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【葉室文学、最高のブックガイド】キリシタン大名・大友宗麟の臼杵城から長崎の原爆資料館、『苦海浄土』の水俣まで、西国を巡り歩き土地・人・文学を紐解く歴史紀行。
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葉室作品のファンで九州出身の人間からすると、葉室さんが九州各地の埋もれた歴史をわかりやすく耳元で語ってくれる、そんな読後感をもつ本である。
また、自分に残された時間の中で、文章の力を信じ、「書くことがすべて」と表現することをやめなかった葉室のさんの生き様を感じることができる。
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2023/12/30 読了
蜩ノ記を読んだ時にも思ったけど、とても暖かい物語を書く方だなと思った。
人の良さが現れてるというのは、葉室さんのような方を言うんだなぁ、、としみじみ。
すでに亡くなっておられることを知らず、とても残念。
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Ⅳ部からなる、著者晩年の歴史紀行。
Ⅰ部の「西国を歩く」は、司馬遼太郎の『街道をゆく』を意識していたそうだ。それぞれの地に関係ある人物の足跡を訪ね、単元ごとに人物あるいは出来事の解説が編集者によって記されており、著者の関連する小説も紹介されている。
Ⅱ部以降では、石牟礼道子氏や松下竜一氏に触れ、筑豊や水俣など九州人ならではの思いが語られる。
葉室涼子氏による「父と旅」というエッセイも掲載され、巻末には著作一覧が年代別に掲げられて参考になるし、ファンにとっては見逃せない一冊といえよう。