ブックキュレーターhonto編集員
初心者にオススメしたい日本美術の奥深い魅力が楽しめるようになる本
日本美術というと「もののあはれ」「わびさび」などと評される地味なイメージや、教科書的で堅苦しいイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。「ジャポニズム」という言葉が世界中を駆けめぐる今だからこそ、日本古来の美を知り、日本美術の奥深い魅力を味わってみませんか?日本美術の初心者でも楽しめる本をご紹介します。
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日本美術を見る眼 東と西の出会い 増補
高階 秀爾(著)
西洋美術史の権威として有名な東京大学文学部名誉教授の著者が、「西洋絵画にはない、日本絵画ならではの美」を紹介した一冊。西洋絵画と日本絵画の芸術的な違いだけでなく、日本人と西洋人の精神や感性、美意識の違いについても言及されています。美術だけでなく、普段は意識することの少ない日本文化の特色について、改めて学べます。
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日本美術史
山下 裕二(監修) , 高岸 輝(監修)
これ一冊で、「日本美術の歴史」が全般的に学べます。絵画・彫刻・工芸・建造物・仏像・デザインといった分野にわけて、縄文時代から現代まで順に掲載されています。約400ページとボリュームはありますが、簡潔な概説と美しい写真は読んでいて飽きません。辞典としても活用でき、一家に一冊置いておきたくなる本です。
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知れば知るほど面白い日本の国宝 128枚の写真と物語で楽しむ!
「国宝探究」倶楽部(著)
重要文化財の中でも価値の高い「国宝」。本書はそんな日本美術の最高峰ともいえる国宝が国宝たるゆえんを、鑑賞ポイントとあわせて、歴史や宗教観といった切り口から掘り下げています。文庫本サイズで軽量のため、美術館へのお供にぴったりです。
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知識ゼロからの日本絵画入門
安河内 眞美(著)
TV番組『開運!なんでも鑑定団』でおなじみの美術商・安河内眞美が、巨匠30人の作品を通して日本画の鑑賞ポイントを紹介。日本絵画の系統や、代表的な絵師と作品を大まかに学ぶにはうってつけな一冊です。イラストとともに絵師たちを紹介するコラムもあり、すらすらと読み進めることができます。
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日本美術応援団
赤瀬川 原平(著) , 山下 裕二(著)
見たまま感じたまま美術を楽しむのもいいけれど、知識や感性を磨くことによって、新しいものが見えるようになるおもしろさを教えてくれる一冊です。「日本美術の型破りな鑑賞方法」がおもしろおかしく描かれており、どんなに高尚な美術でも創造しているのは同じ人間だと気づかせてくれます。読後、絵師や作家に親しみがわいているはずです。
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