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【あたたかな言葉の中にある懐かしくも淋しい“昭和”】淡々と記された人々の動きに宿る「人間くささ」。優しい眼差しで美しき“昭和”を描き出す。
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今年読んだ中で一番好きな本です。
話が流れるように進んで、時間を忘れて読んでしまう。一つの話の中で、時々別の話をしているのに最後は必ず綺麗にまとまっていて毎回「おお」とか「わあ」「ほお」と呟いてました。
ヒコーキの話はすごく辛かった。
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向田邦子の随筆を読むと、失われた日本の姿がふつふつと目に浮かぶ。中毒のように、時折り向田邦子氏の随筆が読みたくなる。
昔の日本では夜は静かだった。家の軋む音、風や雨音、夜にトイレに行く時は暗闇なか、廊下ごしに外がよく見えていて、お月様も見えていたかもしれない。庭の椿の花が落ちる音が聞こえたかもしれない。
忘れてしまった感情、思い、優しさなど、向田邦子氏の随筆を読むたび、これは僕たちが伝えていかないといけないと思ってしまう。
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「字のない葉書」の、裸足で飛び出した父。「お弁当」の、丼いっぱいの壷漬けを振る舞った、級友の母。その、心をおもうと、胸がふるえるようで、何度読んでも涙が出てくる。
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読んだことのないエッセイもあり、何度も読んだことのあるエッセイもあり、でもすべてが心に響く。もっとたくさん読みたかった。
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向田邦子の文章に触れると「よし、今日もしゃんと生きよう!」と力が湧く。本当に向田さん、ありがとう。本書から外れますが、角田光代さんが文、西加奈子さんが絵を添えた絵本『字のないはがき』(小学館)をまた読みたくなった。