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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一枚の絵から見る、戦前から今に至る時代の移ろいを描いたバイタリティ溢れる作品。
日本最後の空襲の地・秋田県のある一族の歴史を通し、感情や物質が生み出す光と闇を両面から丹念に掬いあげているのが印象的だった。土地を感じる描写も多く、訛りの説明をいれるか否かと、そのタイミングにも巧妙さを感じた。
著者に対するバイアスが少しある所為か、「正しさとは」の問いに昨今の芸能界の問題も透けて見えた気がして、非常に興味深かった。
加藤シゲアキ「第二章」は、今まで以上に目には見えないものに焦点を当てていくのだろうという期待が膨らんだ。
電子書籍
一枚の絵
2024/04/02 23:15
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本で最後の空襲は、折もおり、8/15の未明だった……、すでにポツダム宣言を受諾していた日本を標的にこんな悲劇があったとは。秋田・土崎空襲は、もっと、戦争の悲劇を伝えるため政府は広めていかないとー
紙の本
三世代にわたって描かれるクロニクル
2024/03/23 00:28
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
三世代にわたって描かれるクロニクル。
過去と現代を行ったり来たりするけど
流れが自然で読みやすいです
なれのはてに翻弄される人々の哀しみが
ミステリーの最後に綺麗に整ってほっとする。
電子書籍
展開が雑
2024/03/04 11:06
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投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビの連続ドラマのクライマックスを抜き取った場面をようであきました。
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読みやすいし、のめり込まさせる?文章が素晴らしいと思います。戦争の話も少し出てきますが、メインではないのでサラっと書かれている感じでした
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好みかそうでないかと問われれば好みではないのだけどこれだけの壮大な物語。欲を言えば相関図みたいなのを巻頭につけて欲しかった…それくらい迷子になってしまうので読み進めるのに時間かかった
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「なれのはて」のタイトルのように、すべてのなれのはてを垣間見たような壮絶な作品。ミステリであり、壮大な人々の人生であり、一枚の絵から様々な物語が出来上がりとても面白かった。
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全ての謎が解き明かされ、結末に辿り着いたとき、
思わず泣いてしまった。
たった一枚の無名画家の絵から織り成される物語。
そこから広がる時代背景、人間模様、生きていく意味。
どんどん謎が解けていき、終盤はもう涙を堪えられなかった。
何が悪いのか
戦争なのか
変わっていく人なのか
“なれのはて”という題名も何もかも、加藤シゲアキは天才だ。
また、“テレビ局の報道部”を持って表しているここ最近の暴露騒動にも異議を唱えているであろうと思えるところがあり、考えさせられた。
この作品を読めてよかった。
本当に心から思える本だった。
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本当に素晴らしかった。加藤シゲアキさんの作品は全て読了しているが、この作品は加藤シゲアキさんの力作だと思う。今回も芸能人だからこそ詳しく書くことができる報道についても重要なストーリーの1つである。ミステリーでありながらも戦争の悲惨さも痛感するものだった。中盤から終盤にかけてのストーリーには涙を流してしまうこともあった。土崎空襲のことは全く知らなかったのでとても勉強になった。一枚の絵からここまで壮大なストーリーになるのがすごい。登場人物、そして重要人物が多い作品。タイトルのなれのはてと表紙絵に込められている加藤シゲアキさんの思いは読まないと分からないだろう。物語のキーワードである水芭蕉も花言葉を調べて納得。
読後感も非常に良いので沢山の人に是非読んでもらいたい作品。特に若い世代には読んでもらいたい。そして、メディア化も絶対にして欲しい。
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シゲアキ先生の本は毎回読んでるけど、毎回レベルが上がっていっている気がする。NEWSも20周年イヤーでちゃんと活動していたのにこのクオリティ、2足のわらじを履いてるとは思えない……
本作が全体的に重たく感じられていたのと、たまたま「家族」のことを考えているタイミングと重なったのとでたいへんなスローペースで読むことになってしまった。じゃないとしんどくて堪らなかった。
自閉症児が身内にいるので、みちおの特性が描かれはじめたところでサスペンス面以外の凡そを察したけど、それでも「真相」が気になって最後の方はバーーーッと貪るように読んだ。
まさか私が勉強していたアール・ブリュットの分野(記述はなかったけど描写的にこの領域を表現したかったのではと思う)がテーマのひとつになっていたとは全く思わず……びっくりしたけどそこに着目してくれていたのはなんだか嬉しかった。大ネタバレになっちゃうから大きな声で言えないのが悲しいけど、、、
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1枚の絵画からここまで話が広がっていくとは。
人は地球に還る。
登場人物の関係性が少しややこしかったけれど、複数の視点から語られるパートがあるので段々と理解できた。装丁の石油感も素晴らしい。
直木賞取るんじゃないかな??
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戦争、家族、正しさとは何かを終始問われていた気がします。
死の原因である石油、でも生きるために石油を求めたり。
後半だったこともあり印象に残ったのは「作品に罪はない。全てが罪になってしまうなら、そちらの方が歪んでいる」
本当に、その通りだと思います。言葉にしてくれたことが嬉しい。
それと、恐らく膨大だっただろう資料から、本業アイドルの合間にこの作品を書くのにどれほどの労力を費やしたのだろうかと。人物関係の複雑さと情報量の多さはかなりのものでしたが、上手くまとめられているものだなと、読んでいて純粋に「すごい」という言葉が口をついて出ました。
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オルタネートしか読んだことなくて
ちょっとよくわかんないな
って感想だったから
そんなに期待してなかった
非常に疲れたけど
わりとよかった
なかなか奥深いミステリー
でもほんとにすごく疲れたな
重かったし(物理…
こんな絵に出会ったことはないし
人生とか価値観を変えられるような
そんな何かに出会ったことがないので
いいなぁ…と思うし
出会えるといいなぁ…と思う
よかったけど
消耗が激しいので
星は3つ
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すごい。NEWSの加藤さんが特に好きな訳ではなく、読み始めた彼の本。今までの作品全部読んだけど、加藤シゲアキって何人いるの?って言うくらい、全然違う物語。そして、作品ごとにうまくなっていく(ただの読者の感想です。上からでごめんなさい)。前作も好きだけど、これは重たくて別の意味で好き。都合良すぎる所もあるかもしれないけど、不幸だけの話より私は好き。だって実話じゃないんだからそれで良い。「なれのはて」では、さらに何か大きな賞をとって欲しい!
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1枚の絵を通し謎が解き明かされ、時代を超えて人々が繋がっていく様など、間違いなく素晴らしい作品でした。ラストは感動で、数日間余韻が冷めない状態でした。久しぶりに満足感のある本に出会えたと思っています。