magoichiさんのレビュー一覧
投稿者:magoichi
紙の本
紙の本影がゆく
2019/11/12 21:39
魅力的なキャラクター多し
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少年忍者と師でもあり育ての親でもある腕利きの忍者、他にも魅力的な登場人物が多いが、残念ながら各々の掘り下げが不十分で消化不良。
筋立ても複数の追っ手から追われる展開ながら、それが伏線足り得ずストーリーが薄っぺらい。
次回に期待したい。
紙の本
紙の本毒舌うさぎ先生のがんばらない貯金レッスン
2018/10/29 14:15
成果が出るかはあなた次第
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家計簿をつけるものの、特に振り返りや改善は無く、数字の記載よりその日あった出来事の方が充実しており、もはや家計簿か日記か判らない。
本は漫画しか読まない。
そんな嫁に恐る恐る渡してみたら「絵が好き」と言ってましたが以降お互い話題にしていません。
基本的な事を判りやすく書いてあり良いと思ったのですが。我が家の家計に改善が見られなくても著書ならびに著者に非は有りません。
成果が出るかはあなた次第なので。
紙の本
紙の本信長の原理 上
2020/11/07 19:58
鬱屈した信長の精神が自然界に真理を求める
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働き蟻は常に何割かがサボってる。という自然科学の論文があった。ビジネス書などでも組織論として取り上げられたが、著者も恐らく着想はそこだろう。
凡人社長なら悩みつつ、日々目の前の課題に紛れるのだが、信長はそれを病的なまでに追求する。
紙の本
紙の本盤上の向日葵 上
2020/11/07 18:43
上巻は前フリ
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殺人事件のキーワードが将棋の駒。駒の行方を追う刑事の足跡と、天才棋士の生い立ちの邂逅が前後し、ストーリーが進む。
上巻はほぼ伏線。準備運動。
下巻に期待しつつお付き合い。
紙の本
紙の本讐雨 改版 新装版
2020/11/07 18:37
著者の出世作 長期シリーズ
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雪虫の衝撃は今も記憶にある。
以降、鳴沢了の孤独や焦燥、揺るがぬ正義を堪能してきた。今回久しぶりの鳴沢の活躍であったが偏屈っぷりは相変わらず魅力的ではあったが、ストーリーは疑問符が付く。
まさかこの人物が犯人サイド?それでは当たり前すぎないか?がまさかのそのまんま。
しかも主犯の動機の設定、以前に原リョウだったか東直己が使ってたのでは?
紙の本
紙の本火怨 北の燿星アテルイ 下
2020/09/19 13:05
田村麻呂で状況改善
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正義の敵役坂上田村麻呂が登場、上巻の薄っぺらい敵役からの変更で物語は深まる。
上巻の、主要キャラクターは絶対死なないルールも撤廃され、緊張感も高まる。
ただ、中央国家から異国扱いを受けた程の、蝦夷達の暮らしや文化が描かれず、その部分は非常に残念。
作者が東北の方というのもあり、描写次第でもっと臨場感も出て物語に入り込めたと思うのだが。
紙の本
紙の本ノン・サラブレッド
2020/08/09 20:04
馬の描写が良い
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一方の主役であるホーリーシャークの描写は秀逸、そしてその馬が活躍するレースシーンは熱戦を間近で見るような熱量を感じる。
それに比べると、謎を追う部分は盛り上がりに欠け、血統書の所在や、当初の伏線であった「事件」の真実は正直肩透かし。
馬のドラマに特化した物語の方がよかったのでは?
紙の本
紙の本あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続
2020/07/20 21:52
ヒロイン交代は成功するか?
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傷つけ傷ついたヒロインが、人の心の闇に寄り添う。当初の設定からのズレは、ヒロインの心が救済されたから。
喜ばしい反面、物語の聞き手としての存在感は、薄れつつあった。とは言え、次の聞き手が満場一致で、諸手を挙げて迎えられる雰囲気も感じない。
そこは人物造形の名手、宮部みゆきの手腕を信じろという事か。答えは次を待つしか無いが、物語自体は、過去作品程に緊迫感を感じなかった。
紙の本
紙の本父吉田茂
2020/05/19 14:54
ブルジョワを恨むなら読んではいけない
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戦後復興期の日本でGHQと対峙した吉田茂の娘であり、麻生太郎衆議院議員の母、和子氏。
戦前は外交官の娘として、戦後は母に変わりファーストレディとして、間近で見た吉田茂の人となりを、明るいお上品な文章で記しておられる。
その生活ぶりは庶民からはどこか浮世離れしていて、麻生さんの人柄もさもありなんと言ったところ。
特筆すべき内容は無いが、あの時代のホームドラマとして気楽に鑑賞するなら楽しい。
紙の本
紙の本北条早雲 2 悪人覚醒篇
2020/05/19 14:37
悪人は出てきません
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登場人物みんな良い人。シリーズを通した敵役らしき人物も登場するが、今のところ乱暴者の範疇に収まり壮大な物語の敵役には物足りない。
仲間も相変わらず単に良いやつばかり。
悪人覚醒とのサブタイトルはいかがなものか?
このシリーズは装丁に惹かれてついつい手に取ってしまうが、ここまでとするかもう一冊行くか悩みどころ。
紙の本
紙の本北条早雲 1 青雲飛翔篇
2020/05/19 14:15
自称悪人だが良い人すぎて
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軍配者シリーズと同じ世界観の歴史ファンタジー。
早雲を題材にした小説は何冊か読んだ。勿論興味深い人物ではあるが、本作品では悪人を自称するものの、実にところは慈悲深い良い人と彼を慕う気の良い仲間たちとの、ライトな青春譚。
読み応えの面では物足りない。まあそれが軍配者シリーズの持ち味なのだが。
紙の本
紙の本テミスの剣
2020/02/21 15:46
クライマックス前に犯人の目星が…
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警察と検察、裁判所、弁護士、そしてメディアそれぞれの痛いところを突く批判眼には納得。
しかしながら、中盤からクライマックス前にかけて、犯人の目星がついてしまい、まさかのその人が犯人だったという結論に肩透かしされた気分。
初めて読んだ作家でもあり、もう一冊読んでから判断しようと思う。
紙の本
紙の本この世の春 下
2019/12/22 11:02
貫禄の完結編
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冗長になりがちな謎解きパートを、今まで第三者からその存在を語られるが、一度も読者の前に姿を現さなかった、被害者と加害者親子のそれぞれの正室に一人語りさせる。
事件の真相とともに今は別の道を歩む事になった夫への思いを、本書のヒロインに語る。ヒロインが婚家から離縁された設定はこのためだったのか。
退屈させません。
紙の本
紙の本走る奴なんて馬鹿だと思ってた
2019/12/06 13:56
ゆるーいランニングエッセイ
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一念発起した中年男のランニングつれづれ話し。
走った距離やタイム、道中のコンディション等々、走らない人には全く無駄な情報に、同世代の中年ランナーはいちいち反応して、焦燥感を募らせたりホッとしたり。
地図上でコースを夢想したりといったランナーにありがちなエピソード満載。
怪我で走れない期間の息抜きにピッタリ。