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ころりさんのレビュー一覧

投稿者:ころり

40 件中 16 件~ 30 件を表示

紙の本海も暮れきる

2003/12/12 08:10

愚かでしかいられない哀しさ孤独と寂寥の果てに尾崎放哉の小説

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「逃亡」を描かせたら世界一、の吉村昭先生の書かれた尾崎放哉の小説です。咳をしても一人、いれものが無い両手で受ける、などの名句を残した尾崎放哉ですが、実生活では、東京帝国大学法学部卒のエリートながら、後半生を妻を捨てての放浪の生活を送るまでに身を落とした人でありました。本書は放哉が小豆島の南郷庵に住み着いて亡くなるまでを、実に鮮やかに描き出した秀作であります。放哉の結核末期症状の描写は、著者本人が若き日に結核との闘病生活を送られたこともあり、凄惨でヴィヴィッドであります。
尾崎放哉はおそらく駄目な人であったのでしょう。駄目で駄目でどうしようもない人だったのだと思う。資料を元にして書かれた本書のエピソードの中には唖然とさせられること多々であったが、しかし、憎めない人なのだ。愚かでしかいられない放哉の哀しみは、人生の中で少しでも、孤独や寂寥や社会のつれなさや不均衡な愛の配分に嘆いたことのある人であれば、心の底の澱の中に同種のものを見出しうるのではないかと思う。放哉に近づくのに、尾崎放哉句集、尾崎放哉随筆書簡、とともに本書は格好の小説だ。
近々小豆島の放哉の句碑を訪れようと思う。

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大量の情報が詰まっています。お薦めだよ。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

400P弱の本に、非常に多くの情報が詰め込まれています。古文、漢文の情報や、著名な作家の情報など、写真や絵をふんだんに使っておりまして、二三例をあげるといたしますと、小林多喜二さんの枕元に集まる人々の写真であるとか、阿部公房先生の、芸術家としか形容ができない、もう少し積極的に申し上げるならば、芸術家でなければこの写真はヤバいだろ、という顔写真であるとか、非常にビジュアルな国語百科なわけです。小生の心の詩人、小生に心の詩人にされて大層迷惑だろうとは思いますが、ま、当のご本人はずいぶん昔に他界されておりますので、そこのところは勘弁していただくと言うことで、えーっと何でしたか? そう、立原道造さんですね、も半ページ使ってとりあげられておりまして、非常に嬉しく思った次第であります。
毎度のことながら論点のつかみにくい「書評」とあいなりましたが、これは、お薦め、でございます。それが言いたかった!

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紙の本オイラーの贈物

2003/12/30 05:26

吉田武の贈物

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「虚数の情緒」にはいささかの抵抗を覚えたころりであったが、本書には惜しみない賞賛を送りたい。学術書、数式満載の数学書を文庫で、という試み。文字が小さいという声も聞こえてくるが、小拙には素晴らしい取り組みだと思えた。オイラーの公式を理解するのに必要な数学を、学校教育の分野分けとは一線を画して教える本書は、これから学問を身につけようという、全ての、文理を問わず全ての若者に読まれるべきだと思う。

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正史派も、演義派も、必携だよ

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三国志マニアのみなさん、御待たせ致しました。三国志新聞の新版ですよ。ここしばらく古本屋での入手に限られていた逸品が新しくなって再登場です。「三国志を編年体で」というところから一歩進んで、一年を見開き2Pの新聞形式でまとめあげるという、この居酒屋トークから浮かんできたような斬新なアイデア! すばらしい本ですよ、みなさん。さて、小拙がだらだら前書き書いていても仕方がござらぬ故いくつか記事を引用してみましょう。

「良書案内 乱世必携の書 孫子 全十三編 孫武・著/曹操・編注」
「Who's Who うわさのふたり 関羽 張飛」
「袁術の我田引水 予言書はかくのごとく解読された」
「孫権軍リストラを実行」
「特派員レポート 五斗米道の教祖と信者」などなど。
そうなの、こだわってるの、すごく。袁術の我田引水なんて核爆。
さて新聞には写真が載ってるわけですが、本書も写真が満載。三国志の写真をどうやって?と思った方、そこのあなた! いやはや、中国のドラマの写真を借用しているようです。まるで光栄ゲーム三国志Vのような仕事ですね。しかし夏侯惇の、矢が当たった瞬間(!)など、面白い写真も満載です。周瑜の「すけこまし」な顔立ちも笑いを誘います。

ふた昔前、三国志と言えば吉川英治三国志でした(今でもそうでは?)
ひと昔前、三国志と言えば横山光輝漫画三国志でした(今でもそうでは?)
そして、今ぁ!三国志と言えば、三国志新聞!!(でもないか?)
御買い求めください。

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世界につながるネットワーク

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突然だがでかい本である。一番最初の印象はそれだ。内容と関係ないけどちょっと予想外だったので。

さて。我が輩のコンピューターの用途はおおよそ二つに限られる。ウェブサイト徘徊とEメール文通。つまり我が輩がコンピューターを使うとき、それはおおよそネットワークの利用ということになる。窓外に陽の眩しい夏の日、それは突然に湧き起こった問いであった。「はて、このEメールはどうやってドイツのヨハネスのもとへ、そしてまた我が輩のもとへ返りくる?」 当然考えても分かるわけがない。我が輩はネットワークに関して、全くの無知であるからだ。疑問は不安を呼び、不安は我が輩を苛立たせた。一刻も早く、光へ(?) 早速検索してみる。そこで、見つけたのが本書である。
「絶対わかる」ほう、ほんとだろうな?と呟きつつ中身を見てみる。あら、図がいっぱい。我が輩は極めて単純明快なある基準を入門書(特に科学の)に対して持っている。それは、図が沢山かつ分かりやすいこと。本書の図はきれいで分かりやすい。もうそれが全てと言っても過言ではない。要点を抑えて図を作成してもらえれば、それだけでなんとなく分かっちゃうものなのだ。我が輩は莞爾としつつ楽しんで学ぶことができた。我が輩、ほんとに何も知らなかったのね。でも、もうどうやって我が輩のEメールがイタリアのマリーナのもとに届くのか分かっちゃったよ、うふふ。

さてさて。おふざけが過ぎたのでまじめに。本書は日経NETWORKの特集をかいつまんでまとめたものだと思います、日経NETWORKを読んでいませんので定かではありませんが。つまりそれを読んでる方には既知の事柄が列記されているに過ぎないと思います。ですから本書は私のようなど素人に向けてまとめられているものでしょう。本書は私が知りたかったことの大半がカバーされています(目次参照)。上記のようにともかく図がきれいで分かりやすいです。ほとんど予備知識がなくても読める本だと思います。絶対わかる、の書名に偽りなしと思います。

目次
Part0 これがネットワーク攻略の必勝ルート
   図解:ネットワーク攻略の必勝ルート
Part1 電子メールとWebブラウザを探る
   電子メールを解剖せよ
   超図解:Webブラウザの仕事
Part2 20の需要キーワードを押さえる
   基本がわかる10大技術
   基礎を固める10大技術
Part3 ネットワークの主役、IPとLANを知る
   IPアドレス、初めの一歩
   ネットワークの基本!LANとIPの関係を解く
   LANスイッチの正しい理解
   LAN配線にチャレンジしよう
   ネット・トラブルの原因を探す
Part4 超入門イラストで学ぶコンピューター・ネットの基礎知識

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日本が誇る名匠、溝口健二

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溝口健二は紛れもなく日本を代表する映画監督である。黒澤、小津と並んで三大巨匠と呼ばれる男だ。映画史上に不朽の足跡を残した、ロシアが生んだ20世紀最大の映像詩人、アンドレイ・タルコフスキーも、黒澤と共に溝口を高く評価していた。そんな偉大な芸術家溝口健二であるが、現在その知名度はそれほど高くない。映画好きを自称する若者でも、黒澤、小津まではかろうじて知っていても、溝口は知らないという者も多い。溝口映画に心酔した小生はそんな現実を悲しみつつも、溝口のことをより知りたく本書を購入した次第だ。

なんて男だ、溝口健二。
噂に聞き及んでいたが、これほどとは。その芸術に対する真摯を通り越して、パラノイックなまでの姿勢。それが数々の「逸話」を残したのね。雨月物語の撮影中、赤ん坊にキレてこの発言。「このガキ頭悪いな。なんとかしてください」。なんて人だ! しかし、誤解しないで欲しい。溝口は映画を愛していたんだ。完璧な表現への希求が人中に比す者がないほどに熱していたのだ。本書を読みこめば読みこむほど、芸術家溝口への思いは増すばかりだ。溝口健二の映画に惚れ込んだ人もそうでない人も、まだ見ていないあなたも是非ご一読を。

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岡田節人先生の歩まれし道

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岡田節人(ときんど)博士は、日本の発生学を代表する生物学者である。日本の生物学の学生の内、発生学を志すもので、岡田博士を知らぬ者などおるまい、というほどのお方である。小生も一度だけ、博士が館長を務めておられた(現在は名誉顧問)JT生命誌研究館でお話を伺ったことがあります。トカゲのデザインのTシャツを颯爽と着こなしておいでであった(博士のファッションは密かに有名だ)。本書はそんな偉大な発生学者岡田節人博士の公私にわたる研究生活を自ら語られている本です。博士の研究と発生学の発展とがバランス良く語られていて、すいすいと読めてしまう。数々のエピソードも面白い。小生など影響を受けてキューンの’動物学のテキストを購入してしまった程だ。小生は生物学を学んでいるから読みやすいということもあろうが、岡田博士の独特の語り口は読むものを魅了せずにはいないだろう。本書を、生物学を学ぶ方にはもちろん、生物学研究についてご存知のない方にもお薦めしたい。

目次

はじめに

第一部 生物学事始め

キーワードは「文明開化」 古い商家のこぼんさん ハイカラ趣味としての科 学 猪名川の蝶たち 京都の虫・六甲の虫 生き物に手を加える 再生するプロメテウスの肝臓 再生を調べた人、見た人 プラナリア−この愛すべき不死の動物 動物学の七十年を教科書で見る

第二部 形づくりに魅せられて

最後の生気論は発生研究から なぜ発生学であったか 胚−育ち行く生の姿 デビューは幸運 イモリへの思い入れ 実を結ぶ日は見ずとも 戦乱のなかの科学者−二十世紀を象徴する大逃避行

第三部 生きた細胞の発見

私誌の変遷期 イモリの腫瘍−今もユニークなテーマ 洋行−死語で語るべき話 オカダケン 気弱な還元主義 細胞を飼う なじむ、なじまない、それが鍵だ 始まりは草深きスコットランド ゲーテから遺伝子まで 再生の驚異を生む細胞の本性 細胞の分化、この非経済的策戦 しなやかさを還元する いわゆるクローン技術とのかかわり

第四部 生物学の変遷をふりかえる

生物多様性(再)登場 モデル生物だけには頼れない? 三河の国 科学のコンサート・ホール 私にとっての音楽 音楽に聴く生命誌 生物学はだらしないか?−多様と普遍のはざまで モーガンのアンビバレンス 進化と個体発生をつなぐ エボ・デボ生物学の世界 からだの設計図の進化

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紙の本さらば国分寺書店のオババ

2003/08/23 05:21

デビュー作に外れなし

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

デビュー作、作家やアーティストやミュージシャンが、初めて世に問う作品。
そこにはそれまでの下積みの苦労や、迸る才能の閃光がある。
たまにその閃光が、一回性の爆発でしかなく、その後が線香花火のように先細りになる方もいらっしゃいますけど。われわれは哀愁をこめて、そういう方を「一発屋」と呼ぶわけです。

もとい(こほん)。
で、椎名誠のデビュー作です。単行本の解説だったか他の書物でしたか失念いたしましたけれども、本書は青少年への読書の勧めみたいなものを書いてくれと頼まれて書いたらしい。ご冗談でしょう、椎名さん…。
本書は、エキセントリックとも言えるタイトル通りの、椎名誠言いたい放題の書です。鋭い観察眼から抉り出されるアヤシさを爆笑しながら読み進めること請け合い。この作品には昭和軽薄体などと名づけられる椎名誠の独特の世界のエッセンスが詰まっています。椎名誠好きな方はもちろん(もう読んでいますかな?)、そうでない方にも是非お薦めしたい。また本書を含めて、初期三部作とされる、「かつをぶしの時代なのだ」と「気分はだぼだぼソース」も合わせてお薦めです!

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良い参考書ですが

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

他の方の書評にあるように、総合的に良くできた参考書だと思います。とりわけ、発音指導は秀逸。初めの一冊として文句ないと思いますけれども、敢えて気になった点をあげてみたいと思います。
まず、本書一冊だけで初級文法の全てをカバーできません(動詞現在形の活用まで)。著者も「はじめに」で書いてますけどね。巻末に本書の次のステップになる参考書を載せてもらえたら、非常に助かったと思います。
次に、他の参考書と大きく異なって、本書では挨拶の表現などをまとめて記載していません。僕のようななんちゃって語学学習者は、挨拶表現をまず覚えて悦に入るので(君だけだろ? というつっこみは勘弁)、その点少し残念に思いました。
そして、付録のCDですが、著者のナレーションは果たして必要だったのでしょうか? その分もっとフランス語を吹き込んでいただけたら良かったと思います。
最後に、数字の読み方が100まで紹介してありますけれども、100以降はどう読むのかな?と疑問に思いました。少し中途半端だったような気がします。
散々文句言ってからでなんですが、発音のチェックなどで愛用してます。いい本だと思います。

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紙の本切腹 日本人の責任の取り方

2003/08/18 08:36

武士の死、切腹

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書は、武士の切腹について、広範な資料を元に論じられています。
サブタイトルには「日本人の責任の取り方」とありますが、
実際「おわりに」で若干語られているに過ぎません。
お腹いっぱいになるほど、武士の切腹について語られています。
著者は武士の切腹の全体像を上手く伝えていると思います。
私にとって驚きであったのは、本書の第三章でも取り上げられているように、
なんとも些細なことで切腹をさせられた武士の存在でした。
覚えずお腹をさすってしまいましたが。

切腹に関する本として本書は読みやすくかつ十分な内容を備えていると思いますが、武士の切腹に限られています。
切腹そのものの研究として、本書でも言及されていますが、
千葉徳爾氏の「日本人はなぜ切腹するのか」がお薦めです。

目次
はじめに 四百三十一人の切腹絵巻
第一章 ハラキリ略史
第二章 罪と罰と切腹
第三章 なんとも切ない切腹
第四章 御家騒動と切腹
第五章 藩主と家臣 切腹に潜む臣の道
おわりに くり返される切腹

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紙の本高校生のための経済学入門

2003/09/17 13:40

分かりやすい経済学

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

小生はまだ大学院生として社会に出るのを遅らせ、そのモラトリアムの時期を研究と称するものに浪費する生活を送っているけれども、ひとたび社会に出れば今まで知らぬ存ぜぬで通してきた政治経済などの基礎知識が激しく必要になるものだよ、と幾人かの社会人の友人などに示唆されて、それではあまり泰然ともしておられぬということで経済学の基礎など余暇に学んでみようと考えた。とにかく分かりやすいものが良いということで本書を手にしてみた。実は本書のはしがきで著者は、本書は高校生に経済学の初歩を学んでもらうつもりで書かれたが、社会人になってからの方が経済に対する問題知識が強いだろうと書かれている。つまり、本書は高校生でも分かるやさしさで、それより広範な読者層を意図してもいるようだ。小生もおそらくターゲット読者層に含まれるであろう。
さて内容であるが、やはり分かりやすい。高校生のための、と銘打つからには分かりやすさを旨としよう、という意図がみえる。ただ少々言葉が優しすぎるようなきらいはなくはないけれど。テレビや新聞の大きな経済ニュースがある程度理解できるようにはなると思う。基礎的なことをきっちりと説明してあって、例えば需要供給曲線などの説明も勘所を押さえた説明で理解しやすい。
天下の日本経済新聞の書評にあるように、社会人一年生(もしくは未だにモラトリアムのあなた! 僕か)にお薦めです。

目次
序章 経済学を学ぶ前に
第一章 需要と供給の決まり方
第二章 市場メカニズムの魅力
第三章 なぜ政府が必要なのか
第四章 経済全体の動きをつかむ
第五章 お金の回り方を探る
第六章 税金と財政のあり方を考える

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紙の本純米酒を極める

2003/08/30 08:53

日本酒造への愛が満ちてる!

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著者はなんでも「酒造界の生き字引的存在」だそうで、日本酒造界と日本酒への愛が満ちあふれた方のようです。著者はいささかしつこく(失礼)そして厳しく日本酒造の現状を憂えておられます。「日本酒とは純米酒のことである」、このキーワードをもとに、日本酒の未来のために読者を啓蒙せんとの思い切迫であります。日本酒に対する正しい知識を持って、本当に美味しい良いお酒を求めることが、消費者である我々の為になる。それが著者のメッセージであると思います。飲もうよ、ほんとのお酒。なんちゃって。
冗談はさておき、著者の熱いメッセージ以外にも、日本酒の造り方などの基礎知識も学べますし(巻末には日本酒用語解説もあります)、美味しい日本酒のいただき方なども紹介してあります。盛りだくさんの新書です。日本酒に興味のある方、是非一度手にとってみてください。

目次
はじめに
第一章 日本酒とは純米酒のことである
第二章 純米酒に対する誤解
第三章 純米吟醸酒を燗にして飲む
第四章 米とつくりの重要性
第五章 酵母の命が酒の強さを生む
第六章 誰が日本酒をダメにするのか
第七章 良い酒販店、飲食店の見分け方
第八章 上原流「きき酒」指南
あとがき
日本酒用語解説
蔵・酒販店リスト

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紙の本世界の思想史 新装 下

2003/08/27 10:04

思想史の教科書下

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下巻は、ロック、バークリ、ヒュームに始まって、ハイデガーまで取り上げられています。どうも著者はカントがお好きなようで、カントには多めにページが割かれています。

目次
第四部 中世末期からカントまでの哲学
第三章 啓蒙時代の哲学
第四章 カント
第五部 十九世紀および二十世紀の哲学
概説
第一章 ロマン主義およびドイツ観念論
第二章 実証主義、唯物論、マルクス主義
第三章 ショーペンハウアーとニーチェ
第四章 傍系の流れ−カントに対する批判的反省
第五章 二十世紀哲学の主要な方向

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紙の本世界の思想史 新装 上

2003/08/27 09:57

思想史の教科書上

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この上下2冊の単行本で、思想史をカバーできるはずがないでしょう。
しかし、こういった入門書から入ること無しに、鬱蒼と茂る思想史の密林に分け入るのは難しかろうと思います。本書は主要な思想家を取り上げて、なるべく客観的にその思想を(さらりと)伝えていると思います。教科書的な一冊として目を通しておいて損はないと思います。

目次
第一部 東洋の哲学
第一章 古代インド哲学
第二章 古代中国の哲学
第二部 ギリシア哲学
概説−主要な時代
第一章 ソフィスト出現までのソクラテス以前の哲学
第二章 ギリシア哲学の隆盛期
第三章 アリストテレス以後のギリシア・ローマ哲学
第三部 中世哲学
概説−キリスト教の誕生 時代の区分
第一章 恐怖哲学の時代
第二章 スコラ哲学
第四部 中世末期からカントまでの哲学
第一章 ルネサンス時代ならびに宗教改革時代の哲学
第二章 バロック時代における三大哲学体系

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文豪の作品を楽しむ

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言わずと知れた、明治の文豪、森鴎外の作品集である。この価格で12編の作品を楽しめる、文庫ならではであろう。鴎外の筆力は言うに及ばない。必読、である。

一つ気にかかったこと。それは本文が現代仮名づかいに改められていることである。こういうところで楽をしてはいかんと思う。一見些末なところから、文化は退廃するのだ。

収録作品
舞姫
妄想

かのように
阿部一族
護持院原の敵討
山椒太夫
魚玄機
じいさんばあさん
高瀬舟
寒山拾得
都甲太兵衛

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