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  3. にゃっつさんのレビュー一覧

にゃっつさんのレビュー一覧

投稿者:にゃっつ

63 件中 16 件~ 30 件を表示

紙の本宮沢賢治の食卓 続 (コミック)

2020/12/04 08:09

歴史は動かさなかったけれど

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「アメニモマケズ」。この詩はあまりにも有名で、誰もが知っている童話作家の一面を持つ宮沢賢治さん。
しかし、彼の人生が捧げられたのは、寒さにうちひしがれる岩手の農民の生活向上であったことを今さらながらに知りました。
この作品は宮沢賢治さんの食生活を軸に彼の人生を俯瞰した、名手魚の目三太先生のシリーズ完結編。
前巻で描ききれなかったエピソードを集めています。
裕福な家庭に育ちながら、それに背を向けて困難な道に立ち向かう生活が丁寧に描かれています。
「銀河鉄道の夜」、「風の又三郎」、「注文の多い料理店」など、名前や梗概を知っているだけで読んだ気になっていた自分がひどく恥ずかしくなる。
まさに人間「宮沢賢治」を描いた秀作であると言える。
さて、あなたは読後、「銀河鉄道の夜」を手に取るのだろうか。
それとも、三ツ矢サイダーと蕎麦を食べに走るのだろうか。

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紙の本熱源

2020/12/02 08:03

北の大地に思いを馳せて

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小学校の頃、札幌から釧路に引っ越しをした。
札幌は雪が多いが、釧路は氷の街だと言われた。
確かに行ってみると、冬場は家からほど近い海岸に巨大な氷の塊が無数に押し寄せていた。
冬場の体育の授業は校庭に作られたスケートリンクでのスケート。
札幌でスキーに閉口していたのに、今度はスケートである。
まるまると肥えた私にはどちらも苦手というより苦行であった。
それでも短い春から夏は、家の前の春採湖周辺や、市街地まで冒険が出来たものであった。
その中で不思議な記憶は「チャランケチャシ」というアイヌとの戦いの時の砦跡であった。
学校ではアイヌと仲良く開拓民は力を合わせて釧路の街を築き上げました。と教えてもらったのに、なぜ戦ったのかな?と不思議だったのを覚えている。
さて、この作品。
明治時代に虐げられたアイヌ民族の戦いの光芒である。
日本人(和人)に騙され、搾取されつづけた誇り高い民族アイヌの歴史の一面が活写されている。
どうして彼らの価値観をここまでねじ曲げなければならなかったのか。
日本人として私は日本人であることに誇りを持っているが、父祖のしたことは罪悪でしかなかったのではないか、と考えてしまう。
アメリカ開拓期の先住民族虐殺に等しい行為ではなかったのだろうか。
こうして私の興味はアメリカ先住民族の歴史へと移って行くのである。

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紙の本MINIATURE TRIP IN JAPAN

2020/11/29 09:09

楽しい箱庭細工

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コロナ禍でお家時間が増えたので、家庭内工作を楽しむ人が増えて、DIYブームであるそうな。
かく申す私も工作、お絵描き大好きで。
昔から、Nゲージのジオラマやプラモデルのジオラマを作って悦に入っていた。
ところが、数年前朝ドラの「ひょっこ」を眺めていたら、オープニングの画面に驚き。
桑田佳祐の歌ばかりに気を取られていたら、昭和中期の都市と田園の風景がただ者ではなかった。
生活用品を使って、田園風景や都市の景観が作られているのである。
これを発見した時は、驚くより先に笑ってしまった。
一昔前に焦点をずらして実風景をミニチュアに見せる写真が話題になったが、これはその逆。
日常生活用品を駆使して、風景を作り出す手法。
驚きであった。

おそらくはそのオープニングに関わったであろうその人の写真集がこの作品。
個展や展覧会も頻繁に開かれているようで、実物をご覧になった方も多いだろう。
しかしながら、実物は生活用品であるだけに小さい。
だからこうして写真に収めるのがもっとも感動的な表現であると思うのだが。
この写真集は無駄なキャプションが多く、読み進める(眺め進める)といささか興が醒めてくる。
奇をてらいすぎて、素材の良さを活かしきれていないのである。
着想もいいのだが、なぜこの表現方法で外国人に日本文化を伝える?
他に方法があるでしょ!
と突っ込まざるを得ない。
優れた写真は説明不要だとつくづく思った。

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紙の本よのなかルールブック メシが食える大人になる!

2020/11/26 09:00

自分を振り返る

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60歳で定年を迎え、雇用を継続していただき2年が経った。
自分では年齢を感じることはあまりないのだが、はたから見れば十分に年寄りだと、同居人は手厳しい。
じゃあ、毎日見てるから気づかないけど、君もばあさんなのか、と反論したいがやめておく。
確かに、毎日使うコンビニの店員に対する態度。
勤務先の年下の上司や同僚に接する姿。
客観的に見れば、「じじい」の尊大さが鼻につくことに愕然とする。
そんなときに手にしたのが、この本。
筆者はなんとなく胡散臭いのであるが、内容はふむふむと頷けることばかり。
これは子供向けの本ではなく、易しく書かれた大人へのメッセージ。
読み進む内に、これもできていない。あれもできていないと突き当たり。大変恥ずかしい自分が居ることに気づくだろう。
子供にと購入した大人はまず自分が読んでから、渡さなければいけないだろう。
聞けば続刊が発行されたという。
この本の中の50のテーマでも多すぎると思うのに、まだ足りないのだろうか。
新撰組副長土方歳三は局中法度を定めるに当たり、70だったか80の案を考えて考え抜いた末に6ヶ条に絞ったという。
数より中身が大切じゃある。

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紙の本メイドの手帖 最低賃金でトイレを掃除し「書くこと」で自らを救ったシングルマザーの物語

2020/11/25 10:59

トイレの神様はいない国

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毎朝、朝のおつとめが終わると、便器の前にうずくまって掃除をする。
家では、ゴロゴロしている粗大ゴミ同居人と家人には言われているが、トイレの掃除だけは自分で毎日毎朝、する。
日本人に取ってトイレは神様の宿る場所の一つと考えられており、私も激しくそう思う。
だから人のトイレ、公共のトイレはきれいに使うように心がけている。
おそらくは大多数の日本人がそう思い、そう心がけていると私は思う。
最初、この本を手に取ったとき、ほんとの「ハウスメイド」(お手伝いさんくらいの意味か)の物語で、雇い主のゴシップや嫌がらせ満載の内容だろうと思っていた。
しかし、読み進めると、「メイド」とは個人宅の個人的清掃人であることがわかってくる。
メイドとして、シングルマザーとして働く筆者の必死の日常が淡々と切々と描かれている。
1,000円に満たない時給で、ガソリン代自腹で広い範囲を走って掃除に悪戦苦闘する様子は、悲惨を通り越して、滑稽ですらある。
どうしてこんな困難な仕事を続けなければならないのか。スーパーやコンビニの店員にはなれないのか。会社組織の企業の清掃員にはなれないのか。
これは人種差別なのかな、と思い筆者のプロフィールを検索してみると、コロコロとした白人女性で、人種による差別ではなさそうだった。
この辺の出口の探し方が、SNSであるところが極めて現代的であるが、社会福祉が無造作に誰をも救うものではないことも思い知らされる。
その制度すら知らずに苦しんでいる人の方が多いようである。
と、色々考えさせられたが、一番驚いたのは、アメリカ人が自分のトイレ(浴室を含む場合が多いが)の掃除を自分でしないのだということである。
なんちゅう国や。

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紙の本竜宮城と七夕さま

2020/11/24 08:38

安定保証のエッセイ

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大ファンであるところの浅田次郎先生のエッセイである。
某航空会社の機内誌に連載されているエッセイをまとめたもので、私は某航空会社の体質が好かないので、絶対に乗らないので、こうして文庫で読めるのは幸せ。
わたし山本一力先生同様、取材で世界を駆け巡っておられ、その旅行記が中心であるが、はずれがない。
どのエッセイも「なるほど」「確かに」「そうなんだ」と思わずにはいられない。
おそらくは人知れず呻吟しながら原稿用紙の升目を埋めておられるのだろうが、読者から見れば、軽妙洒脱、天衣無縫。
本当に素晴らしいお方であると、存在することに感謝するばかりである。

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紙の本ひとり酒の時間イイネ!

2020/11/20 08:42

寂しくたって

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だいわ文庫で、大好きなショージ先生のアンソロジーが発行されはじめた。
これはお酒、ことに「ひとりで呑む酒」にテーマを求めたもの。
執筆作品は膨大であるにしても、ショージ先生はよほど「ひとり酒」に憧れておられるようだ。
けれども、それをすると「ああ、あの人は付き合ってくれる人がいない寂しい人なんだ」と人目を気にして踏み切れない。
そんな先生の妄想の展開がオモチロイ。
酒ではなく、話に酔える佳作集である。
私?
モチロン、この本片手に串カツやでひとり呑む、孤独なおじさんです。
早くこの世界へどうぞ、いらっしゃい!

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紙の本石ノ森章太郎のマンガ家入門

2020/11/19 08:51

天才のテキスト

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最近は漫画家のスタジオにカメラが入り、制作風景が見られるようになり、極めて興味深い。
ちばてつや先生の回を拝見したが、まさに感動的であった。
今ではコミックの制作は分業化されているようであるが、ストーリーを作り、主線を描くのはひとりである。(もちろん編集者という心強い味方もいるのだが)
黎明期、漫画家はひとりで机に向かい、作品をひとりで仕上げていた。
そのひとりが、巨星石ノ森章太郎先生である。
この人が若くして書き下ろしたのが、本作「漫画家入門」である。
いま読み返しても、新しい。
この人の数々の作品はこういった思考で生み出されたのか、と驚く。
早くに逝きすぎです。
先生。

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紙の本右向け〜っ、左!! 人と同じでなくっていいじゃない。自分らしく行こう!

2020/11/17 08:59

懐かしい

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ものごころつく頃にはテレビがあった世代である。62歳。
とはいえ、ブラウン管の白黒テレビ。
そのブラウン管中の私のアイドルは松島トモ子、うつみみどり、そして水森亜土でありました。
(どうでもいいけど、このレビュー欄、よくフリーズしませんか)
その水森亜土。
いつもガラスに両手で鮮やかにイラストを書き上げていき、私はドキドキしながら観ていたものだ。
テレビで見なくなって久しいが、この本でその後の様子、それまでの様子を知ることが出来た。
日本橋の今昔や、まだ現役で劇団活動をされていることを知ることが出来た。
古き良き昭和のノスタルジーと言ってしまえばそれまでであるが。
読んで損はない、爽やかな一冊である。

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紙の本知らないと恥をかく50歳からのマナー

2020/11/14 09:09

知識の再確認

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コロナで冠婚葬祭はおろか、会食の機会も激減してしまったが。
自宅勤務の無聊をかこっていたときにこの本を手にした。
丸善で店頭受け取りしたが、女性店員に思いっきり軽蔑の視線を向けられたが。
そりゃそうだね。
60歳過ぎでこんな本を買うとは、今までなにしとったんや、と思われて当然。
こらえて、読みましたが、幸いなことに私が常識として来たことばかりでした。
存外、まともに生きてきているなぁ、と安心した一冊でした。

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紙の本お腹召しませ 改版 新装版

2020/11/13 08:42

うーん…。

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巨匠浅田次郎先生の短編集。
幕末の武家のドタバタを語り手(先生)の祖父からの聞き語りという手法で描いている。
昭和の戦後生まれの先生の祖父が幕末を知っているということは、侍の時代もそう遠い話ではないと思い至る。
どの作品もまあまあの読後感であるが、巨匠の得意技、号泣の作品は少ない。
「女仇討ち」くらいである。
全体的に、ああ、そうですか。という感じ。

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電子書籍太陽の季節

2020/11/11 08:49

優雅な時代もあった

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自分が生まれる前の社会の様相を小説で読める。
というのは小説ならではのありがたさである。
しかし、それが遠い中国であったり、平安京の時代であったりするのと、自分の親の青春時代の話であるのとではかなり様子が異なると思う。
この作品は、泰斗石原慎太郎のデビュー作。
昭和30年代の世相を切り取っているという。
主人公は大学生なのか高校生なのかよくわからんが、エスカレーター式名門校の高校生であるらしい。
その裕福な家庭に育つお坊ちゃんのわがまま生活を深刻に描いている。
今の時代から見てもかなり派手に遊んでおられる。
恋人のかわいそうな結末に呆れて本を置くことになったが。
主人公の名前にあやかって自分の名前がつけられたと知って、唖然。
だからこんな人間になっちゃったぁ、と親を恨む(笑)

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紙の本漫画「獺祭」の挑戦 山奥から世界へ

2020/11/10 08:47

良質なプロパガンダ

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ご存知「獺祭」の現在に至るまでの歴史である。
原料米を極限まで磨き上げて、醸す大吟醸を作り上げたばかりか、日本酒造りの神とも言える「杜氏」を否定して、厳格な管理の元に年中仕込むという日本酒の革命を起こした会社、旭酒造。
この会社の歴史をビジネスコミックの巨匠 弘兼憲史が描いておもしろくないはずがない。
読売新聞の歴史の証言者のコラムで知って、読んでみたのだが、はずれではなかった。
去っていった杜氏、従来からの酒造りをしている人たちから見ればどうなのか、と考えてしまうが、業界から異端児扱いされていることを逆手に取って(酒だけに)頑張っていることは評価されるだろう。
島耕作のスピンアウトのような気もしないでもなかった。私だけ?

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雑誌田舎暮らしの本 2020年 10月号 [雑誌]

2020/11/09 14:01

想像の楽しさを楽しむ

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リモートワークが増えて来て、田舎暮らしが注目される昨今。
田舎で暮らすための物件や、活動方法などを紹介する月刊ムックであるらしい。
様々な土地の物件や暮らしが紹介されていて、見ているだけでも楽しい。
だが、築60年を経た古家を果たして自力で改装できるのか。
若い人はそれなりに少ない人生の荷物を投げ捨てればなんとかなるでしょうね。
でも年を経て、明日もわからないわが身では、到底実現出来ないだろうと諦める。
どんな人生指南書も口をそろえて忠告する。
「定年してから家を売って田舎に引っ越してはいけない」と。
わしもそう思う(激しく頷く)
若い人、楽しんでね。
わしが若かったら、島根県に行くなぁ。

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紙の本世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア大陸横断2万キロ

2020/11/09 13:53

ひととき旅の空へ

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ハワイに行くと帰ってから10日は自宅待機させられるらしい。
旅行もままならない世の中である。
Go to travelでちんまり国内旅行をするのも良いが、JTBのカウンターは予約制で長蛇の列となれば。
「アームチェアトラベル」を決め込むほかなさそうである。
「アームチェアトラベル」と言えば、まず思い浮かぶのは「阿房列車」であるが、いささか時代が隔たりすぎていて、旅の夢もかき立てられにくい。
そこで見つけたのが、この「最悪~」。
ユーラシア大陸の東の端から西の極みまで一筆書きで列車の旅をしようという、大冒険。
入国審査を待つ間に襲う激しい尿意と戦う様や、ディナーが毎晩カップラーメンであったりする様は、思わず笑ってしまう。
豪華列車のパッケージツアーではない、のろのろ運転の寝台列車の旅。
いまでは豪華列車の代名詞になった寝台列車だが、まだ普通の庶民の足であることも確からしい。
走り出すかどうかも定かでない列車を乗り継ぐ旅は、自分ではごめんと思うが、他人の不幸なら楽しい。
読み終えたとき、烈しく旅にでたいと思う作品であります。

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