紙の本
おわかれはモーツァルト
2023/12/11 14:13
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
ショパンピアノコンクールで2位の実績を持つ盲目のピアニスト・榊場隆平に災いが降りかかる。榊場はゴロツキのジャーナリストに盲目は嘘ではないかと糾弾され、コンサート会場内でも暴言を吐かれ、精神的に落ち込んでいた。その上、そのジャーナリストが自宅の離れの練習場で殺害され、榊場に容疑を向けられたのであった。榊場は「困ったことがあったら連絡して」との岬洋介の言葉を思い出し、早速連絡を取る。窮状を知った岬が榊場のもとに駆け付け、岬の推理が始まるのだが・・・・・。
岬シリーズは好きな作品と好きではない作品の両方あります。最初から登場している作品については面白いと思う作品は多いのですが、今作品のように半ばから登場するような内容はあまり面白いとは思えないですね。音楽好きには表現の一つ一つに興味を持つのでしょうが、私には想像すらできませんから。その辺りが面白いと言い切れない理由ですね。
紙の本
おわかれはモーツァルト(宝島社文庫)
2024/01/19 20:13
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投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
岬洋介シリーズを今回初めて読みました。ミステリーよりもピアノの競技やコンサートのことがわかり面白いと思いました。自分もピアノを習っていたことがあり納得の内容でした。ミステリーの方は付け足しのような感じです。でも新鮮な感覚で読ませていただきました。
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そうか。
踏み台使わなくても見えるのか。
その感覚がわからない。ピンとこない。
想像はできても、自分のこととして実感するのが難しい。
そして彼らには私の感覚がわからない。
私たちは自分の持つ体で周囲のものごとを認識していて、自分以外の体を使うことができない。
そして想像できるのも、せいぜい自分の頭の中にある範囲だけだ。
岬洋介シリーズ第7作目の本書は、岬がかつてショパンコンクールで競ったピアニストにスポットを当てている。
盲目の天才ピアニスト、榊場(どこかで聞いたことがあるね)。
彼が、母をはじめ支えてくれるマネージャーやプロデューサーたちとともにモーツァルトのみの曲で構成されたリサイタルを準備している最中。
現れたのはあやしげなライター。
某週刊誌に雇われ、記事を書くという。
ライターはあろうことか、実は盲目というのは嘘で話題づくりのために偽装しているのではないか?(これもどこかで聞いた話)という言いがかりをつけてくる。火のないところに煙を立てては相手を強請る、最悪の記者だったのだ。これまでにもその毒牙にかかった芸能人は多く、引退した人はおろか死者まで出ているという。
そんなライターが、彼の練習室で殺されているのが発見され、彼に容疑がかかるが…というストーリー。
岬洋介は中盤過ぎるまで登場せず、話は進んでいく。それも当然、岬は海外公演中なのだ。
リサイタル本番を前に動揺し、延期を余儀なくされるがそれだけで済むのか…。
今回は、あまりびっくりするような仕掛けはなく、中山七里作品としてはすっきりとシンプルだな、という感想。そして中山先生、世の中で話題になったトピックを作品に取り入れるのが巧みである(ただ、時間が経てば"元ネタ"も忘れられていくのであろうが)。
二人が舞台の上で競演するシーンは圧巻。
私は楽器を弾かないので文字で表現されたものからイメージするしかないのだが、いつもの通り演奏シーンの美しさはそれ自体が流れる音楽のようだ。
ピアノ弾けたらいいなあ。
しかし身長に難がある私は指の長さや掌の大きさにもやはり難がある上、超絶不器用人間なのだった。
鍵盤の上で指を操るってどんな感覚なんだろう。
わからないこともまた、想像する楽しさをもたらしてくれるのかもしれない。
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復讐するのに身代わりを立てて自分は罪を逃れようなんて、そーゆー発想をするお巡りさんは徹底的にやっつけないといけないと思う。
そんな犯人の細工にまんまと嵌って身代わりにされた容疑者を責め立てるお巡りさんも同様、徹底的にやっつけないといけないと思う。
ということで、岬洋介は優しすぎるのではないだろうか。
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non tanto ad lib ノンタント アドリブ
~あまり自由でなく~/
ancora amarevole アンコーラ アマレーヴォレ
~一層苦しげに~/
molto dolente モルト ドレンテ
~非常に痛ましげに~/
dorammatico agitato ドラマティコ アジタート
~劇的に引っ掻き回す~/
quieto coda クイエート コーダ
~静かなる終わり~/
エピローグ
ショパン・コンクール 2位に優勝したのは盲目のピアニスト。
殺されたのは彼に絡んでいたフリーライター。
疑われたピアニストを救うのは……
曲を想像し、救い方を想像し、楽しい時間でしたよ ♪♪
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印象に残ったのは、中盤、隆平が才能を持った者がビジネスとして演奏することの責任を自覚する場面と、終盤になってそのプレッシャーについて岬と対話する場面。
重圧といかに付き合うか、才能をどう使うか、人の成長の瞬間をみているよう。
お話の筋からは逸れるが、自分の考えが合っているか間違っているか迷いがちになるので、岬の『それが正しいかどうかは別として、僕はその考えがとても好きなのですよ』
という言葉で肩の力が少し抜けたように感じた。正しい間違っている、ではなく、その考えが好きかどうか、という視点が心地よい。
これまでのシリーズ同様、演奏のシーンを読めば、その曲を聴きたくなり弾きたくなる描きぶり。
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ミステリ
かかった時間 2時間くらい
岬陽介シリーズ。他作品の登場人物も出てきて嬉しくはあるが、トリック?というか事件がわりとお粗末だった。犯人登場シーンですでにオチまで完璧に読めた。
うーん、中山七里、そろそろ卒業かな?
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久しぶりの岬洋介シリーズ!
時間設定は、前作の直後ぐらいかな?友人助けるために、海外ツアー全部キャンセルした後っぽいし。
また、今回も凄いタイミングで(笑)、友人が助けを求めて来るんやけど。
盲目のピアニスト 榊場隆平が、自身にかかった殺人容疑に!
しかし、岬さん、登場して来るのが、遅い〜!もう、半分くらい読んだ辺りから登場やん!
出て来たら、全てを持って行くという、おいしい人やけど。
中山七里さん、最古参のシリーズだけあって、他のシリーズの主人公らもお願いだけで呼び出せるし、さすが!
相変わらず、言葉だけのピアノ演奏なんやけど(小説やから、当たり前か^^;)、凄い演奏を聴いている気分になる。まぁ、実際に聴いても、ちんぷんかんぷんで違いが分からんのやけど。
今回も、友人を助けて、プライベートは良い感じやけど…
岬さんは、これから借金返済に大変そうやけど、続編は、返済後の話になるんかな?(単行本出てるから、悩ましい…)
『与えられた才能は自分のみならず自分以外の人間のために行使すべきだという考えですね。それが正しいかどうかは別として、僕はその考えがとても好きなのですよ。』
どんどん下さい〜!
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他の方も書かれていますが、主人公の岬洋介が登場するのが遅い。終わる頃に登場する。ということで、今作は推理が少なめ。音楽を聴いていないと、作品の大半を占めるモーツァルトの作品解説が全く理解できずに終わってしまう。
犯人は違和感を感じていた人だったので、得意のどんでん返しが無くて残念。岬洋介が友人のSOSに応じて即登場するのには感動する。もっと岬洋介の演奏シーンが読みたかった。
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岬洋介シリーズの第7弾(スピンオフ作品は除く)。
第3弾 ポーランドのワルシャワで開催されるショパンコンクールが
舞台となった「いつでもショパン」が種となっている。
岬洋介がショパンコンクールで出会った、戦友とも言える若き盲目のピアニスト
「榊場隆平」がコンサートツアーを開催するというところから始まる。
若き盲目のピアニストと聞いて、某人物を思い浮かぶ人も
いるでしょう。さらに、数年前の某作曲家の再来と言われた・・・
おっと、そんなオマージュを入れ込んでいるのも見どころ。
初読ではなく単行本ですでに読んでいるので、感想に関しては
つたないが、そちらも読んでください。
2度目ということでの感想は、大まかに覚えていても、思い出しつつ
読んでいて、タイトル回収で(´;ω;`)ウゥゥ。
2023年12月の時点で最新作の第8弾「いまこそガシューウィン」
こちらも第3弾での入賞者が主人公で、岬洋介も絡んでいく物語。
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サイン入りと読むように2冊購入したが単行本も買おうかと迷うくらい面白かった!!
今回の犯人は全く予想がつかなかったなー
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盲目のピアニストの榊場隆平。
そんな彼が、殺人事件の容疑者にされてしまい、そのピンチに、かってショパンコンクールでファイナルに名を連ねた岬洋介が颯爽と登場するというストーリー
物語の中盤になって岬洋介が登場するけど、榊場が最大のピンチに陥った時の登場場面が本当に格好良いと感じました。親友のために、公演スケジュールをキャンセルするって格好良すぎでしょう。
盲目であることは、ハンディでなく大きな武器かもしれませんが、相手の気持ちを踏みにじってお金儲けしようとふる人物に対しては死んでも同情できない。
最後のふたりのビアノ共演は、小説の世界の話かもしれませんが、嬉しいの一言。
音楽で人を救う岬洋介は、やはり格好いいですね。
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こちらもお気に入りの「岬洋介シリーズ」第8弾?♪〜
ねえ、まだあ?岬洋介はまだなの〜?
世界を渡り歩く天才ピアニストが、残り三分の一頁目にやっとこさ、登場!
もう、ずっと待っていたんだからね
途端に読むペースが速まる♪(´ε` )
登場は遅いが、救世主は呼んだら駆けつけるのが速いのさっ=3
彼の人生は、人並外れた数多の才能をほぼ他人を癒やし救うために使っている
殺人事件が起こり、盲目の天才ピアニスト榊場隆平が疑われ事態は難航していたが、彼の登場で空気が一転する
ショパンコンクールで出会った二人の日本人天才ピアニスト
榊場のコンサートに飛び入りでゲスト出演し、二人のアンサンブルに観客も読者も心が躍る♪
「才能とは神様からの贈り物
だから、どう使おうが個人の自由」
そんな言葉を一度でいいから言ってみたい
今回も岬洋介のスケールの大きさに感銘を受けた
やっぱり良いわ(≧∀≦)
でももっと長く貴方と時間を共有したかった!
単なるアイドルを追い求めるようなレビューになってしまった。。。笑
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終わりはどんでん返しではあるが,そこが焦点ではないためあっさりとした内容.どちらかというと,音楽と演奏という五感で感じる芸術を文字でどのように表現するのか,に挑戦するシリーズと捉えられる.
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事件の展開が推理があっさりしている。読後の爽快感も薄い。設定の多くに違和感を感じてしまい、多少流し読み。犯人の犯行理由は理解できるが、犯行場所をなぜそこに?。共感できる登場人物に出会えなかったのが残念。