uruudukiさんのレビュー一覧
投稿者:uruuduki
紙の本
![ぼく](https://img.honto.jp/item/1/f8f7ef/75/110/31361701_1.jpg)
紙の本ぼく
2022/03/15 16:41
「ぼく」という子は?
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「ぼく」という子はどんな子だろう?
大人なら――「孤独」に捕まった人だろうか?
好きなのに、好きな人たちがすり抜けて行くみたいに虚しくなる――。
澄んだ絵の中の「ぼく」が、居ながら、背景のどこにも居ないように感じるのは、私だけだろうか?
「死」が怖くないと言うとしても、人は落ちる時も、大きな音にも恐怖を覚える。何かにぶつかる時、反射で避けようとする。
法医学の本を読んで思うのは、自死がけして美しくないということ。
あれやこれやを思えば思うほど、詩の数語に「ぼく」の寂しさを感じた。
紙の本
![歴史手帳2022年版](https://img.honto.jp/item/1/f8f7ef/75/110/31194857_1.jpg)
紙の本歴史手帳2022年版
2021/11/08 14:55
手帳を用意する頃
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予約して購入を、と考えていたら、既に発刊されていた。
毎年、新しいこの「歴史手帳」を開いた時に、まずすることが有る。とくに、今年のように首相が変わった時には興味津々で見る。
どこまで首相の名前が載っているだろうか?といった野次馬根性が先立つのだ。
世間には、歴代の首相を記憶している方もいらっしゃるが、残念ながら覚える気が無いのか覚えない人間にとっては、並んだ首相の名前は「歴史」なのだ。
手持無沙汰になった時、この手帳ほど資料が有ると、没頭するのに丁度いい。
歴代首相も、そんな時にはいい暇つぶしの相手になる。
電子書籍おうちで楽しむための アフタヌーンティーLESSON プロが教える「心満たすお茶会」のコツ
2021/06/10 15:46
様々な紅茶――。
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最近は色々な紅茶が買えるようになって、楽しいなと思っていたら、農園の名前で売っている茶葉を見つけて、産地はどこなのだろう?となった。農園の名前までは、見る習慣が無かったのだ。
コーヒーは、店の人に農園による特徴などを聞いて選んでいたというのに、紅茶は、産地やメーカーの確認をしながら、農園まではいっていなかった。
ここにきて、立て続けに紅茶の本を何冊か購入したが、やはり紅茶も農園の名前が載るようになってきていた。
紅茶も、名も無い人達が生産をしているのではない。生産農家の名前が出て評価されるように、変わってきているということだろうか?
紙の本
![悪夢の棲む家 ゴースト・ハント 上](https://img.honto.jp/item/1/f8f7ef/75/110/01052296_1.jpg)
紙の本悪夢の棲む家 ゴースト・ハント 上
2021/03/25 08:22
ゴーストハント、再び。
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ゴーストハントのシリーズが、順次再刊されているので、これもまた出るだろうかと期待している。今はまだ買えないので――。
一旦シリーズが終わって、残念だなって思っていたら、新たな話が上下巻続きで出て、一気読みした。
ただ……、もしかして、準メンバーになるのかな?といった頑固一徹?な人物も出てきて面白かったのに、この後が無い。
もっとも、背景に超能力ブーム有りではないかと思うので、少し雰囲気が今風ではないし、これで完結なのかな?
2021/01/08 18:01
文で読んでも、漫画で読んでも……
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源氏物語の中で、どう読んでも好きになれない話が、この「末摘花」だ。
女性の容姿に、これほど残酷な話が有るだろうかと。
身分は申し分なくても、後ろ盾を失えば生活がままならなくなるのが当時の女性の身の上でも、この話ほど痛ましく感じる話は無い。そこには世間知らずで、命婦にさえ小馬鹿にされながら、そうと気が付かないのか、気付こうとしないのか定かでない「末摘花」の幼さが有るように思う。
そんな、美貌に恵まれない「末摘花」を絵で見るのは、光源氏と戯れる紫の上の絵が有るだけに、元の話を書いた紫式部の作者としての残酷な描写を想像してしまう。
紙の本
![日出処の天子 1 完全版 (MFコミックス)](https://img.honto.jp/item/1/f8f7ef/75/110/27765949_1.jpg)
紙の本日出処の天子 1 完全版 (MFコミックス)
2020/12/20 23:43
聖徳太子
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何故に現在購入が出来ない本の案内が来るのか謎だが、これが「BL」の括りだと知って、正直驚いた。
山岸涼子さんの描いた、別解釈の歴史漫画という括りで捉えていたので――。
いつの時代も政争は有るし、それが悲劇を生むが、諡号「聖徳太子」が生きた時代は、負ければ存在すら消されかねなかったようだ。歴史に名が残っても、負けた人の人となりは正確には伝わらない。歴史は勝者によって紡がれると聞いたことが有る。
その中で聖徳太子は扱いが違う。実在したかどうかさえ定かでないと、現代では問われる。何が人を捉えて離さないのか。
だが、この山岸涼子さんの「日出処の天子」全巻を読んで、改めて魅力的だなと思ったのは確か。
紙の本、全7巻で一万円以上になるコミックだから少し尻込みするが、やはりまた購入できるようになることを願う。
電子書籍【期間限定 試し読み増量版 閲覧期限2020年12月24日】異世界失格 1
2020/12/16 14:51
怖いもの見たさ
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下手なホラーよりも怖いわwww
半分行ってしまっている太宰の絵が前から気にはなっていた。ただ、重いだろうなぁと、敬遠気味に二、三歩間を取っていた。
そんな異世界に落ちた太宰への興味に、とうとう「ちょっと覗いてみようか……」と負けたww。
異世界ファンタジーなんだが、シュールだなぁ。
そちらの世界でまで心中相手を探すとは、恐るべし。それに、どっから出てくる紙巻煙草に睡眠薬の大瓶と中身の錠剤。
やっぱり、太宰は話のタネになる。
2020/12/11 14:11
おやおや、こんな話だったのか!
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タイトルと表紙から、○○一刻みたいな話なんだろうな、とずっと思っていました。
だったら、いつか気が向いたら読もうかな、なんて考えていたのを、少々読んでみるかと重い腰を上げていざ読んでみたら――。
いやぁ、面白い。
設定は有りがちかな?なんて読み出したのが、つい引き込まれて、気が付いたら2巻目の終わりまで行っていた。
恋愛漫画は似たり寄ったり、金太郎飴みたいだな、なんて思うことが間々有るが、同じようでいて話のテンポ、外し所など、いい具合にリードされてつい嵌ってしまった。
これは続きも読んでみたいかも……。
2020/11/19 09:56
原作に沿った第一巻
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そうだった!
久し振りに「陰陽師」を読んで、この一巻は夢枕獏さんの原作からあまり離れていなかったのを思い出した。この先読んでいくに従い、気が付けば「岡野玲子さんの陰陽師」に紛れ込んで行くので、読み直して新鮮に思った。
それにつけても、幼い晴明の利発さ。もっと読みたかったかも……。以前、紙の方で全巻読んだ時にも残念に思っていたっけ……。
考えながら読んでいて、今さらながら凄いと言えるのは、時代考証じゃないだろうか?
童水干の晴明、唐衣の式神、舞楽の装束、源野博雅の武官姿。汗衫などの有職文様や建物など――。相当調べられたと、以前読んだ記憶が有るが、やっぱり凄い!
電子書籍涙雨とセレナーデ(1)
2020/10/02 15:03
夢、もしくはタイムスリップ
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夢の中で何かが起きるという話は、ありがちな導入部だ。だが、そこから先は、小説のような話の運びで、「ふむふむ」と読んでしまった。
現代の方が地味な普通の話で、飛んだ先の時代の話も、まあ時代が時代ならなという話で、地味だなと思いながら、二つの違う時代が合わさると話に引き込まれるのだ。
しかも、一巻を読み終わって「ん?」となったのが、絶叫が全く無かったという点。
驚いたら叫ぶ、何か感情的になったら叫ぶといったコミックの定番かなと思っていただけに、これはなかなか新鮮だ。
もっとも、家の中に使用人がうようよしているのに、何かといえば大声を上げるのには違和感が有るので、個人的感想では、いいと思う。
ただ、タイムスリップは矛盾との勝負なのでこの先どうなるやら、興味がある。
紙の本
![道は開ける 文庫版](https://img.honto.jp/item/1/f8f7ef/75/110/27636306_1.jpg)
紙の本道は開ける 文庫版
2020/09/03 16:32
「道」を求める
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カーネギーの本と言えば、最近は「人を動かす」の方が読まれているのだろうか?
それだけ、人との関係で悩みが多いのだろうか。時代の変化だろうか?
疑問と共に「道は開ける」を探した。
以前は、この「道は開ける」の方が、先に目に止まる所に有ったはず。
そうして、この文庫版の「道は開ける」を見つけた。
もう百年以上になるのだ。生きるのは、いつの時代も道を求める行為なのだろうか?
景気が良くても、悪くても、悩みは尽きないということなのだろう。
社会に出てじきに、仕事に行き詰った時に読んでいた本の一冊だ。その時点で、すでに社会的背景は違ったが、なぜか、この本を読んでいてアメリカに憧れを抱いた。
「アメリカンドリーム」という言葉、自己実現が夢でないように思った。
閉塞感が漂う現代を乗り越える「道」を求めて、再読したい本だろう。
電子書籍暦と占い 秘められた数学的思考
2020/08/16 15:22
数学の専門家から見た占い
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この本の初版は1982年だと思います。紙の本を所有していながら、これで2冊目を購入しましたので、間違いはないかと思います。
ところでこの本は、意外と難解です。何回読んでも、数学的アプローチの部分で、数学の参考書が欲しくなります。おそらく数学の得意な方なら面白いに違いないのですが、何分ここ何年も、必要最小限しか数学と関係を持ってこなかったので、さぁーてどうしようか……、といった状況なのです。
ですが、この本は「占い」という点だけでなく、暦に記されている月の名称など、別の面でもとても使い勝手がいいのです。むしろ、そちらの方が欲しくて、過去には購入し、本の山の中から引っ張り出すのが厄介で電子書籍でも購入をしたので。
ですから、もし知らずに、一般の占いの本だと思って読まれたら、困惑するかも知れません。そのかわり、普通ではなかなかお目に掛かれない、雑学的内容も多いので、それだけでも楽しめます。
ただ一つ、永田先生が既に逝去されているのが残念ですが、こういった本を探すと、必ず出てくるので、改めていい本なのだなあと思います。
紙の本
![ギリシア・ローマ神話 付 インド・北欧神話 改版](https://img.honto.jp/item/1/f8f7ef/75/110/00128892_1.jpg)
紙の本ギリシア・ローマ神話 付 インド・北欧神話 改版
2020/07/09 12:11
西洋版、昔話
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子供も読まないのかな?
昔話、神話を今は子供も読まないのかな?と疑問を感じていたら、案外ライトノベルや小説やコミックの中に潜んでいる。ただ、それが、神話や昔話から出たアイデアなのだと気が付いているかどうか――。
個人的な話になるが、そもそもこのブルフィンチの本を読むことになった原因は、西洋文学が理解出来なかったことに有る。随所に引用が有って、出典が分からないと、何を読んでいるのかさっぱり意味不明なのだ。
最小限、聖書、シェイクスピア、ギリシャ・ローマ神話、ギリシャ悲劇くらいは読んでいないと、読んでいる物が面白くない。理解以前に日本語に翻訳をされていても、外国語の音をカタカナで書かれたのを読んでいるだけと同じなのだ。
日本の小説などでも、古事記や源氏物語、そうでなくても、かぐや姫や桃太郎などの昔話を知らないと分からないなどあるが、あれと同じなのだ。
ところで、このギリシャ神話だが、ブルフィンチ以外も何種類か読んでみたが、ブルフィンチ版が一番分かり易かった。翻訳も良かったのだろう。
電子書籍【全1-2セット】死者の書
2020/06/25 13:04
折口信夫の世界
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「死者の書」と名付けられた書を他にも目にしているが、これは、そういった物とは違う世界だ。
有名なところでは、エジプト、チベットなど。
どれも人々の信仰と根深く密接につながっている。一方で、この折口信夫の原作は、民俗学者としての折口氏ならではの話だ。単なる小説としては読めない話だ。
その話を漫画にとみて、購入をして、読み始めは、どうなのかと足探りをするような不安が有ったが、丁寧に話が扱われていて、絵も線描きのような無駄のないのがとても話に合っているのを感じた。いかに大切に描かれたか感じる本でした。
電子書籍モンテ=クリスト伯(1)
2020/06/02 13:43
懐かしい
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この扉絵は、おそらく紙の本の頃と変わっていないと思う。だから、懐かしくなった。自分の本として購入し、本格的に全巻を通して読み始めた頃を思い出したからだ。
アレクサンドル・デュマと言えば、「三銃士」も有るが、わたしはこの「モンテ=クリスト伯」の方が好きだ。こちらの方が、思い入れが有るからかも知れない。
人生の絶頂にいて、一気に全てを奪われるエドモン・ダンテスがどのようにして復讐をして行くか。時代を背景に、理不尽な状況から復活し、人生を取り戻そうとする様子は、抜粋版ではない完全版の方がやはり重みがあった。
冒険小説のドキドキ感と、復讐を誓い、誓いながら苦悩するエドモン・ダンテスの心情が、華やかな社交界の情景とともに、思い出される。
さて、もう一度読みたいが、紙の本は、本をぎっしり詰め込んだ段ボールのどれに入っているのだろう、トホホ。
それはともかく、実際には歴史上の人物ではないが、歴史的背景はほぼそのままで、デュマの他の作品とともに、世界史の勉強の助けになったのは確かだと思う。
電子書籍で再度購入をしたいかも……と思う本の一つだ。