書評王子さんのレビュー一覧
投稿者:書評王子
紙の本検証福島原発事故・記者会見 1 東電・政府は何を隠したのか
2012/01/26 10:35
本当に「直ちに影響はない」のか?
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「直ちに影響はない」「直ちに影響はない」と言い続けた政府。
その言葉を受けて、移動しなかった福島県民。
福島県のみならず、東京でまで高濃度の放射能が検出されているという現状。
現在、とりあえずこういった状況にとどまっているが、この状況で安全なのか?
なぜこのような状況にとどまったのか?
原発事故後の政府、東電、保安院の会見を系列を追って並べ、
誰がどの発言をしたか、という流れをフリーランスのジャーナリストだからこそ、
隠すところなく書いた重要な本です。
今も重要ですが、これから先、何十年にわたり責任の所在を追求するのに、
必要になる本になるはずです。
紙の本赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド 0歳からのネンネトレーニング
2012/01/25 20:31
赤ちゃんという別の生き物
10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
赤ん坊を寝かしつけるとき、親は自分と赤ん坊が同じだと思っているため、
なんで寝ないんだ?なんでぐずるんだ?と腹を立て、
またそのことによって、ノイローゼになっていってりします。
この本を読み、赤ん坊は大人とは違うのだ、
違うライフサイクルと睡眠導入があるのだ、と分かると、
今までの寝かしつける苦労が嘘のように解決され、
解決までいかなくとも、赤ちゃんという未知の生き物への理解が深まり、
親としても余裕が生まれます。
新米パパママにおすすめの一冊です。
2012/01/25 20:21
ドラマとは違った色気ある彼女が見られる写真集
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「金八先生」「世界の中心で、愛をさけぶ」「秘密」など、
数々のドラマで、真面目な生徒や清楚な役を演じることの多い、
本仮屋ユイカの最新写真集。
今までのイメージから脱却を図ろうとしているのか、
薄着や下着姿の大人びた色気ある写真が多い。
清楚な彼女を知る者は嬉しい驚きがある一冊。
紙の本尼さんはつらいよ
2012/01/25 19:02
等身大の尼さんがわかる面白い本
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
京都大学で仏教の研究もしていた学者でもある尼僧の作者が、
尼寺の真相に迫ったエッセイ的な本です。
仏教界は強い男尊女卑社会であったり、
男僧に迫られる尼僧がいたり、
高潔と思われる尼僧が一般社会と変わらぬ、
女同士のドロドロとした人間関係を持っていたりするという。
尼寺の実際を尼僧本人が書いたというのが、
当然ながら抜群のリアリティと説得力があり、非常に楽しめます。
紙の本あんぽん 孫正義伝
2012/01/25 18:50
孫さんのダークサイドにも迫る珍しい本
7人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
抜群の行動力と演説力、かわいらしい笑顔を持つ、
カリスマ経営者・孫正義。
氏の輝かしい経歴を追った本やテレビ番組は山ほどあるが、
ダークサイドにまで触れ、
清濁併せ呑む、人間・孫正義として描いた本は、
ほとんどなかったのではなかろうか?
綺麗事だけでは成功をつかめない。
成功者になるにはどんな道を歩んできたのか。
余すことなく、切り込んだ迫真の書。
紙の本政治家の殺し方
2012/01/25 18:41
被害者の視点でマスコミ報道の怖さが分かる本
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
39歳の若さで横浜市長になり、一躍時の人になった中田宏。
若いエネルギーと行動力により、
市民ならず、国民の支持まで得るに至った。
が、女性スキャンダル報道により、汚名を着せられ、
その退職へと追いやられる。
その汚名を晴らすべく、裁判と向き合い、すべて勝訴。
身の潔白を晴らすに至ったのだが、失ったものはあまりに大きかった。
マスコミの捏造により、人生を狂わされる怖さを、
被害者本人が語った迫真の書。
マスコミ報道のあり方を見つめ直すいいきっかけとなります。
紙の本みさおとふくまる
2012/01/25 18:32
今の日本だから見たくなる写真集
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
写真家の伊原美代子が、
12年の長期にわたり、みさおおばあちゃんを撮影した写真集。
途中、子猫との出会いがあり、
みさおおばちゃんは「すべてまるく福におさめるように」と、
ふくまると名付ける。
それから、みさおおばあちゃんとふくまるの生活が始まる。
みさおおばあちゃんは農業をしていて、
ふくまるとともに毎日畑仕事に出かける。
春、夏、秋、冬、とみさおおばあちゃんを通して見た、
日本に四季、自然は本当に美しく、豊かだ。
震災、原発事故の後に見ると、
本当に大切なものは、未来に残すべきものは、など、
深く考えさせられます。
紙の本HUNTER×HUNTER総集編Treasure 1 ハンター試験
2012/01/25 18:01
HUNTER×HUNTERの原点!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
再アニメ化に伴い、発売された、
「HUNTER×HUNTER」の総集編!
ゴンの旅立ち、レオリオ、クラピカ、キルアとの出会い、
過酷を極めるハンター試験が描かている。
週刊少年ジャンプでの連載も再開され、
およそ10年ぶりにレオリオが再登場した。
そのレオリオの初登場シーンを読み返すと、
連載の楽しさが倍増すること間違いなし。
紙の本ビブリア古書堂の事件手帖 1−2 栞子さんと謎めく日常
2012/01/25 17:12
出てくる本が読みたくなる本
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
三上延の大人気作「ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち」の続編です。
前作では漱石、太宰と有名作品を扱っていましたが、
今回は、
アントニ・バジェス『時計仕掛けのオレンジ』
福田定一『名言随筆サラリーマン』
坂口三千代『クラクラ日記』
足塚不二雄『UTOPIA最後の世界大戦』
とかなりマニアックな本を扱い、
その作品から、流れるエピソードが深く楽しく引き込まれます。
栞子と大輔の関係も、前作よりグっと深まり、
そのことで、物語の軸が多層になり、
より楽しめる作品になったのではないでしょうか。
第三弾への期待も高まる一冊です。
紙の本はやく名探偵になりたい
2012/01/25 16:58
「烏賊川市シリーズ」もう遂に第五弾!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
東川篤哉の「烏賊川市シリーズ」も第五弾に突入!
今作品は、短篇集の体裁なので、
軽く読むことができ、移動時間などの読書に最適です。
短篇集ということで、トリックが話の中心を占め、
鵜飼と流平のお馴染みの掛け合いや、
キャラクターの掘り下げはやや浅くなっていますが、
その分、スピード感を伴い、一気読みできます。
「烏賊川市シリーズ」の新たな1ページを味わえること請け合い。
2012/01/25 16:43
「謎解きはディナーのあとで」を漫画で楽しむ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
大人気推理小説「謎解きはディナーのあとで」を、
漫画化したのが、この作品です。
小説版を読み、自分の中でイメージができている方が読むと、
こんな顔だったのかと、楽しめるかもしれません。
櫻井翔、北川景子によるドラマ版もありましたが、
個人的に櫻井翔はやや幼すぎて、ピンときませんでしたが、
もっと大人っぽいダンディーな執事像を思い描いていた方には、
この漫画版のほうがしっくりくるかもしれません。
小説版、ドラマ版が好きな人にも楽しめる一冊です。
2012/01/25 16:37
「謎解きはディナーのあとで」のあとで
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
櫻井翔、北川景子主演でドラマ化もされ、
人気を誇る東川篤哉の「謎解きはディナーのあとで」の続編。
前作のお嬢様と執事のキャラクターによる謎解きが、
インパクトが強かっただけに、そのインパクトは弱いかもしれません。
謎も前作ほどの意外性はないかもしれません。
しかし、お嬢様と執事のキャラは健在で、
二人が好きな人ならば、文句なく楽しめる一冊です。
若干お嬢様の高飛車ぶりがパワーダウンしたのは寂しくもあり。
2012/01/25 15:30
大いなる転換点
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
マンガ大賞も受賞した言わずと知れた、
ヤマザキマリの超話題作。
ゴールデンウィークには阿部寛と上戸彩主演による、
映画かも控えていて、さらに話題沸騰中!
この第四巻は人気作にも関わらず、
作風を大きく転換し、今後の方向性を示しています。
第三巻までは、お決まりの登場人物によるお決まりのパターンがあり、
言わばお約束的な笑い、楽しみがあったのですが、
そこを逸脱し、長編的なストーリーに切り替えています。
既存のファンがどういう反応を示すか、楽しみな第四巻です。
紙の本透明人間⇄再出発
2012/01/25 14:33
「透明」の美しいコラボレーション
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
詩人・谷郁雄と写真家・青山裕企が組んだ、
コラボレート写真詩集。
透明人間をテーマにした谷邦雄の詩が透明な紙に印刷され、
その下に、テーマに沿った青山裕企の写真が重なる、
という今までにない詩集&写真集の形式で、
今までにない詩体験&写真体験ができる。
こういったアートの相乗効果は面白く、
これからもこういった新しいジャンルの試みを期待。