紙の本
モヤモヤ
2024/03/11 18:51
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投稿者:ママさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みながら、何だか気持ちが悪いというのか、心がモヤモヤするような、不思議な感覚になりました。
普通なのに何処か普通ではないような、何処か違っているような…
不思議な物語でした。
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目次が変わっていて、その章の
あらすじを紹介している
どこかのだれかのある日、ある時の
記録
なんとなく散漫
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名前も知らないどこかに住んでる人たちの暮らし
新幹線で車窓から致死量の住宅街見てるときの気持ち
モディアノっぽい
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誰もが大きな物語の主人公になろうと成功を求め必死に努力するけれど、所詮ひとは時の流れの中に儚く溶け消えてしまうような存在なのかもしれない。けれど、この作品の一つ一つのエピソードに出てくる名もなき登場人物のような、小さな物語の地味な端役だったとしても、誰かと出会い関わり合いそして別れていくなかで、時の流れは確かに組み替えられ、新しい時の流れが作り出されている。時の流れは人を簡単に分解するけれど、他方で、人は時の流れを新たな方向へと導いている。人間と時間の奇妙な関係。時間が主役のこの不思議な物語は、自分のかけがえなさとか個性とかそういうものに執着する人生の虚しさを教えてくれると共に、小さくても豊かな人生がありうることを教えてくれる。素晴らしい作品。
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まず、目次が細かすぎる文章になっていたことに驚いた。面白い予感がした。短編の一つ一つの要約が目次になっていた。本文はとても細かい描写で、淡々と静かに時が流れていた。
最初の短編〈一年一組一番と二組一番は、長雨の夏に渡り廊下のそばの植え込みできのこを発見し、卒業して二年後に再会したあと、十年経って、二十年経って、まだ会えていない話〉は、目次から私の好きな感じだった。ふとした出会いから、付き合いが永遠に続くわけではない。でも何年か過ぎたときに、思いもかけないところで見かけたり、別の繋がり方で消息を知ったりする。どこかできっと、こんなことがあるよねと思うような物語だった。
一日のうちにあらゆる場所で色々なことがある。それが、時間とともに変わっていきながら、月日が経っていってるんだということを味わえた。当たり前のことなのだけれど、時の流れを感じる時間を客観的にもてるのは、いい時間だった。図書館本なのだけれど、手元に置きたい1冊になった。
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過去現在未来をつなぐ短編集。
現在残っている建物、写真、書物などは、過去を生きた人の物語でもある。最近、現在もある場所に、過去生きたの人々の残像を描いた絵画を見たことがあって、それを小説化したような作品だと思った。
オチがしっかりめではない短編集なので、途中で諦めかけたけど読んで良かった。
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あの日あの時にあの場所で
大切に思っていた人と過ごした
何気ない日常があり
ただすれ違っただけの人がいたことを
振り返ってみる
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諸行無常がテーマのものを探していたらこちらをお勧めされた。
不思議な一冊。とりたててドラマチックなシーンはなく、淡々と事は起こり、動いていく。
終わるもの、形を変えて続いていくもの。
色々な人が話に出てくるけど、この本の主役は時間そのものだという印象。
そんな本を今まで読んだ事がなかったので、新鮮だった。
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ただそこにそのひとが、そのひとたちがいて、その瞬間を過ごし、それは過ぎて行った、その場所が今もここにあり、おそらくこれからもある、といういとなみと時間のこと。とても静かでシンプルで、不思議な奥行きと読後感がありました。わたしには幸福な感触でした。
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読み進めるのに非常に力のいる作品。
起きていることは大きいのに、ひとつひとつが淡々としている。ただし表現が緻密なので休む暇が無い。とっても眠くなる。
テーマは変遷。良い時も悪い時も、それも誰にとっての良し悪しなのかもありつつ移り変わる空間を細かく描写している。
これは皮肉でもなんでもなく、この本が面白いと思える人に会って話を聞いてみたいと思う。なかなかの感性だと思う。個人的にはこうした、毒にも薬にもならない作品を現時点では評価が出来ない。
わからぬ。
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これはとても良い小説群だ。短編小説とも、ショートショートとも形容しがたいお話が34篇含まれていて、一日一話ずつ読んできた。どの話も、実際にあった、と言われれば納得できるようなかすかなリアリティがあって、まあとにかくすごく良い。よかったら、皆さんも読んでみてください。最近の高騰する文庫本にしてはだいぶお安くてお買い得ですし。
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淡々と人だけが通り過ぎていく。そこにいたかもしれない人、それを生きたかもしれない人生。
これだけの物語が集まっているのだからひとつくらいはリンクするものがあってもいいのに、と思ってしまったけれど、これはもっと静謐な作品なのだ。
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一編8ページ程度の短いお話が約30。
何年経っても場所はあり続ける。
その場所にある建物と人々を時代とともに交代させながら…。綿々と続く時間の物語。おもしろかった。
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長いタイトルを読んで、短い本文を読むという不思議な体験。一行毎に進む時間に、小説家のプロットを読んでいるような気分。