。良心の呵責に支配されるその後の人生が刻々と描かれ、読み手を引きこむ。登場人物が大人になっても続いていく小さなコミュニティの中の人間関係。「最後に明らかになる真実」と書くと平凡だが、ここまで引っ張れる力量と明るみに出る話の中身は、さすがルメートルとしか言いようがない。