戦国時代の戦いの新しい視点
2023/10/05 13:48
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史時代小説でよく描かれる戦国時代末期の戦いのありさまを、最新の研究の成果をもとに、事実と思われる点を描き、興味深かった。戦術的に優れた武将の上杉謙信と、戦略的視点に優れた武田信玄との川中島の戦いは、とても納得がいく。また、桶狭間の戦いにおける織田信長の迂回奇襲策は現実にはあり得ないものであり、互いに予期せぬ対象対決の結果、今川義元が討たれたという結果になったという説も、納得がいく。三方ヶ原合戦での信玄の戦略眼も、戦国随一のものだった。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
上杉謙信対武田信玄の戦いの解説がわかりやすかったです。二人はなるほどという戦術だったのですね。それから、関ヶ原。これもわかりやすい解説でした。何故なら、こういう別れ型で、戦いになったかまでわかりました
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<目次>
第1章 川中島の戦い
第2章 桶狭間の戦い
第3章 三方ヶ原の戦い
第4章 長篠の戦い
第5章 関ヶ原の戦い
第6章 大坂の陣
第7章 豊臣秀吉の天下統一過程
<内容>
呉屋さんの本としては、過激さがない穏当な本。様々な学説を淡々と斬っていく。しかし自説はない。第7章の「惣無事令」についても、東日本と西日本で違うという説。
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戦国時代後期の著名な合戦について最新研究動向を紹介する内容。旧来の通説・近年の研究史・現段階における諸説の解説という構成であり、論争を俯瞰的に見ている点で一般向けとして理解しやすい良書だと思う。
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戦国時代の有名なお話、桶狭間の戦いや長篠の戦いで、エポックメイキングな要素はほとんど後世の作り話だという最新の研究者達の論考の紹介本。
まぁ、そんなもんだろうな・・・と思われたものの、こういう(一般人をがっかりさせるような)研究をする人達のモチベーションって何だろうと不思議でならない。
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第一線の現役研究者による合戦に関する最新研究状況。「川中島の戦い」「桶狭間の戦い」「三方ヶ原の戦い」「長篠の戦い」「関ヶ原の戦い」「大坂の陣」という六つの戦いと、「豊臣秀吉の天下統一過程」について解説している。
かつては偽書扱いだった「甲陽軍鑑」の位置付けが変わっている事や、徳富蘇峰の著書が後世に与えた影響の大きさなど、改めて知る事ができた部分が多かった。やはり第一次史料となる書簡等を元に説明されると説得力が違う。
⭐︎は4つ。個人的にはすごく面白いけど、研究書とかに縁が無い人にはちょっとハードル高めかと…。司馬遼太郎の「関ヶ原」「城塞」などと照らし合わせながら読むと無茶苦茶面白そうです(そんな読み方すんのはアンタだけだ)
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サクサク読み進んで、とても面白かった。書籍等で最もメジャーな戦国時代の合戦史が、旧陸軍主導の研究という背景から、最も研究が遅れていた分野であることは、ある意味、新鮮であった。
研究者らで議論されている新説、反論説で戦国合戦をテーマにした新しい筋書きの歴史小説が生まれることを期待したい。
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ドラマなどで有名な戦国時代の合戦の通説に対する近年の研究のレビュー。歴史研究のアプローチがわかって面白い。新しい史料の発見や従前史料のテキストの新解釈や信憑性の再評価により教科書的な記載も大きく変わりうることを実感させてくれる。
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歴史小説等から定説となっている戦国の戦を最新の知見から再評価する。小説と歴史学は全く別物、それぞれの魅力がある。
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